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人を「判定」しない

人を「判定」しない

我が家には思春期まっただなかの娘が二人いるのだけれど、日常のふとしたときに、彼女たちにうっかり言ってしまいそうになる自分の言葉の、そのあまりのひどさに、すんでのところで吞み込んで、代わりにメモを取っては慄く日々が続いている。

通称:毒舌・未遂語録

先日は、ちょっと体重が増えたことを気にしていた次女に、
仕事と夕食作りを同時進行していた慌ただしさがあったとはいえ、
「ね。人としての弱さが出るよね

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積んでは崩すのくりかえし

積んでは崩すのくりかえし

2024年5月12日(日)朝の6:00になりました。

スクラップ&ビルドで、この国はのし上がってきた。

どうも、高倉大希です。

今の自分の上に、積み重ねていく。

わたしたちは、学ぶことに対してこのようなイメージを抱きがちです。

知識を増やしたり、スキルを身につけたり。

足し算のように、積み重なっていくイメージです。

しかし実際のところは、そうでない場合がほとんどです。

積み重ねたも

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103日目 消費の責任と、フォルケの不思議

4月15日月曜日

これからはちょっと心を入れ替えて、「みんなと話す」ことより「たくさんある時間をどのように使うか」ということに焦点を当てて過ごしたいと思っている。

1.朝

朝、7時に目が覚めた。いつもならそのまま目を閉じるものの、上記のことを意識してしまったのもあり、ゆっくり起き上がった。そのまま散歩へゆく。
本当はランニングがしたかったのだが生理だったことに起きてから気付きふらふらと歩くこ

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ホイスコーレ72日目 ぬるま湯

今日は次のタームのクラスの説明を受けました。
そのあとはたき火をして、「スノーボール」(ちがう)と呼ばれるパンを作りました。作るといってもそのへんで拾ってきた枝に生地を巻き付けて、焚火にかざして焼くだけです。
たき火を囲んでみんなで歌を歌い、ギターを弾き、出来立てあつあつのパンを食べ、談笑しました。モーニングアッセンブリで毎日歌を歌うのですが、そのおかげで国籍関わらずみんなが歌える歌があるというの

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70日目 カルチャーイブニング

本日は大変満たされた良い日でした!ちゃんと働いた!グッドグッド!

今日の午前中はアートの授業だった。
前期ラストの授業。壁画が完成してアリックスとハグした。へへへ!へ!

そして今日のメインは"cultural evening"!
今日は「アートアンドクラフツの会」でグリーンランドのリアとデンマークのカーステンと薄情者含む日本人二人が企画しなければいけなかったのだが、彼らから特に提案がなかったの

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誰かのために書こうだなんて微塵も思っていない

誰かのために書こうだなんて微塵も思っていない

2024年4月9日(火)朝の6:00になりました。

目的や理由のざわめきからはみ出した、名付けようのない時間の場所に。

どうも、高倉大希です。

誰かに必要とされたい。

わたしたちは、このような願望をもっています。

誰かが必要としてくれれば、自分の存在意義を実感することができるからです。

言い換えるなら、「そこにいてもよい」という承認を他者にもらいたいわけです。

そうでもしないと、不安

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【掌編小説】魔法使いの弟子

【掌編小説】魔法使いの弟子

 数多くのモンスターを倒してきた魔法使いミラベーユの弟子になって、はや二年。
 なのに今の自分に出来ることといったら、小指の大きさの炎がポッと出て、三秒後には消えてしまう程度の魔法。これじゃ、モンスターになんのダメージも与えられない。十二名いる弟子の中で俺が一番下手くそだ。
「俺、才能ないみたいです。役に立たなくてごめんなさい」
 師匠に弱音を吐いてしまった。
「見てやるから、もう一度やってごらん

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たんぽぽの綿毛が飛ぶように

たんぽぽの綿毛が飛ぶように

 深夜、居間に一人でテレビを観ていると、祖母が入ってきた。

「親方は? ねぇ、親方は?」

 祖母の口から親方なんて聞いたことがなかった。思い当たる人もいない。何のことを言っているのかわからない。
 こんなとき、どうすればいいのだろうか。
 返答に窮する間に、祖母の注意は切り替わる。少しバランスの悪い歩き方で、暗い廊下を歩き、玄関の方へ向かっていった。
 
「親方はここにいないよ」

 慌てて祖

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おとなりマダム

おとなりマダム

コロナ終盤、まだ東京駅の人は少なめ。とは言え外国人の観光客はぐっと増えてきた2023年2月末。

母の胆管がん疑いと認知障害を思うと気持ちは晴れないけど、こればっかりはなるようにしかならない。
新幹線で実家へ向かう。

空いてる車内で通路側の席を予約していた私の隣りに年上の女性がやってきた。

何度もチケットを確認してる。

そりゃあ
こんな空いてる車内で隣りに人?って思ってるのかなーと(コロナ禍

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他人を想像する時、大抵、顔や全身などの外見を思い浮かべる気がしますが、内側の方といいますか、内側からの方といいますか、私と同じような「精神」の方を想像することは、稀じゃないでしょうか?同じような、というのは語弊があるかもしれませんが。実体は、心、精神と呼ばれるそれ、だと思います。

言葉と慈しみ

 誰かが自分に対して発する言葉、うめきや落胆のため息。
 昔、妙に気になり、不快になる時があった。直接、攻撃されていないけれど、人を見下すのは言葉でなくてもできるのだと感じた。
 もちろん、そのような場にいなければ良いだけなのだ。しかし、想定していない事象に不意をつかれると、避けようもない。
 文章となると、話し言葉より、不快にさせる破壊力がある。話し言葉ならいつか記憶から消えていくこともあるけれ

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ラルクのアンダーグラウンドに行って熱が戻った話

ラルクのアンダーグラウンドに行って熱が戻った話

先日の福岡公演で

 先日のL'Arc〜en〜CielのUNDERGROUNDマリンメッセ福岡公演に行った後に完全にL'Arc〜en〜Ciel熱が戻ってしまい、お金が今年は車検や家電関係で厳しいとわかっているにもかかわらず散財しかけていて危ない。
 そんな新年度始まってすぐ、皆様いかがお過ごしでしょうか。僕はクソ忙しい上に費用対効果の薄い仕事に家庭に精を出して過ごしています。

 超大作28000

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宗教や信仰についての雑記 #84

宗教や信仰についての雑記 #84

◯ペイフォワード

前回、「ペイフォワード」という映画があったことを思い出しましたと書きました。
この「ペイフォワード」という言葉は「ペイバック」(借りを返す)の反対の意味で「先へ渡す」ということだそうです。

この映画は、世界を良くするために、受けた恩を他の三人の人に渡すということを身近なところから始めた少年の話です。
この作品の考えに共感して「ペイフォワード」という言葉をその名前に用いたNPO

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月に聴かせるように。

月に聴かせるように。

この世界の生活は
月にとっては一つのおとぎばなしなのです。

昼下がり。
ぱらぱらと頁を捲りながら読んだ本の一節に、はっとする。

その本は、月から見たそれぞれの日常や人生の節々が小さな物語として淡々と語られていた。

そうなんだよなぁ。

月から見たらおとぎばなしにすぎない生活なんだよなぁと、遥かな気持ちになりながら。

だけど
だからこそ
それぞれの物語の中に居るんだよなぁと。

喜劇も悲劇も

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