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考え方

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記事一覧

楽しいとは何か?心理学的に考える楽しさの本質

楽しいとは何か?心理学的に考える楽しさの本質

楽しいという感情は、私たちの人生に欠かせないものです。楽しいと感じることで、私たちは幸せになったり、モチベーションを高めたり、創造性を発揮したりすることができます。しかし、楽しいとは一体何でしょうか?同じものが全員にとって楽しいとは限りませんし、同じ人でもその時々によって楽しいものが変わる場合もあります。では、どうして私たちは楽しさを感じるのでしょうか?また、どうすればもっと楽しさを増やすことがで

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口の立つやつが勝つってことでいいのか!

口の立つやつが勝つってことでいいのか!

 小学生のとき、私は口が立つ子どもだった。
 十一歳上の兄と六歳上の姉がいたせいかもしれない。
 年上としゃべっていると、そちらにひっぱられるから。

 当時もう学校は「暴力はダメ、話し合いで」というふうになっていた。
 だから、とっくみあいのケンカなんかしていると、先生が割って入って、「手を出しちゃダメ! 口で言いなさい」と両者を分けて、「さあ、何があったのか、ちゃんと話してごらんなさい。先生が

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アンチ合理性。熱を帯びるつくり手を育めるか。BONOの2023年

アンチ合理性。熱を帯びるつくり手を育めるか。BONOの2023年

デジタル領域のデザインを知れば知るほど、
私語厳禁のスープの味を楽しませるラーメン屋ではなく、
コンビニのカップラーメンを目指すような気がする。

年末です。BONOというUIを中心としたデザインが学べるサービスを運営しているカイクンです。
サービスをリリースしてから丸3年を迎えようとしています。継続メンバーは300を超えられるぐらいにまで2023年は成長、今のところ全てほぼ1人で運営してここまで

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なぜ僕たちは「助けて」と言えないのか。孤立、分断を助長するものはなにか。

なぜ僕たちは「助けて」と言えないのか。孤立、分断を助長するものはなにか。

この本には、誰にも「助けて」と言えず孤立する30代の人たちの声が記されている。

どんなに苦しくても、「助けて」と言えない。
人を頼れない。

これを読んで、決して人ごとではないなと思いました。
私自身、かつて苦しい状況に陥った時、誰にも「助けて」と言えずに自分で解決しようと泥沼にハマったことがある。
誰かの助けを借りれば、あんなにしんどい思いをせずにすんだのに、死ぬ気でやればなんとかなる、我慢す

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【完全版】なぜ組織は衰退していくのか?(7500文字)

【完全版】なぜ組織は衰退していくのか?(7500文字)

2023年12月は、『TBS NEWS DIG』や『PIVOT』なので動画が立て続けに出るのですが、動画だけでは話しきれなかった部分があるので、今年1年間で考えてきたテーマについて、本記事で書いていきます。

問いとしては、下記の5つを網羅したものとなります。

① なぜ働かない社員が生まれるのか?(静かな退職/逃げ切り社員問題)
②「多様性」を推進しても、逆に亀裂が生じるのはなぜか?(フォールト

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あなたの口は何のためについてるの?~「察しろ」という自分の都合を押し付けてくる便利な言葉~

あなたの口は何のためについてるの?~「察しろ」という自分の都合を押し付けてくる便利な言葉~

「これくらい察して。」、「察して動いて」。
何度か聞いたり、言われたり、思ったりした言葉ではないだろうか。

私はこの言葉が嫌いだ。
他人の気持ちなんか正確にわかりっこないのに、他人の気持ちを「察して」かつそれに見合った行動をとらなければならない。
なんて押しつけがましい言葉なのだろう。

私は、前に働いていた職場の上司から、「先のことを察して動いてくれない?」と言われたことがある。
その時、その

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ゲームの勝敗でかんしゃくを起こす子どもにできることは大人げない大人になること

