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エッセイ まとめ

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産まれたての言葉を徒然なるままに。
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【エッセイ】風が吹けども山は動ぜず。

【エッセイ】風が吹けども山は動ぜず。

風が吹けども山は動ぜず。
ふと、カレンダーに載っていたこの言葉をみて頭の中に疑問が浮かんだ。

山はなぜ、強烈な風にも動じないのか。

いろんなことに疑問をもってしまうクセが発動。しかし、おもしろそうなので少しだけ考えてみる。

はじめは、山のもつ圧倒的な「質量」が、動じない姿をつくりだしていると思ったが、どうもしっくりこない。おもしろくもないし、恐らくそうじゃない。

また考えてみる。

質量を

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自分が見たい世界に、埋もれてるだけ。

自分が見たい世界に、埋もれてるだけ。

もうダメだ、そう思うこともある。

なにもかもうまくいかない、そう思うこともある。

と同時に「そう思いたいだけ。」と思う自分もいる。

結局、じぶんがそう思いたい世界でしか人間は生きられないのだ。それは、じぶんが見たい世界の中で、みたいものだけみて生きているということ。

そんなばかな。そう感じる人もいるだろう。今のこの悲惨な状況を見たくてみているわけがない。自分はこの状況を望んでなんかいない。

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【我以外皆吾師】 今は亡き、恩師からのことば

【我以外皆吾師】 今は亡き、恩師からのことば

祖父の部屋を整理してたとき、みつけた1枚の名刺。裏にはぼく宛てに1つの言葉がかかれていました。

健太郎くんへ。

我以外皆吾師(われいがいみなわがし)

みつけた瞬間、枯れた泉の中心から澄んだ水があふれ出てくるかのように記憶がよみがえりました。

それは、進級祝いで竹とんぼとともにもらった言葉でした。

小学校4年生のころだったとおもう。個人的に教頭先生から直々にいただいたものでした。

当時は

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ウサギとカメ。

ウサギとカメ。

イソップ寓話の1つに「ウサギとカメ」がある。

この話の教訓として有名なのは、ウサギの行動から得られる「過信しない」「最後まで気を緩めない」というものだ。

確かに、とおもう。そして、ここで終わりがちなのがもったいない、とも思う。

ぼくは、もっとカメに着目してもいいと考える。つまり勝った側の視点だ。

ウサギ的な思考

なんで失敗したのか?

ミスの反省点はどこだろう?

同じミスをしないために

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【早起きできない症候群】

【早起きできない症候群】

朝6時起きのルーティンができていたのに、最近めっきりできない。いや正確には起きれてはいるが、朝活ができていない。

下がる自己肯定感と自信。「かわりに何かしなくては…」と、自然に自分を追い込んでいく。

これが、負の連鎖。

昨晩ふと「あ、寒いからだ」と思いついたので、エアコンの入タイマーを6時にセット。

結果、このnoteを布団の中で書いている。
しっかりin tn the bed。

室外機

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天職が適職とはかぎらない。

天職が適職とはかぎらない。

と、思った話。

有難いことに「天職だよ、天性の才能だよ」と自分の能力を評価してもらえることがある。

たった1つ。だか確かな1つだ。

自信になる。励みになる。
心の底から嬉しい。

同時に悩む。

今の職におけるこの能力の使い方が、自分にとってより心満たすものなのか、と。

正直、分からない。

全く分からないといっても過言じゃない。

満たせている事実もあるし、やってみたいことがあるのもまた

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その日暮らしのバラッド

その日暮らしのバラッド

「その日暮らし」でいいじゃん。

明日のことを考えなくてもいい。

未来のことを考えなくてもいい。

今日のことだけ考える。

その代わり、今日に力を入れて生きてみる。

「起床で生まれ、寝る時にくたばる」

こう、思ってみる。

一日を一生とする。

すると、心が軽くなる。

今日に集中できる。

懸命に生きれる。

深夜の30分だけでもいい。母さんと晩酌を。

深夜の30分だけでもいい。母さんと晩酌を。

共通の好きなアニメ見ながら
少しのお酒をのみあう。

多くは語れなくても構わない。

同じ場にいて、同じものにベクトルを向ける。

そしてまたお酒をのみあう。

そんな何気ない時間を
母さんとの時間を
もう少し増やしていけたらな、と思う。

おちょこ1杯のお酒で酔える
ハイキュー好き親子に、かんぱい。

今日も掘りごたつで寝る夜。

母さん、おつかれさん。

母さんと、こたつで晩酌を。

母さんと、こたつで晩酌を。

母は滅多にお酒を飲まない。

ある時、澪(みお)を買って一緒に呑んだ。

美味しいと言い、一緒に飲めたことが
たまらなく嬉しかった。

母子家庭で、かなり密に生活してきたから
友だちのような感覚がつよい、母。

だから、という言い訳はよくないが
日頃、かなり冷たく接することもある。

ごめんな、と思う。

感情をオブラートに包まず
ぶつけることも多々ある。

ごめんな、と思う。

だから、23:0

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人生にサプライズを

人生にサプライズを

少し前のこと。

本を読むためスタバに立ち寄った。小一時間ほど滞在していると店員さんが「お疲れさまです、これよければ」と、新作の試飲をひとつ。

思いもよらない提供に、こころまで温かくなった。そして「こんなサプライズが自然にできるようになりたいな」そう思った。

今日。
仕事がおわりスタバへ。肌にピンと刺さる冷たい風。僅かなアスファルトの匂い。そして冬の寒空の下、赤色の点滅をふる警備のおいちゃん

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知らぬ間に祖父を追う

知らぬ間に祖父を追う

今朝、なんとなく入った祖父の部屋でみつけた
詩集「倚りかからず」

茨木のり子さんの詩集を読みたい、と思っていた矢先の事であったため、驚きより先に喜びの情が湧いた。

まだ読みきっていないが、後生大切にするだろう。

祖父は国語教諭で、物心ついた時から「お前は教師になれ」と耳にたこができるほど言われていた。

僕もそうなるだろうなと思いながら22歳となり、後を追うように教諭となった。

祖父は多趣

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一目惚れしたくば、本屋さん一択、という話。

一目惚れしたくば、本屋さん一択、という話。

先日、仕事も休みであったため、ふらっと立ち寄ったいつもの本屋。

人混みの中からタイプの女性を探すように、そしてそんな下心もさとられないようスカしながら歩いていると、目に飛び込んできたのがこの本、

「さみしい夜にはペンを持て」

まず惹き付けられたのは、その容姿。

真剣かわいい…

そう、一目惚れだ。

僕はわりと人生の中で、一目惚れというものに縁がある。容姿にしろ、性格にしろ、気になる部分を

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