記事一覧
フードエッセイ『アイスクリームが解けぬ前に』 #17 成龍萬寿山 本店(仙台)
町中華は、「初対面」と相性がいい。そう感じるのは、僕だけだろうか。
昨今、「オンラインで顔を合わせているが、対面では会ったことがない」といったことが増えたように思う。オンラインだろうと対面だろうと、個人的にはその人と会っている感覚に浸れるが、実際に会って、しかもご飯を共にするとなると、少し緊張してしまう。
そんなとき、町食堂や町中華は、初対面特有の何を話せばいいのか問題や、お互いにどんなものが
旬を味わう、自分の手で。|Daily Life Essay「あじわい亭」 ~7品目~
「旬」を味わえている人って、
一歩先を進んでいるように思えて、カッコよく見える。
実家に住んでいた時は、両親や近所の祖母が作ってくれた旬モノをいただいたり、お裾分けしてもらっていたが、一人暮らしになってから、特に島根での経験を経て、自分の手で旬を掴もうというスタンスになりつつある。
この春、(記憶にある限り)はじめて筍を自分で掘った。
芽が地面からちょっと出始めているものが苦味も少なく、アク
フードエッセイ『アイスクリームが溶けぬ前に』 #16 長崎ちゃんぽん&餃子(リンガーハット)
苦手だった食べ物を食べれるようになったり、ご褒美として行く定番のお店があるならば、時間が経とうとも忘れることはないだろう。
ぼくにとって、リンガーハットはちゃんぽんが美味しいお店というよりも、餃子が食べれるようになった、餃子をはじめて自分から食べたいと思えるようになったお店だ。
米粉を使った薄皮、大きすぎないコンパクトなサイズ感、キャベツとお肉のシンプルな具材、ちゃんぽんとセットで頼んでも平ら
フードエッセイ『アイスクリームが溶けぬ前に』 #15 弥次喜多 幸町店(沼津)
ハンバーグに付け合わせのにんじんのグラッセ、刺身のツマ、とんかつの隣にある千切りキャベツ。いわゆる脇役たちが美味しいと、このお店は当たりだと思う。
それに、親しみやすい店員さん、安定感を与えてくれる定食のメニュー、それを食べられる価格という3点セットが加わると、これはリピ確ですやん…と目を瞑りながら言いたくなる。
揚げ物や魚料理がよく出るということだったので、今日はこのお店でアウトローそうな「
Daily Life Essay「あじわい亭」 ~5品目~
おみやげセンス
修学旅行の木刀や扇子に、遠足に行った時のキーホルダー、野球場に行ったときのクリアファイル、さらには土地ごとの名産。おみやげには、行った場所にちなんだものもあれば、自分が暮らしている土地にちなんだものを旅先の方々へ渡すものもある。
年齢を重ねていく中で求められる、おみやげセンス。
足久保能力として見られることは滅多にないものの、おみやげ選びが上手い人は、一目置かれるような気がする
Daily Life Essay「あじわい亭」 ~4品目~
崖っぷち、でも諦めなかった先に。
渋滞にハマることは想定していたが、まさか駐車場が全部満車なんて…。
出発1時間前の羽田空港、第2ターミナル。
駐車場に満車の意味を表す「満」が出ていても、少し空いていることがあるのを知っていた自分は、余裕ぶっていた数分前を後悔していた。
すぐに一般道に入るが、有料道路での移動を避けた人々が集中し、大渋滞。ここを抜けた先にそもそも駐車場ってあるんだろうかと考
Daily Life Essay「あじわい亭」 ~3品目~
人生29ラウンド目のゴング
3月8日で28歳になりました。
昔は「今日誕生日…!」と周りの友だちに言っていたり、帰りの会で先生が「今日は〇〇くんの誕生日です」と言わなかったときに先生にツッコんだりした思い出があるけど、今は近況を兼ねた事後報告が多くなった気がしますす。
誕生日は、何にせよすごくいいキッカケだと思う。
久しぶりに旧友に連絡を取る口実にもなるし、ご飯に行く誘い文句、感謝の気持
フードエッセイ『アイスクリームが溶けぬ前に』 #14 さくらんぼ(浜松)
ナポリタン、オムライス、サンドイッチ、ホットケーキ。
純喫茶で食べるこれら四種の料理は、懐かしさと安心感がある。
浜松の中心部にある喫茶「さくらんぼ」は、外観がザ・純喫茶。
扉の額に可愛らしいさくらんぼの絵が描いてあるのが特徴で、外にメニューが書いてあるのもお客さんファーストだ。
カウンター席5席、テーブル席2つ。
少し狭目の店内からは、いろんな世代の会話が飛び交う。
結婚式に参加してきた