実はあまり難しいことをせずに、手っ取り早く心を強くする方法があります。

健康的な習慣や思考法というのは一朝一夕で身につかず、結果が出るまで続けることが難しいという弱点があります。

そこで、今回紹介する方法をその代用品として使うことで、新しい健康的な習慣を身につけるよりも簡単に心を鍛えることができます。

その方法とは、体を鍛えて筋肉をつけるということです。心と体は繋がっているという話はよくしていますが、今回紹介する心理実験の話は、心と体の関係を結びつける上で、かなりわかりやすい結果を出してくれています。

イギリス、ヨークセントジョンカレッジの心理学者であるクラスト博士は、大学生を対象に肉体の強さと心の強さに相関関係があるかどうかを調べる実験をしました。

まず、実験参加者である学生たちの利き腕に重りを持たせ、腕を伸ばしたままの状態でできるだけ長い時間我慢してもらいました。

その後でメンタルタフネステストという精神力を測るテストをしてみたところ、実験で重りを長い時間持っていた人ほどメンタルが強いということがわかったのです。

筋力のある人ほど心が強かったのですね。筋力とメンタルの相関性はよく指摘されているので、「心を鍛えるにはまず体から！」という話は本当なのです。

長期的には習慣化するのが難しい健康的な生活や挑戦を心がけ、それらの効果がはっきりと出るまでは筋肉を鍛えることで心の健康バランスを良い方に保つと良いわけです。

理想的な肉体を手に入れることは時間のかかる難しい作業ですが、短期的に筋力を上げたり筋肉の量を上げることはそこまで難しくありません。

むしろ、運動不足の人ほど、運動をし始めるとすぐに肉体が変化していくので筋肉もつきやすいという特徴があります。ですので、運動していない人の方が運動から得られる健康的なメリットが大きいのです。

大切なのは、運動する前よりも筋肉が増えることですので、何もマッチョの人と対抗する必要はありません。

つまり、自分の感覚で、運動をする以前よりも、重いものを持てるようになったり、長い時間あまり疲れずに運動することができるようになったと実感できれば良いわけです。

また、筋肉がたくさんつかなくても、運動はそれ自体心と体を健康にしてくれるものですので、とりあえずやっておいて損はないのです。

なので、筋トレが単調すぎて退屈に感じてしまう人は、スポーツやエクササイズなども心を健康にする効果が十分にありますので、自分の好みに合った運動スタイルを見つけて実行してみてください。

参考文献
・幸せ＆モテるようになるための手っ取り早い方法。最強の恋愛心理学
・やる気は体調で決まる！落ちたやる気を復活させて元気になるための超絶シンプルな方法