Konoha 02

人間社会に絶望し自殺しかけた人が、過去を整理し未来へ繋ぐ過程を書く。喜怒哀楽に全力。人…

Konoha 02

人間社会に絶望し自殺しかけた人が、過去を整理し未来へ繋ぐ過程を書く。喜怒哀楽に全力。人の内面を深掘り中 ■創作物(文学/音楽/ゲーム等)の中に住む。実生活は不器用 ■詩や小説も書く ■批評ブログ(月1.5万PV) 影絵の木の葉 http://fgr-konoha.blog.jp/

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  • 自選集:短編小説

    最新の心理解剖図は、古びた羊皮紙に書きつけられる。

  • 自選集:詩

    密室で延焼する憎悪と、古戦場に揺れる花と。

  • ネットで表現し発信する楽しさと戦略

    ガツガツ行けない私が、note・ブログ・ツイッター・インスタグラムなどで注目を集めるための戦略。でも焦らずに一歩一歩を楽しみながら。

  • 厳選エッセイ・ジャンルを問わない力作たち

    エッセイ形式で書いたnoteから、とくに力を入れたものと好評だったものをセレクトしました。

  • メンヘラが昔の特別な友人と再会していく

    自分はメンタル弱い分、人間観察と心理的な考察が得意なので、そういうの多めで語っていきます。

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大学時代の友人のツイッターを数年ぶりに見て覚えた劣等感と、前に進む意志

小説でとある賞を受賞していたり、他でも自分との圧倒的なレベルの差を見せつけられたり。数年前の大学時代は同じくらいの位置にいたのに。 (自分にとって大学時代は、最…

Konoha 02
5年前
40

言えないね増えるトモダチ増えるほど僕の居場所はなくなりました

溺れてる君の話だ頭ん中僕でもなけりゃ僕らでもない

天高く掲げたあの日の正解が僕を焼いてる熱視線で

Konoha 02
4年前
11

ゴール前デッドヒートに拍手沸く最後のビリは指さす皆で

強くなれ泣く少年よほら見ろよ奴なら勝てると君は指さす

空落ちて皆が無心に眺めてる罪に架かったガソリンの虹を

Konoha 02
4年前
7

『私の頭痛』

(小説、約2500字) ここ数日、頭痛に悩まされていた。首の後ろあたりにしこりがあるような感じがする。そのしこりは物理的なものではなく精神的なものが由来だろうなと思…

Konoha 02
4年前
12

人間と蝉はどう違うのだろう。
人間と草木はどう違うのだろう。

それは本当に、本質的な違いなのか。

無理なく自然に生きられる範囲で、生まれ持ったものを捻じ曲げずに生かせる範囲で、何かを生み出したい。
もうそこに価値がなくても構わないし、もしそうなら静かに淘汰されていきたい。

Konoha 02
4年前
11

蝉の声が聴こえると夏ですね。思わず線香の匂いと死を連想します。

さて、最近は創作関連とは別のことに注力しています。行動するには適した時期があり、物事にはバランス感覚が必要だなと感じます。

結局、本当に自分がやりたかったことって何だったんだろう。それは距離を置かないと見えない。

Konoha 02
4年前
8

短歌10首 女言う「気持ちは一つ」拍手沸く 「余分」は埋めた 死体のように

『学級会』   女言う。「気持ちは一つ!」拍手沸く。「余分」は埋めた。死体のように。 「皆仲良し!」 えっ?ショータイム? その話 美談は談合 鳴り出すtango …

Konoha 02
4年前
10

今読んでる本:銃・病原菌・鉄
なぜ人類は五大陸で異なる発展をとげたのか。壮大な謎に挑む。

「私は、産業化された社会が狩猟採集の社会より『優れている』とは考えていない。その移行によって、多くの人類がより幸福になったとも考えていない」

https://amzn.to/2IQVS1R

Konoha 02
5年前
6

死因

あんなのは勝利者たちが美化した仮初の物語 最も肝心なところが割愛されている 騙されるなよ いつだって頼りになるのは自分の力だけ しかしそれには生まれつきの上限が重…

Konoha 02
5年前
10

初めて真面目に短歌を作ってみた感想

これは小回りが効く便利な表現ツールだ。 今までの自分の文芸は「大砲」だった。 重く・強烈に・わかりやすくを心掛けていた。 しかし大砲は一発が重い分、発射の準備に…

Konoha 02
5年前
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短歌11首 交差点みな顔の無い人の群れ僕はさまよう「陽炎の街」

短歌を作るのはほぼ初めて。 俵万智「サラダ記念日」を読んだのをきっかけに。 楽しかったです。31音に自分の世界を出現させられるところとか。 「陽炎の街」 交差点みな…

Konoha 02
5年前
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ずっと憧れていて、ずっと追い求めてきたものの正体が今ようやくわかった

