あまのっち

「聴くこと」を通じて、自分のこだわりや偏見に気づくことが、幸せの第一歩。読書も大好きで…

あまのっち

「聴くこと」を通じて、自分のこだわりや偏見に気づくことが、幸せの第一歩。読書も大好きです。読書は、著者の話を聴くことだと思っています。週一ペースでのんびりやってます!

記事一覧

「自分の声を聴く」ということ

差別問題にどう立ち向かえばいいのか。考えてみました。 ジェンダー差別は消えない 仲間がやっているpodcast「康太郎雑技団チャンネル」。とあるテーマで、ホストのCOTA…

あまのっち
10か月前
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「必勝しゃもじ」。批判するのは簡単だけど、ちょっと待って。

2023年3月24日(金)。ずっと外にいたいほど爽やかな晴れ。 3月21日に岸田首相が、戦時下のウクライナを電撃訪問し、ゼレンスキー大統領に、広島県名産の「必勝しゃもじ」…

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「生きづらさ」を聴く

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母の言葉「なった気なるなや」

薄暗い台所で、母が昔、僕に言った言葉。今もその情景がありありと思い出される。僕の田舎の方言だ。意味が分かるだろうか? 時は今。僕には高校3年生の息子がいる。受験…

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ひとりひとりが北極星

いわゆるプロの表現者ではない、わたしのような「普通の人」が表現するということはどういうことか。最近考えている。そんなとき、先日読み終わった『忘却の野に春を想う』…

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世の中を回しているのは「熱」である!?

先日、批評家の若松英輔さんの講座を受講しました。高橋巌「シュタイナー教育の方法」を読むというものです。その際に学んだことをベースにエッセイを書いてみました。「熱…

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「誰もが輝かなくていい社会へ」というツイートを見て

先日、社会学者の岸政彦さんがこんなツイートをしてバズってました。今日時点で5.8万いいねがついてます。僕もいいね押しました。 単一の価値観を強制しない方がいい こ…

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『夢のような時間をありがとう!』~息子の野球を見続けることで幸せをもらった僕が、この5年半を振り返る~第3回

野球というスポーツの奥深さを感じながら、息子と過ごした5年半は、僕の「生き直し」の時間でもあったのです。そして、感謝感謝のフィナーレ! 第3回 野球だからこそ 野…

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『夢のような時間をありがとう!』~息子の野球を見続けることで幸せをもらった僕が、この5年半を振り返る~第2回

野球を始めた息子に説教をしてしまう僕。そこにあった感情を乗り越えて、純粋に観戦を楽しめるようになる過程がありました。 第2回 観方が変わる 「おやときどきこども…

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『夢のような時間をありがとう!』~息子の野球を見続けることで幸せをもらった僕が、この5年半を振り返る~第1回

7月10日、息子の高校野球生活は、あっけなく終わりました。同時に、僕の応援生活も終わりました。この2週間は、僕の心にあいた穴を、じっくり感じる時間になりました。自分…

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#4 肚落ちっ!「人は生まれつき必要なものを全て満たしており、ありのまま直すところのない存在です」

すんなり受け取れない! 先日、コーチングを学んでいる方に教えてもらったこの言葉、 急き立てられるように走り続ける私たちに、 突如現れた給水所のようなやさしい言葉で…

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#3 遺書を書くということ。遺書はわたしにとっての祈りのことばだった話。

とあるワークショップで遺書を書く機会があった。その体験から、生きること、そして死ぬことを考えてしまった。 「あなたは10分後に死にます。残された時間で遺書を書いて…

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【番外編】ワークショップ体験記~終わりから逆算する自分の人生~

「あなたは10分後に死にます。残された時間で遺書を書いてください」というショッキングなワークで始まる濃密な時間の記憶をここに記します。様々な視点から自分を見つめ直…

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【第2回】まずは自分がしあわせになろう。そのしあわせは、しぜんに周囲に伝わって、やがては。。。

2つの振り子時計 振り子時計が2つ。間隔をあけて壁にかかっているのを想像してみてください。最初は、それぞれのリズムで思い思いに時を刻んでいます。しかし、しばらく…

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『半径2mのしあわせ』~ぼくのしあわせが、ほんの少し君に伝わるなら~

みなさんこんにちは。この文章は、「しあわせとは何か?」を日々考えているぼくが、その想いを真剣に言葉にしようと試行錯誤した軌跡です。 初回の今日は、noteに投稿する…