ゲームの勝敗でかんしゃくを起こす子どもにできることは大人げない大人になること

「ずるい!! なんで勝てないの!?」

コントローラーを床に投げつけ
ソファの上で大暴れしながら
小学1年生の男の子は
目に涙を溜めながらそう言った

私は月に数日
友達の子どものお世話をしている
親の代わりに学童に迎えに行って
親が用意しておいた
夕食を温めて食べさせる

その後は一緒に遊びながら
友人が帰ってくるのを待っている
最初はおもちゃや
トランプで遊んでいたが
最近はニンテンドースイッ

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偏見まみれのUIデザイナーのタイプ分類

ひとえにUIデザインといっても、プラットフォームや分野によって考えることも作る内容も変わってくるので、彼らをすべて「UIデザイナー」と一括りに呼ぶことにはいささか無理があるように感じることがあります。エンジニア職でいう「Webフロントエンジニア」と「iOSデベロッパー」の区別がされていないような状況に近いかと思います。かといって職能や肩書きを細分化することを提案しても、それが適切に社会に支持され、

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エンジニアの稼働率を上げれば上げるほど機能リリースが遅くなっていく

エンジニアの稼働率を上げれば上げるほど機能リリースが遅くなっていく

組織内のメンバーを「リソース」として見始めると、それを100%使い切ることにばかり注力してしまいます。リソースの稼働率を下げることは、すなわち、生産性を下げること。マネージャーは、まるで強迫観念に取り憑かれたように、そのような考えに囚われます。

自社でのソフトウェアプロダクト開発において、その対象は特に、開発者に強く向けられます。その理由は明らかでしょう。バックログに積み上がり続けるアイデアをソ

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自分の優先順位に従って仕事をする

昨年から、ポツポツ書いている「仕事シリーズ」です。
仕事の優先順位第1位じゃない人間が書く仕事論。

(世の中の仕事論のほとんどは、仕事の優先順位第1位のひとが書いてるから、常人には無理がある。笑)

<こちらもどうぞ↓>

今日は、「自分の優先順位に従って仕事をする」について書いてみようと思います。

◇◇◇

わたしが常々、素朴な疑問で思っているのは、

「なんで自分の人生の優先順位の順に、時

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「共感」が負債に。元GoogleのUXリサーチャーが語る、デザイナーのメンタルヘルス問題

「共感」が負債に。元GoogleのUXリサーチャーが語る、デザイナーのメンタルヘルス問題

自分自身という「人間」を理解すること記事の内容を紹介する前に『HmntyCntrd』やCastillo氏について紹介しておきたい。

『HmntyCntrd』は、人間中心なUXデザインのためのオンラインコースやコミュニティを提供している。2021年にはFast Companyの『最もイノベーティブなデザインカンパニー』にも選ばれた。以下はコース内容を一部抜粋したものだ。

人間中心なデザインを実践

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多様性を許容するということ、その戦いについて

父子家庭の子どもだからといって、かわいそうだということはないと思う。わが子たちを見ていて感じる。元気はつらつ、自由奔放。ひとり親家庭に対して夫婦がそろった家庭のことを「ふつうの家庭」と表現しないようにしている。いろいろな形の家庭が存在していい。どの家庭のあり方がしあわせかなんて決められないし、それぞれの環境でそれぞれのしあわせの形があるのだと思う。

ひと昔に比べると多様性が受け入れられやすい社会

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フリーランスになって10ヶ月。良かったこと ・ 悪かったこと

フリーランスになって10ヶ月。良かったこと ・ 悪かったこと

こんにちは、フリーランスでデザイナーをしているはちこ(@hachico_890)です。

私は昨年まで会社員でデザイナーをしていましたが、昨年の8月に思い切って独立しました。今月で約10ヶ月経ったわけですが、今回は、実際にフリーランスになってみて感じたメリット&デメリットを中心に書き綴ってみようと思います。

まず、自分は今こんな風に働いてます

・1つのクライアント先に週3日間常駐勤務(リモート

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デザイナーとしての「ゆるやかな死」

デザイナーとしての「ゆるやかな死」

アダルト業界でデザイナーとして働いていた頃、
あるデザイナーの「ゆるやかな死」を見たことがある。

ここでいう「ゆるやかな死」というのは、
「アウトプットの決定的な低下」のこと。

エースデザイナーの「異変」その人(以後、Nさんとします)は僕が新卒入社する前から、DVDジャケットのデザインを1ヶ月で10点前後作り続けている現役バリバリのグラフィックデザイナーだった。

月で10点は、ジャケット以外

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