図書館で感じた、毒親育ち的な揺らぎと欠落感。 しかし真に追求すべきものとは何か。ずっと憧れていた人たちが本当に表現していたものとは何だったのか。 前回の記事(大…

Konoha 02
5年前
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刺さった歌詞を深く味わう 「真っ黒い太陽 feat.輪入道」 / GADORO『花水木』より

僕はnoteで詩を投稿していますが、歴史的に評価の定まっている詩を詳しく知らず、HIPHOPやロックの歌詞に大きな影響を受けています。 そんな人間が、刺さった歌詞の一部を…

Konoha 02
5年前
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十四歳で立てた中指を

ただ中指を立てるだけなら十四歳から可能だが その中指をさらに十四年後も下ろしてないのは誰にでも出来ることじゃない 皆がそれぞれの落としどころを見つけていく中で そ…

Konoha 02
5年前
17

文章の受け取り方には個人差があり、快・不快のポイントもそれぞれ違うけど

あなたはウェブ上で何かを批判している文章に出会ったとき、「攻め」と「受け」、どちらの姿勢で読むことが多いですか。 もちろん各々の文章の書かれ方によって、どの立場…

Konoha 02
5年前
35

殺さなければ生きていけない

「今日からセールなんですよ! 今日から!」 店頭に置かれすぎて日焼けした冬用コートを売ろうとする爺さん 「いや、間に合ってるんで……」 瞬間、捕食者と獲物に分か…

Konoha 02
5年前
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大学時代の友人のツイッターを数年ぶりに見て覚えた劣等感と、前に進む意志

大学時代の友人のツイッターを数年ぶりに見て覚えた劣等感と、前に進む意志

小説でとある賞を受賞していたり、他でも自分との圧倒的なレベルの差を見せつけられたり。数年前の大学時代は同じくらいの位置にいたのに。

(自分にとって大学時代は、最も病んで荒れて壊れていた時期です。後述しますが、周囲の人と衝突したり、迷惑をかけていました)

しかしつらいだけで終わらせずに、前に進む意志へと繋いでいく。僕が真にやるべきこととは何か。

数年ぶりに友人のツイッターを見たきっかけは、深い

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言えないね増えるトモダチ増えるほど僕の居場所はなくなりました

溺れてる君の話だ頭ん中僕でもなけりゃ僕らでもない

天高く掲げたあの日の正解が僕を焼いてる熱視線で

ゴール前デッドヒートに拍手沸く最後のビリは指さす皆で

強くなれ泣く少年よほら見ろよ奴なら勝てると君は指さす

空落ちて皆が無心に眺めてる罪に架かったガソリンの虹を

『私の頭痛』

『私の頭痛』

(小説、約2500字)

ここ数日、頭痛に悩まされていた。首の後ろあたりにしこりがあるような感じがする。そのしこりは物理的なものではなく精神的なものが由来だろうなと思った。

私は自分の体調不良の原因を見つけるのが得意だ。なにが原因でその結果が現れているのか、身体の内側の結びつきをある程度察することができた。そのためには数学のような思考と、瞑想のような集中の両方をうまく使いこなさなければならない。

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人間と蝉はどう違うのだろう。
人間と草木はどう違うのだろう。

それは本当に、本質的な違いなのか。

無理なく自然に生きられる範囲で、生まれ持ったものを捻じ曲げずに生かせる範囲で、何かを生み出したい。
もうそこに価値がなくても構わないし、もしそうなら静かに淘汰されていきたい。

蝉の声が聴こえると夏ですね。思わず線香の匂いと死を連想します。

さて、最近は創作関連とは別のことに注力しています。行動するには適した時期があり、物事にはバランス感覚が必要だなと感じます。

結局、本当に自分がやりたかったことって何だったんだろう。それは距離を置かないと見えない。

短歌10首 女言う「気持ちは一つ」拍手沸く 「余分」は埋めた 死体のように

短歌10首 女言う「気持ちは一つ」拍手沸く 「余分」は埋めた 死体のように

『学級会』

 

女言う。「気持ちは一つ!」拍手沸く。「余分」は埋めた。死体のように。

「皆仲良し!」 えっ?ショータイム? その話 美談は談合 鳴り出すtango

「助けたい!」作り笑いで支援して支配したいね「下」の人をね

大変ね不安の反動中傷の薄ら笑いが君の人生

全方位迫りくる壁コンクリの向こうが見たい瓶詰のSUN

村を出て市場を離れ歩く道敵はいないが仲間もいない

舞台上あの子の

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今読んでる本:銃・病原菌・鉄
なぜ人類は五大陸で異なる発展をとげたのか。壮大な謎に挑む。

