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Thinkers50殿堂入り&2021年ランキング+自己啓発本オススメ度ランキング 

まえがき

Thinkers50は経営思考学界のアカデミー賞ともノーベル賞とも言える存在だ。2001年から隔年で開催されている。

中でもトップ50位の上位に居続けたものは殿堂入りを果たしている。
経営学界でも多大な成果を上げ、今では当たり前となった経営用語もThinkers50由来のものが多い。

Thinkers50は経営思考学界の頂点。
つまり、自己啓発本としても格段に優れている

もしも、「世界のエリートが学んでいる自己啓発本50冊を1冊にまとめてみた」を作るならば、今回紹介した本を入れるだろう。

そこで、今回はThinkers50殿堂入りの中からオススメとなる自己啓発本を紹介する。

オススメ度☆☆☆☆☆ Thinkers50殿堂入り

『EQ 心の知能指数』『SQ 生きかたの知能指数』
『心と体をゆたかにするマインドエクササイズの証明』

ダニエル・ゴールマン(Daniel Goleman)
心の知能指数『EQ』が有名。Thinkers50の中でも特に自己啓発寄りである。
自己啓発界隈から見ても、トップオブトップだと言える。

『本物のリーダーとは何か』『シンクロニシティ』
ウォーレン・ベニス(Warren Bennis)
リーダーシップ研究の第一人者であり、Thinkers50の中でも特に自己啓発寄りの内容について深く言及されている。

『イノベーション・オブ・ライフ』『イノベーションのDNA』
クレイトン・クリステンセン(Clayton Christensen)

『アイデア・ハンター』
ビル・フィッシャー(Bill Fischer)

『コーチングの神様が教える「できる人」の法則』
『トリガー 自分を変えるコーチングの極意』

マーシャル・ゴールドスミス(Marshall Goldsmith)

『悪いヤツほど出世する』
ジェフリー・フェッファー(Jeffrey Pfeffer)

『構想力の方法論』
野中郁次郎

『考える技術』『0から1の発想法』
大前研一

『「計画的な日和見主義」のすすめ』
ビジャイ・ゴビンダラジャン(Vijay Govindarajan)

『ハーマン・サイモン自伝』
ハーマン・サイモン(Hermann Simon)

『マクロ・ウィキノミクス』
ドン・タプスコット(Don Tapscott)

『MI:個性を生かす多重知能の理論』
『グッドワークとフロー体験-最高の仕事で社会に貢献する方法』

ハワード・ガードナー(Howard Gardner)

『これからの生き方と働き方』
チャールズ・ハンディ(Charles Handy)

『トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦 シリーズ』
トム・ピーターズ(Tom Peters)

『コトラーのマーケティング思考法』
フィリップ・コトラー(Philip Kotler)

『リーダーシップ論』
ジョン・コッター(John Kotter)

『謙虚なリーダーシップ』
『人を助けるとはどういうことか─本当の協力関係をつくる七つの原則』
『問いかける技術』
エドガー・H・シャイン(Edgar H Schein)

オススメ度☆☆☆☆ Thinkers50

最もオススメできるThinkers50殿堂入りよりも、殿堂入りされていないThinkers50の方が有名な書籍が多い。

『GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代』
アダム・グラント(Adam Grant)

『七つの習慣』+『第八の習慣』
スティーブン・R・コヴィー(Stephen Richards Covey)

『LIFE SHIFT: 100年時代の人生戦略』
リンダ・グラットン(Lynda Gratton)

『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』
マーカス・バッキンガム(Marcus Buckingham)

『モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか』
ダニエル・ピンク(Daniel Pink)

『やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学』
ハイディ・グラント・ハルバーソン(Heidi Grant)

『シグナル:未来学者が教える予測の技術』
エイミー・ウェブ(Amy Webb)

『グーグルを成功に導いた「集合天才」のリーダーシップ』
リンダ・ヒル(Linda Hill)

『WHYから始めよ! インスパイア型リーダーはここが違う』
サイモン・シネック(Simon Sinek)

『トータル・リーダーシップ 世界最強ビジネススクール ウォートン校流「人生を変える授業」』
スチュワート・フリードマン(Stewart Friedman)

『エッセンシャル思考』
グレッグ・マキューン(Greg McKeown)

『ビジョナリーカンパニー シリーズ』
ジェームズ・C・コリンズ(James C. Collins)

『インテグレーティブ・シンキング』
ロジャー・マーティン(Roger Martin)

『ティール組織』
フレデリック・ラルー(Frederic Laloux)

オススメ度☆☆☆ 世界的な研究者・コンサルファームの本

膨大なデータに裏付けされており、統合され、高い再現性があるものの、実行性まで重視されたThinkers50と比べると実行しずらい部分がある。

『インテグラル理論 多様で複雑な世界を読み解く新次元の成長モデル』
ケン・ウィルバー(Ken Wilber)
毎度おなじみの著書。

『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』
ハンス・ロスリング(Hans Rosling)

『外国人が見つけた長寿ニッポン幸せの秘密 (IKIGAI)』
エクトル・ガルシア(Héctor García)

『予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』『アリエリー教授の人生相談室 行動経済学で解決する100の不合理』
ダン・アリエリー(Dan Ariely)

オススメ度☆☆~☆☆☆ 世界的なアントレプレナーの本

『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』
Peter Andreas Thiel ピーター・ティール (PayPalの創業者)

『シンギュラリティ大学が教える飛躍する方法 ビジネスを指数関数的に急成長させる』
ピーター・ディアマンディス (Xプライズ財団の創設者)

オススメ度☆~☆☆ 経営者、研究者、コンサルタントの書籍

第一線で経営される方や、経営研究をされる方、コンサルタントの方の書籍、記事やブログのオススメ度は☆~☆☆となる。これらの信憑性や実行性を高めるためには、やはりThinkers50やアントレプレナー、現場感覚、具体的なデータから示唆を得ているか?が重要になる。それに近ければ近いほどオススメできる。

あとがき

忘れてはならないのは、ある人一人(n=1)の成功体験はその当人でさえ役立ち続けるとは限らない。

それこそが、野中郁次郎氏の『失敗の本質』で深く書かれている。

Thinkers50の本はいずれも、n=1から脱し、巨視的でより統合された視点で物事を見ることを助けてくれる。

そうして、自分の人生にとって真に重要なことは何か?を考え、それを惑わす自己啓発本を避けることにもThinkers50の本は貢献する。

↓追記:心理学分野についてはこうした問題が発生しており、やはり実践を含めて統合的に考えることのできる理論を参考にしたほうが良いことが分かる。


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