デリコ

平成にどっぷり浸かったままの猫奴隷

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平成にどっぷり浸かったままの猫奴隷

記事一覧

予定は、希望だ。

毎年、涼しくなってきて年の瀬の予定を考えるようになった頃、本屋さんに足を運ぶ。 来年の、新しい手帳を手に入れるため。 高校生の頃から書き始めて、いろんな手帳を使…

デリコ
8か月前
1

朝焼けに溶けろ

これは思い出じゃなくて、呪いだ。 なんとも身勝手な女性だな、と思うけど、私にも心当たりがある。 呪いをかけたあの日 生活のあらゆる場面で私のことを思い出せばいい…

デリコ
3年前
2

ファンレター、君に届け。

順風満帆な人生だと思っていた。 まるで悲しみとはほど遠い場所にいるかのような、そんな雰囲気を纏っていた。 でもそれは、彼が生きる力を削って、削って見せていたもの…

デリコ
3年前
5

愛を込めて、私は母を狩野英孝と呼ぶ。

世の中の、"お母さん"というものが、どういうものなのか、私はよく分からないけれど、私の母はとにかく適当だ。 そしてその血を受け継いでしまった私も、とにかく適当&大…

デリコ
4年前
6

未来のために何をしよう

何をしよう 毎朝起きるたびに、まずはそこから始まる。 自粛自粛と言われ始めて、数週間が経つ。 持病のために飲んでる薬は、免疫力を下げるので、主治医からも 「実年…

デリコ
4年前
8

綺麗な文字の、羅列の先に。

かつて友人に 「あなたは、綺麗な文字の羅列が好きだね。」 と言われたことがある。 文字に限らず、私は揃えられた美しいものが好きだ。 だから、歯並びの綺麗な人を選…

デリコ
4年前
3

恐ろしく、美しい、祝祭

映画【ミッドサマー】を見た感想 ※ネタバレを含みます。 はじめから言葉に形容しがたい音が、ぐっと不安な気持ちにさせていき、暗い景色から一転、明るい祝祭が目の前に…

デリコ
4年前
5

湧き上がる結婚願望と相性

こんなタイトルをつけておきながら、私には結婚願望というものがまるでない。 世のアラサー女性たちの多くが持っているであろう、それをどこかに落としてきてしまったよう…

デリコ
4年前
10

厳選して厳選して20個になった抱負

「毎月noteを書く」と言っていた、2019年のお正月。 あっという間に1年がたって、「28歳の1年ナメんな、はえーよ」がやってきた。 (つい、この間、2019年の抱負書いたば…

デリコ
4年前
4

三歳児神話の行方

20歳を迎えた。 はじめて借りたあの部屋で。 大学生になり、神経質気味の母と相性が悪く、啖呵を切るような形で一人暮らしを始めた。 「一人暮らしをする!」と決めて…

デリコ
4年前
18

通勤ラッシュの旅行者

頭から血の気が引いていく。 1人1台車がある海なし県に住んでいる私が、電車に乗るのは、至難の業だ。 「余裕でしょ」と思っていても、なぜかいつも貧血で倒れてしまう苦…

デリコ
4年前
7

セルフコントロールの魔法

「自尊心の塊」と自分で胸を張って言えるアラサー代表です。 私の情報はすべてツイッターからだ、と言われるぐらい、ツイッター大好き民なのですが、最近「クィア・アイが…

デリコ
4年前
4

既読の文字が返事の代わり

遡ること、約10年前。 どんな流れだったのか忘れてしまったけれど、彼氏が出来た。 そこそこ楽しい高校生活を共にして、1年ぐらいでお別れした。 別れてから1年ぐらいは…

デリコ
4年前
7

人生を愛でる

大人になったものだ。 自分の幸せよりも、人の喜ぶ顔を見るのが好きになった。 友人との過去のいざこざを、時間を理由に解決できるようになった。 初めて会った人との、…

