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旅のはなし

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街へ出たときの記事。
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砂丘のはなし。

砂丘のはなし。

2018年 秋

もしこの世ではない時空だったら
螢石の浮かぶ砂の星を旅したいね、と
そんな絵を描いて友人に贈ったことがある。

絵画鑑賞が多かったけれど、この日は砂丘の約束だった。

どのカフェで渡したんだったかな。京都土産のアンモナイトを贈ったんだよね。
こんな太古のものを、と随分おどろいてくれて、なんだか幼少期から石や化石に興味を持って親しんできた自分には反応が新鮮だった。

そのアンモナイ

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ムーラン・ド・ラ・ギャレット。

ムーラン・ド・ラ・ギャレット。

2016年 06月

ルノワール展に六本木へ行った日。
相変わらず友人に案内してもらって。

日差しの暑い昼前に六本木に着くと、ビルの前でボディガード然とした黒スーツの屈強な人達が待機していた。
マイクで「降りてきます」って連絡取って車開けてたけど、どんな重鎮が降りてきたんだろ。



この美術館は近未来みたいな建物で好き。
硝子張りの向こうに緑が見えているのが綺麗だった。

ルノワールは、ムー

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銀河の夜のはなし。

銀河の夜のはなし。

以前 東京へ、いちばん気に入ってる白いガーゼの服を着て、チェロを聴きに行ったことがある。

なぜそれを知ったのか、この頃の記憶が曖昧で
よく考えたら仕事で追い詰められて薬を飲み始めたのもこの頃だった。

今はご活動を終了されたと思うので、無闇にお名前を出すのは控えるけれど

アンティークな写真スタジオ(経堂すずらん通りのアンティークカフェみのる)を借りて、定期的にお茶会を主催されていた方がいらっし

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青い絵のはなし。

青い絵のはなし。

2016年3月

上野の東京都美術館へ、ボッティチェリ展へ。
モネの時と同じ友人に付き合って貰った。

ボッティチェリは意外と少なくて、ボッティチェリの師匠と師匠の息子、ボッティチェリがいた工房の人の作品と、関連作品が多かった。
この時代の絵は板に描いたものが多くて、保存や移動が難しいらしい。

とはいえもちろんボッティチェリも色々あったわけだけれど、でもあの今回の展示のメインである聖母子のインパ

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動物園のはなし。

動物園のはなし。

2017年4月の京都。

この日はRと動物園に行った。
Rが提案してくれて、動物園はKISSxxxxのイメージがあったから行きたかったんだよね。

スタンプラリーが設置してあったからやってみたりして。
スタンプラリーちゃんとやったの人生で最初で最後だったかもしれない…?

フラミンゴって本当に綺麗な色をしてる。
孔雀もいた。羽根を広げているのは見られなかったけれど。

パペットみたいなワニ。

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掛川城のはなし。

掛川城のはなし。

2016年の4月12日

オーストラリアから帰国中のakiさんが、近くまで遊びにきてくれた日。

この日は掛川へ。
掛川城は何度か行ったけれど、周りまで散策したことはなかったので、今回はakiさんと駅から徒歩でゆっくり見て回った。

地元の人間にはこの掛川城も珍しいものではなくても、改めて桜の時季に眺めると、やっぱり綺麗だなぁと思った。

掛川城で付近を見て回るチケットセットを纏めて買ったとき

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桜の水族館

桜の水族館

2016年5月の話。

桜といわしのプロジェクションマッピングをやってる京都の水族館へ行ってきた日のこと。
暑かった。さすが京都。



KISSxxxx好きなRに逢えるから、自分なりに楠本ファッションに少し寄せモノトーンコーデで行った。
彼女もなんとなくそっち寄りの古着感があってうれしかったな。

過去のはなし

水族館は駅からバスですぐだった。

ちょうどイルカショーの時間だったから、それを

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モネの風景のはなし。

モネの風景のはなし。

友人と念願のモネ展へ行った2015年の話。
前日の雨が夜のうちにあがって、晴れてくれた。



写真じゃ解らないけれど、前に遠くに住む友人が贈ってくれた、夜空のデザインタイツをやっと履けて嬉しかった日。



行きは家からだと四時間近くかかった。
電車の中で天体議会と三日月少年漂流記を読んでいた。少し遠くへ出掛ける日には、あの本をよく選ぶ。列車で移動する描写が多いから。

いま思い出したけれど

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黒執事のはなし。

黒執事のはなし。

黒執事はアニメを観て好きになったんだけど、サントラや絵に衣装、もちろんキャラも好きだし、内容も好きだった。

小野大輔さんの声はやっぱり大好きだし、小野さんのセバスチャンは本当に素敵だと思う。

1番好きなのはアニメ1期。3期のラストも好きだった。

黒執事は、もう言う間でもないけれど、執事が悪魔で執事の仕事をしながら優雅に敵を処分するのが面白いし

屋敷や庭や死神や天使
彼等の出入りする図書館

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真冬の海で朝日をみた話。

真冬の海で朝日をみた話。

これは2018年12月19日の日記。
西の魔女友であるところのRが地元へ来てくれた時の話。

彼女との思い出話。

今はできなくなってしまったけれど、前は年に一度だけお互いの街へ会いに行っていた。

約束をするまえに、いつもあんなところへ一緒に行きたいねと話して、なら今度はそこにしようか。という流れで場所が決まり、日程が決まる。

Rとは長野まゆみや、プラやPIERROTみたいな世紀末バンドの話も

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ハロウィンのはなし。

ハロウィンのはなし。

2017年11月の話。

Rが京都から一泊の小旅行に来てくれた。

彼女の話はこちらで

前からハロウィンの思い出が欲しいねって話をしていて、地元では毎年開催されている大道芸のイベントがあるので、そこならハロウィンみたいな格好で歩くのにも丁度良く、数日遅れのハロウィン気分で約束した。

🎃

一日目に大道芸へ行き、Rはクラシックな秋色ロリータで来てくれて可愛かった。自分はたしか黒羽に貰ったゴスロ

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原宿のはなし。

原宿のはなし。

少し間が空いたので、今日は黒羽とのゴス時代の話をまた。

読まなくてもいい関連過去記事

あの当時のこのジャンルの聖地というのはやはり原宿だったので、学生時代に黒羽に連れて行って貰った。

原宿ほどゴスやロリータなどを見る場所は無かったので、なんだか現実味がなくて、狭い路地にもバンド系のグッズが並んでいるのが、別の世界みたいだった。

橋へ行ったり竹下通りでいろんな店に立ち寄った。

好きなバンド

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ルドン展のはなし。

ルドン展のはなし。

これは2013年、ルドン展へ行った話。
地元の美術館で開催されていた。
ルドンに興味があったので、とても良いタイミングだった。

絵画展そのものは幾度か見に行った事はあったけれど、念願の展示を観るというのは初めてだったので、一人で行ってこれまでで一番時間をかけて観た。

静岡市美術館は、ビルに入っているだけの小さな美術館だけれど、館内がシンプルな白である事や、ポスターやフライヤー、キャッチコピーな

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ソワレ

ソワレ

これは2015年5月26日の日記。
京都に住む友人Rと初めて会った日のこと。

RともSNSで知り合ってから数年経って、京都へも行きたかったし、Rとも会ってみたかったので、行ってみる事にした。

SNSでの付き合いが長くて、お互いの顔も趣味も分かっていたから、それほど此方は緊張はしなかったけれど、あの日まだRはマスクをしていて、緊張するから、と言っていた。
今はコロナでマスクが普通だけれど、当時、

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