記事一覧
科学は感情論を超えられるかPart2
たまに旧Twitter(X)をやっているととんでもない意見を目にすることがある。
そもそもSNSなんて経歴詐称もできるし外見だっていかようにも変えられるので何処の馬の骨かも分からない得体の知れない人間が発している情報を信じる方がいけないのだが。
ここ3年ほどで言えばやはりCOVID-19関連でデマが増えた。
ワクチンを打つと5Gにつながる
ワクチンを打つと磁石にくっ付く
ワクチンを打った実験
映画感想文「ラストナイトインソーホー」
Twitterでフォロワーさん達にオススメの映画を聞いていたところ本作を複数名の方に推薦してもらい鑑賞。
どのポスターもオシャレだったので3つも貼ってしまいました(汗)
「こんな内容かな」って思ったのが最後の最後までに全て覆されていい意味で裏切られたのでよりのめり込んだ。
2021年のロンドンと1960年台のロンドンが交錯するシーンはロンドンの街の光と影をネオン街が巧みに演出してその美しさが
映画感想文「ザ・キラー」
今週と来週で観たい映画が重なってスケジュールを立てていたら今日はわりと早めに仕事が終わったのでノーマークだった「ザ・キラー」を観ることにした。
デヴィッドフィンチャーの作品は細かい部分に考察を散りばめていていつも少し身構えてしまうので、フィンチャー作品をノリで観るのは新鮮だった。
クールな殺し屋がミスをしたことで命を狙われ、自分の代わりにパートナーが襲われたことで復讐をしていく話なので「ジョン
映画感想文「福田村事件」〜元ネトウヨのノンポリが日本の闇と向き合う〜
前回「ミュージアム」を観てからかなりの時間が経ってしまった。
しばらく体調不良や仕事の関係で映画を観れずにいたが、久しぶりに映画館で映画鑑賞。
TCGグループの年間会員の時期がラスト月だったのでギリギリ間に合ったテアトル新宿にて鑑賞。
この映画が上映されたのは2023年9月1日。
100年前のこの日にいわゆる関東大震災が発生した。
お昼時に起きた地震ということ、当時の日本が木造建築が主だ
近衛の側近達(前回の続き)
近衛文麿についての記事が予想以上に長すぎて書ききれなかった部分があった。
それは近衛文麿の側近達である。
尾崎秀実や西園寺公一についてはゾルゲ事件に連座して逮捕されたことを書いたと思う。
※ゾルゲ事件→ リヒャルト・ゾルゲを頂点とするソ連のスパイ組織が日本国内で諜報活動および謀略活動を行っていたとして、構成員が逮捕された事件。この組織の中には近衛内閣のブレーンとして支那事変を推進した元朝日新
学校では教わらない近衛文麿の戦争責任
※今日の記事は一段と長いです。マジ長いです。
毎年8月になると、終戦の日が8月15日ということもあり戦争にちなんだ番組がよくやっているらしい。
わたしは滅多にテレビを観ないのでよく知らないがNHKの「映像の世紀」は唯一観ていてあれはなかなかいい作品だと思う。
日本の戦争については諸説あるが、だいたいは1931年に起きた満州事変から1945年8月15日に終戦を迎えた大東亜戦争までを「15年戦争
樋口季一郎と三度の奇跡
第二次世界大戦中にナチスドイツに迫害を受けたユダヤ人に「命のビザ」を発行した杉原千畝は映画にもドラマにも、そして教科書にも載せられているので名前くらい聞いたことがある人もいるだろう。
だが、実は杉原千畝よりも早い時期に、かつ杉原千畝よりも多くのユダヤ人を救った男がいた。
彼はまた、戦況が不利の中で米軍に囲まれた島の人々の命を救い、そして終戦後はソ連軍によって侵略されていたかもしれない北海道の人
人は誰しもアイヒマンになりうる〜「映画 小さな独裁者とミルグラム実験」
1963年、アメリカのイェール大学の心理学者によりある実験の結果が公開された。
それはタイトルにもある「ミルグラム実験」であり、何の変哲もない一般国民を公募で募って「教師役」「生徒役」に振り分ける。
そして教師役は生徒役の人が何かミスをしたり規則を破ると微量なものから最大死に至る電気ショックを与える権限があった。
(もちろん実験なので実際の電気は流さず、生徒役はわざと苦しむフリをするだけでいい