「私は、産業化された社会が狩猟採集の社会より『優れている』とは考えていない。その移行によって、多くの人類がより幸福になったとも考えていない」

https://amzn.to/2IQVS1R

死因

死因

あんなのは勝利者たちが美化した仮初の物語
最も肝心なところが割愛されている 騙されるなよ

いつだって頼りになるのは自分の力だけ
しかしそれには生まれつきの上限が重く圧し掛かる

助けを得られるのは魅力という最強の力があるから
美談とは臭いものに蓋をした上での談合だ

他人と競争して勝たなければ価値にならない仕組み
当然金にもならない 余計なものは燃えないゴミ

つまるところ全ては力学的なやり取り

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初めて真面目に短歌を作ってみた感想

初めて真面目に短歌を作ってみた感想

これは小回りが効く便利な表現ツールだ。

今までの自分の文芸は「大砲」だった。
重く・強烈に・わかりやすくを心掛けていた。

しかし大砲は一発が重い分、発射の準備にも工程を経る必要がある。
一つ投稿するにもかなりの集中と体力を使っていた。

その点、短歌は小回りが効く便利なツールだと思った。
心の溝に積もった感覚を、気楽にすくい上げて表現することが出来る。

しかも短歌を何首か集めて一つの世界観を

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短歌11首 交差点みな顔の無い人の群れ僕はさまよう「陽炎の街」

短歌11首 交差点みな顔の無い人の群れ僕はさまよう「陽炎の街」

短歌を作るのはほぼ初めて。
俵万智「サラダ記念日」を読んだのをきっかけに。
楽しかったです。31音に自分の世界を出現させられるところとか。

「陽炎の街」

交差点みな顔の無い人の群れ僕はさまよう陽炎の街

奴ら言う「敏感過ぎ」と「急げよ」と 屍人の行進向かうは何処?

「あいつ馬鹿!」タイムラインに愛はないみんな何かと戦っている

ガチャ回し容姿と才能Cランク 狩られて踏み台勇者パーティの

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ずっと憧れていて、ずっと追い求めてきたものの正体が今ようやくわかった

ずっと憧れていて、ずっと追い求めてきたものの正体が今ようやくわかった

図書館で感じた、毒親育ち的な揺らぎと欠落感。

しかし真に追求すべきものとは何か。ずっと憧れていた人たちが本当に表現していたものとは何だったのか。

前回の記事(大学時代の友人のツイッターを数年ぶりに見て覚えた劣等感と、前に進む意志)からの流れを汲んでいるので、未読の方はそちらから読むことをおすすめします。面倒だったら読まなくてもたぶん大丈夫です。

図書館にて
なんだかんだ言っても未だ活路が見え

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刺さった歌詞を深く味わう 「真っ黒い太陽 feat.輪入道」 / GADORO『花水木』より

刺さった歌詞を深く味わう 「真っ黒い太陽 feat.輪入道」 / GADORO『花水木』より

僕はnoteで詩を投稿していますが、歴史的に評価の定まっている詩を詳しく知らず、HIPHOPやロックの歌詞に大きな影響を受けています。

そんな人間が、刺さった歌詞の一部を引用しつつ、それがなぜ良いと感じるのかを知らない方にも伝わるように詳しめに語っていきます。

今回はHIPHOPより、GADORO「真っ黒い太陽 feat.輪入道」を取り上げてみます。

GADOROの痛烈な生身の言葉
「報われ

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十四歳で立てた中指を

十四歳で立てた中指を

ただ中指を立てるだけなら十四歳から可能だが
その中指をさらに十四年後も下ろしてないのは誰にでも出来ることじゃない

皆がそれぞれの落としどころを見つけていく中で
その中指がつまずきの証に思えて暗いpocketへ隠したくなってくる

二十歳までには死ぬって言ってたあいつに久々に会ったらさ
結婚してて子どもの話なんかしてやがんの

そんで「お前は丸くなるどころが会う度に尖っていくな」なんて言葉を
もう

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文章の受け取り方には個人差があり、快・不快のポイントもそれぞれ違うけど

文章の受け取り方には個人差があり、快・不快のポイントもそれぞれ違うけど

あなたはウェブ上で何かを批判している文章に出会ったとき、「攻め」と「受け」、どちらの姿勢で読むことが多いですか。

もちろん各々の文章の書かれ方によって、どの立場に感情移入するか、どこに自分の信条やアイデンティティとの関連を感じるか等、千差万別だとは思います。

だとしてもそこにはきっと個人的な傾向があるはず。

(このノートにおいて伝えたいのは、僕は刺激的なことや挑発的なことも書くスタイルでやっ

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殺さなければ生きていけない

殺さなければ生きていけない

「今日からセールなんですよ! 今日から!」

店頭に置かれすぎて日焼けした冬用コートを売ろうとする爺さん

「いや、間に合ってるんで……」

瞬間、捕食者と獲物に分かれたかのような感覚がなんとも

「本当に安いんだよ! 若い人にも良く似合うよ!」

向こうも仕事なのはわかるけどさ

でも 自分の足でこの通りを歩いて

シャッターが目立つこの商店街を抜けた頃には

大型ショッピングセンターの灯りがど

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