菅沼朋香
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比企起業塾入学〜「ニュー喫茶幻」オープンまで|ニューロマン ニュータウン編
無事に飲食店営業許可を取得できて良かったのですが、クラウドファンディングによって「ニュー喫茶幻」プロジェクトが新聞などのメディアに取り上げられた事により、私はとある事で悩んでいました。
それは、アートプロジェクトがやりたいという自分の気持ちと、近所に新しい飲食店が出来ることを楽しみにしている近隣住民の方々が求めるイメージとのギャップでした。
実際のところ営業内容については漠然とスナックやバーの
第1種低層住宅地域で飲食店営業許可を取得|ニューロマン ニュータウン編
鳩山ニュータウンは閑静な住宅街を守るために 第1種低層住宅地域に指定されているので、住居以外の用途を厳しく制限されています。
例えば飲食店を開業したい場合には
・自宅兼店舗であること
・住居と店舗の入り口が完全に別になっていること
・自宅のキッチンとお店のキッチンが別になっていること
これらの条件を全てクリアしていなければなりません。
その条件をクリアするために水道工事費用50万円が必
ニュー・ウェディング / 新しい結婚式の提案
2018年2月1 0日。
新しい結婚式の形を提案するアートプロジェクト「ニュー・ウェディング」を企画した。
東京、神奈川、愛知、岐阜から両家の親族一同を熱海に招待して、一泊二日の大旅行会を行った。温泉に入り、浴衣を着て、夜は〈祝言〉を模した宴会 場で大いに語り合い、親族対抗紅白歌合戦を行った。
旅行会を選んだ理由は、現代の住宅事情では〈祝言〉のように親戚一同が集まれる部屋がな
5章 おわりに|ニューロマン都会編
修了作品の「ニューロマン」は、2章から4章で述べた都会の生活の中で感じてきた現代の問題点について自身のライフスタイルを用いて提案していく表現方法である。
「都会編」では営業時代に現代社会に疲れ、高度経済成長期に憧れるようになった私が、過去が良かった時代だとするならば今日より明日がもっと悪くなるばかりだということに気づき、高度経済成長期のまぼろしを売る屋台を作って街中に飛び出して仲間を見つける。誕
4-3*世代を超えて歌でコミュニケーションするために| 4章 都会の生活で感じた現代の問題点ーなぜ現代ではスナックのカラオケでコミュニケーションができないのか|ニューロマン都会編
世代を超えて歌でコミュニケーションをするために、私は作品を通して三つのアプローチを行なっている。
一つめは、スナックという入りにくい場所をオープンにする試みだ。
2013年に制作した「まぼろし屋台」は、移動式スナックである。しかし飲食物を販売している訳では無い。売っているのは高度経済成長期のまぼろしだ。もちろん、お代もまぼろしで構わない。ポータブルレコードプレイヤーで歌謡曲を流し、そこに集まっ
4-2*日本の歌の原点| 4章 都会の生活で感じた現代の問題点ーなぜ現代ではスナックのカラオケでコミュニケーションができないのか|ニューロマン都会編
そもそも「知らない人の前で歌うなんて恥ずかしいし、スナックなんて行かない。歌でコミュニケーションなんてしたくない。」という人も大勢いるだろう。
しかし、いつの時代も歌は私たちのすぐ側にある。
流しがスナックのカラオケになり、カラオケボックスになり、一人カラオケが流行して歌の個室化がより進んでも、人はどこかで歌いたいのである。
なぜだろうか。
今でこそ、歌でコミュニケーションをすることは珍し
4-1*流行の加速と日本語の崩壊| 4章 都会の生活で感じた現代の問題点ーなぜ現代ではスナックのカラオケでコミュニケーションができないのか|ニューロマン都会編
スナックでのアルバイトを通じて、見ず知らずの人と歌でコミュニケーションできる歌謡曲の素晴らしさを知った。しかし、そのコミュニケーションに参加できるのは概ね年配層に限られている。
なぜ、若者はスナックのカラオケでコミュニケーションすることができないのか。
その理由は大きく分けて二つあると考えている。
一つめは、流行の加速化により、世代を超えて共有できる歌が少なくなっていることだ。
大ヒットや大
3-3*移住計画| 3章 都会の生活で感じた現代の問題点ー食と住居|ニューロマン都会編
私はこの問題に対しての提案を行なうために、父が継がなかった長野の空家に移住する事を目指している。
高度経済成長期に若者たちは仕事を求めて都市へ流出した。
しかし好景気が終わった今、仕事のために都市に住み続け、高い家賃や住宅ローンを払い続ける生活に本当の豊かさはあるのだろうか。
現代ではインターネットの普及により高度の情報社会が実現されつつある。また、交通機関の発達により行動圏が大幅に拡大し、時