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バイアウト→連続起業のリアル

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2012年に創業後、2016年にフジ・メディア・ホールディングスグループに約3.5億円でバイアウト。その後、再度創業を行ってからの思考や実情などについて書いていきます。
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Clubhouseの活用方法17タイプの類型と将来についての所見

Clubhouseの活用方法17タイプの類型と将来についての所見

数日に渡ってTwitterトレンドにも乗り続けるなど、日本でも爆発的に流行し始めているClubhouseですが、皆さんもう体験されたでしょうか。
現状はiOSアプリのみがリリースされており、また、使用にはすでに利用している方からの招待が必要なことから、まだ触っていない方も多いと思います。

僕も事業開発を行う人間として新しいものを触っておきたいと思いちょこちょこ眺めたりスピーカーとして話してみたり

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なぜ"良い人"を採ることよりも"ヤバい人"を採らないことの方が100倍大事なのか

なぜ"良い人"を採ることよりも"ヤバい人"を採らないことの方が100倍大事なのか

採用はほとんどの会社において非常に重要な問題であり、また、組織づくりと併せて非常に難しいトピックであると考えています。
そこで本稿では、採用の失敗によってどういったことが起きてしまうのか、また、なぜそう考えるのかについて書いていきます。

※過去記事のカテゴリ別まとめはこちら。

「ヤバい人」とは人物をざっくり評価する場合、「仕事の能力」「(協調性やコミュニケーション方法などを含む)性格」の2つに

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「めちゃくちゃ優秀な人だけ雇いなさい」って嘘だよね、という話

「めちゃくちゃ優秀な人だけ雇いなさい」って嘘だよね、という話

世の中には、定石と呼ばれるものが多数存在します。
そしてそれは経営においても同じで、タイトルに書いた「めちゃくちゃor自分より優秀な人だけ雇いなさい」というのはよく言われる話です。

ただ、特にスタートアップの立ち上げ期においてはそれは当てはまらない場合が多いし、むしろその方針が害になることもあるよなと思ってるので、本稿ではなぜそのように考えるのかについて書いていきます。

※過去記事のカテゴリ別

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東京でのスタートアップ創業→売却→福岡移住から2年経ったので振り返り

東京でのスタートアップ創業→売却→福岡移住から2年経ったので振り返り

「東京から福岡まで自転車で横断する」という狂った企画から始まった福岡生活ですが、月日が経つのは早いものでこちらでの生活を始めてもう2年が経ちました。
地方への移住が流行っている?ことや、福岡に住んでいると伝えるといまだに驚かれることもあること、そして良い区切りでもあるのでちょっとまとめておこうというのが本稿の主題です。

※過去記事のカテゴリ別まとめはこちら。

なぜ移住したの?まず、移住に至った

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「社員数が多い=すごい会社」ではもちろんないよ、という話

「社員数が多い=すごい会社」ではもちろんないよ、という話

会社を経営していると「社員数はどれくらいですか?」と聞かれることがちょいちょいあります。
その上で大きい数を言うと「すごいですねー!」となり、小さい数を言うと「悪いこと聞いちゃったかな…」みたいな雰囲気になりがちです。

しかし、当然のことですが「人数が多い会社=すごい会社」というわけではありません。
InstagramがFacebookに10億ドルで買収された際、社員数はたった13人のみだったと

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学生時代のリーダー経験がスタートアップ経営時にもたらす罠について。

学生時代のリーダー経験がスタートアップ経営時にもたらす罠について。

起業を志す、起業した方であれば、学生時代からなんらかの形でリーダーシップを発揮した事も多いのではないでしょうか。
そういう僕も学生時代は軽音楽部長や生徒会役員、各種委員長、応援団長まで率先して務めてきました。

そのため、経営者という役割に就くことに特に抵抗も思い入れもなかったのですが、学生時代のリーダーシップ経験はプラスになるどころか逆に枷となってしまうケースがあると考えるため、本稿ではそちらに

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コロナの影響でシードファイナンスの時価総額がどう変わったかについての所見

コロナの影響でシードファイナンスの時価総額がどう変わったかについての所見

時価総額については以下のようにいくつか既に書いています。
・スタートアップ企業の資金調達時における時価総額はいかにして決まるのか ※これはちょっと書き直したい。
・資金調達時の高すぎる時価総額がもたらす問題3つ

ただ、昨今のCOVID-19(コロナウイルス)の影響によってスタートアップの環境も大きく変化していること。
そして某所でご質問があったということで、所見を書き記しておこうと思います。

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今までに書いてきた記事のカテゴリ別まとめ

今までに書いてきた記事のカテゴリ別まとめ

スタートアップ起業→数億円での売却→再度起業という経験を通じて得た知見や考えたことを中心に色々と記事を書いているんですが、数が増えるにつれて必要な方に必要な情報が届きづらくなっているなと感じました。
そこで本記事では、資金調達や採用など各ジャンルごとに記事を一覧にして整理していこうと思います。
この記事は新しい投稿をする度に随時更新予定。

自己紹介・連続起業家としての職務経歴書 - 行ってきたビ

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起業家が鬱になるということ。そしてそこからの回復。

起業家が鬱になるということ。そしてそこからの回復。

前回の職務経歴記事投稿でも書いたように、2012年に起業した僕は、2014年の夏ごろにチームの崩壊と相まってメンタル的にかなり弱ってました。
起業家が鬱になるってどういうことかってのはありふれた出来事であるにも関わらず、あまり表に出てこない情報なのでちょっと書いてみようかなーと。

なんで表に出てこないかって理由は明確で、経営中かつしんどい状態が継続中は「メンタルが弱っている」と公表するのは難しい

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資金調達時の高すぎる時価総額がもたらす問題3つ

資金調達時の高すぎる時価総額がもたらす問題3つ

スタートアップ経営において、エクイティファイナンスによる資金調達時に時価総額(バリエーション)をいくらに設定するのかというのは難しいテーマです。
当たり前のことですが、同じ金額を調達するにしても時価総額が高い場合は株式の放出が少なく済み、低い場合は多くなります。
じゃあ時価総額は高ければ高い方がいいのかと言えばそんなことはなく、それがビジネスの実情よりも高すぎる場合に発生する問題を整理します。

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スタートアップの資金調達現場でなにが行われているのか(デットファイナンス※融資編)

スタートアップの資金調達現場でなにが行われているのか(デットファイナンス※融資編)

以前に書いたエクイティファイナンス編の続編です。
今回はデットファイナンス、いわゆるご融資を受けての資金調達はどのように進められているのかという点について書いていきます。
ちなみに僕はスタートアップのことをエクイティファイナンスを行って急拡大を目指す組織と定義しているのでこちらの内容は必ずしもスタートアップに限りませんが、前回と揃えるためにこういったタイトルとなっています。

※過去記事のカテゴリ

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