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「自分の声を聴く」ということ

「自分の声を聴く」ということ

差別問題にどう立ち向かえばいいのか。考えてみました。

ジェンダー差別は消えない

仲間がやっているpodcast「康太郎雑技団チャンネル」。とあるテーマで、ホストのCOTAと、ゲストの2人の女性が語り合っている。簡単に言えば、ジェンダー差別、女性蔑視についての話だ。もっと大きく言えば、アンコンシャスバイアスが招く様々な差別につながる話。例えば、ちょっとした集合写真で偉い人の横に若い女性が立たせら

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「必勝しゃもじ」。批判するのは簡単だけど、ちょっと待って。

2023年3月24日(金)。ずっと外にいたいほど爽やかな晴れ。
3月21日に岸田首相が、戦時下のウクライナを電撃訪問し、ゼレンスキー大統領に、広島県名産の「必勝しゃもじ」を贈ったことが物議を醸している。僕のタイムラインには、批判の声ばかりが届く。もう国民全員が、「ありえない」「センスなさすぎ」「日本の恥」「器じゃない」と声をあげているように思えてくる。でも、本当にそうか。どれだけの人が、この話題に

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母の言葉「なった気なるなや」

母の言葉「なった気なるなや」

薄暗い台所で、母が昔、僕に言った言葉。今もその情景がありありと思い出される。僕の田舎の方言だ。意味が分かるだろうか?

時は今。僕には高校3年生の息子がいる。受験生だ。おかげさまで、10校ほどの大学を受験できる恩恵に与っている。進学校に通い、周りがみんなそうであるから、複数の大学を受験することは「当たり前」なのかもしれない。そう「当たり前」なのだ。なにかそのことにモヤモヤする自分がいる。お金をケチ

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ひとりひとりが北極星

ひとりひとりが北極星

いわゆるプロの表現者ではない、わたしのような「普通の人」が表現するということはどういうことか。最近考えている。そんなとき、先日読み終わった『忘却の野に春を想う』にこんな一節が出てきてハッとした。

「ねえ、おまえ、よっぽど気をつけないと、求心力の虜になっちまうよ」

そのあとにこんな一節も出てくる。

「「声」は場を開くものです。「うた」には神が宿るものです。無数の「うた」は無数の小さき神々を呼び

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世の中を回しているのは「熱」である!?

世の中を回しているのは「熱」である!?

先日、批評家の若松英輔さんの講座を受講しました。高橋巌「シュタイナー教育の方法」を読むというものです。その際に学んだことをベースにエッセイを書いてみました。「熱感覚」「世に潜む叡知」「秩序を育む数学」「犠牲(献身)」がキーワードです。

母の涙

高3の息子は遠い地の大学進学を目指している。うまくいけば、春からは一人暮らしか。見送る寂しさを想うとき、わが母の涙を思い出す。母が私を見送るときに流した

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「誰もが輝かなくていい社会へ」というツイートを見て

「誰もが輝かなくていい社会へ」というツイートを見て

先日、社会学者の岸政彦さんがこんなツイートをしてバズってました。今日時点で5.8万いいねがついてます。僕もいいね押しました。

単一の価値観を強制しない方がいい

この言葉を見たときにイメージしたのは、2つの立場の人です。1つは「輝くことがいいこと」という価値観が当たり前だと思ってる人。きっとハッとしたんじゃないかな。もう1つは、その価値観に押しつぶされそうになってる人。そうそう!と膝を叩いたかも

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『夢のような時間をありがとう!』~息子の野球を見続けることで幸せをもらった僕が、この5年半を振り返る~第3回

『夢のような時間をありがとう!』~息子の野球を見続けることで幸せをもらった僕が、この5年半を振り返る~第3回

野球というスポーツの奥深さを感じながら、息子と過ごした5年半は、僕の「生き直し」の時間でもあったのです。そして、感謝感謝のフィナーレ!

第3回 野球だからこそ

野球というスポーツは、感情に寄り添ってじっくり観るには、もってこいのスポーツだということに今更ながら気付く。特にバッターとして打席に入っているとき、右バッターの君を、いつも一塁側という特等席から観ていた僕には、君の表情がよく見えた。初球

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『夢のような時間をありがとう!』~息子の野球を見続けることで幸せをもらった僕が、この5年半を振り返る~第2回

『夢のような時間をありがとう!』~息子の野球を見続けることで幸せをもらった僕が、この5年半を振り返る~第2回

野球を始めた息子に説教をしてしまう僕。そこにあった感情を乗り越えて、純粋に観戦を楽しめるようになる過程がありました。

第2回 観方が変わる

「おやときどきこども」(鳥羽和久著、ナナロク社)。この本に出会い、僕はわが子に「呪い」をかけていたことに気付く。「呪い」とは、自分の価値観の押し付け、または自分の後悔のリベンジをわが子に託すことだ。一見褒め言葉に思える言葉も、呪いなのだ。

例えばテストで

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『夢のような時間をありがとう!』~息子の野球を見続けることで幸せをもらった僕が、この5年半を振り返る~第1回

『夢のような時間をありがとう!』~息子の野球を見続けることで幸せをもらった僕が、この5年半を振り返る~第1回

7月10日、息子の高校野球生活は、あっけなく終わりました。同時に、僕の応援生活も終わりました。この2週間は、僕の心にあいた穴を、じっくり感じる時間になりました。自分でもびっくりするほどの大きな喪失を、味わい、振り返り、感じたことを書いてみました。全3回です。

第1回 わが子を観るということ

夢のような日々が終わった。
終わりはあっけないものだった。
もう、君が「打って」「走って」「捕って」「投

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#4 肚落ちっ!「人は生まれつき必要なものを全て満たしており、ありのまま直すところのない存在です」

#4 肚落ちっ!「人は生まれつき必要なものを全て満たしており、ありのまま直すところのない存在です」

すんなり受け取れない!

先日、コーチングを学んでいる方に教えてもらったこの言葉、
急き立てられるように走り続ける私たちに、
突如現れた給水所のようなやさしい言葉です。
ですが、
この言葉を聞いたとき私には、2つの感情が湧きました。
それは、
素直に感謝して、その水を飲みたいという気持ちと、
「おいおい本当か?私たちに休んでる暇はないんだよ」
という猜疑心から、素通りしてしまいたくなる気持ちです。

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#3 遺書を書くということ。遺書はわたしにとっての祈りのことばだった話。

#3 遺書を書くということ。遺書はわたしにとっての祈りのことばだった話。

とあるワークショップで遺書を書く機会があった。その体験から、生きること、そして死ぬことを考えてしまった。

「あなたは10分後に死にます。残された時間で遺書を書いてください」

そんなショッキングな問いで、そのワークショップは始まった。ワークショップの全貌は、【番外編】を。https://note.com/amanocchi_0810/n/n2807f96d7b8a

最初の3分、頭が真っ白になる

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【番外編】ワークショップ体験記~終わりから逆算する自分の人生~

【番外編】ワークショップ体験記~終わりから逆算する自分の人生~

「あなたは10分後に死にます。残された時間で遺書を書いてください」というショッキングなワークで始まる濃密な時間の記憶をここに記します。様々な視点から自分を見つめ直すことで、生まれ変わった気分になれる!?

4つのワーク

今回行われた4つのワークは以下です。どれもわたしを深い思索に誘う問いでした。
①「あなたは10分後の死にます。残された時間で遺書を書いてください」
②「このまま生きて、死ぬときに

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【第2回】まずは自分がしあわせになろう。そのしあわせは、しぜんに周囲に伝わって、やがては。。。

【第2回】まずは自分がしあわせになろう。そのしあわせは、しぜんに周囲に伝わって、やがては。。。

2つの振り子時計

振り子時計が2つ。間隔をあけて壁にかかっているのを想像してみてください。最初は、それぞれのリズムで思い思いに時を刻んでいます。しかし、しばらく見ていると、2つの時計のリズムは徐々に合わさり、ついには同じリズムになります。

1つの振り子時計に焦点をあててみます。もう1つの時計や壁を見ない時、徐々にリズムを変える時計を不思議に思うかもしれません。しかし確実に、もう1つの時計や(場

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『半径2mのしあわせ』~ぼくのしあわせが、ほんの少し君に伝わるなら~

『半径2mのしあわせ』~ぼくのしあわせが、ほんの少し君に伝わるなら~

みなさんこんにちは。この文章は、「しあわせとは何か?」を日々考えているぼくが、その想いを真剣に言葉にしようと試行錯誤した軌跡です。

初回の今日は、noteに投稿するに至った今の気持ちを綴ります。

そもそも「しあわせ」とは何でしょう。人それぞれ定義があるのではないでしょうか。ぼくが考えるしあわせとは、

「ありのままの自分でいること」

いつでも、どんなときも、嘘偽りのない自然体の自分でいること

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