デリコ
5年前
4

はじめてのインターネット

小学3年生。 それが早いのか、遅いのか、今この時代では、どう判断すればいいのかわからないが、当時は周りにパソコンを使う同級生などいなかった。 それは今から18年も前…

デリコ
5年前
6

「歩くゴシップ」の今年の目標

2019年がやってきて、どんな1年にしようかと、わくわくしながら考えてみた。 わくわくしている間に、3日が経った。 はえーよ。27歳の3日ナメんな。 時というものは非常に…

デリコ
5年前
4
予定は、希望だ。

予定は、希望だ。

毎年、涼しくなってきて年の瀬の予定を考えるようになった頃、本屋さんに足を運ぶ。

来年の、新しい手帳を手に入れるため。

高校生の頃から書き始めて、いろんな手帳を使ってみたが、ここ最近はいつも決まって同じもの。

NOLTYのエクリA5-1、色はキャメル。

携帯にスケジュール管理のアプリは入っているものの、手書きの手帳を無くすことは考えていない私は、1年間の相棒をお迎えに行くような気持ちで本屋に

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朝焼けに溶けろ

これは思い出じゃなくて、呪いだ。

なんとも身勝手な女性だな、と思うけど、私にも心当たりがある。

呪いをかけたあの日

生活のあらゆる場面で私のことを思い出せばいい、と願ったあの日。

それは彼が私の元を離れると決め、家から出ていく数日間。

上げ膳据え膳に、一緒に暮らしている時に振り分けた家事も、諸々すべてを引き受けた。

とはいっても、振り分けていただけで、彼が自ら家事をしてくれることなんて

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ファンレター、君に届け。

ファンレター、君に届け。

順風満帆な人生だと思っていた。

まるで悲しみとはほど遠い場所にいるかのような、そんな雰囲気を纏っていた。

でもそれは、彼が生きる力を削って、削って見せていたものだと知ったのは、7月18日のこと。

あれから二夜を過ごしたが、その揺らいだ心が、いまだに落ち着かない。

こういう事を書くと、「あなたはファンだったのか」と問われるかもしれない。

私は彼の出演作をチェックして、追いかけていたわけでは

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愛を込めて、私は母を狩野英孝と呼ぶ。

世の中の、"お母さん"というものが、どういうものなのか、私はよく分からないけれど、私の母はとにかく適当だ。

そしてその血を受け継いでしまった私も、とにかく適当&大雑把。

コップに勢いよく水を注いだと思ったら、見ているはずなのにコップから水を零し、自分に向かって鼻で笑い、濡れた水を布巾で拭いていると、手が当たってボトルを倒し、2リットルの水が床にザバァーーーーーッ。アーーーーーッ!!!!!!!!

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未来のために何をしよう

未来のために何をしよう

何をしよう

毎朝起きるたびに、まずはそこから始まる。

自粛自粛と言われ始めて、数週間が経つ。

持病のために飲んでる薬は、免疫力を下げるので、主治医からも

「実年齢+30歳の免疫力だと考えて」

と言われ、極力外には出ていない。

幸い仕事は家のなかで出来るものも多く、外での仕事も人と会わない場合が多い。

だから、本当にずっと家にいる。

そういう生活を続けて、約1か月ともなると、家での快

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綺麗な文字の、羅列の先に。

綺麗な文字の、羅列の先に。

かつて友人に

「あなたは、綺麗な文字の羅列が好きだね。」

と言われたことがある。

文字に限らず、私は揃えられた美しいものが好きだ。

だから、歯並びの綺麗な人を選びがち。

本を読むときに、決めていることがある。

それは

「心が揺さぶられたフレーズは記録すること」

心にじーんと染み入ったフレーズや、自分のなかで新しい知識になった言葉は、読書用のノートに書き写している。

そしてそのノー

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恐ろしく、美しい、祝祭

映画【ミッドサマー】を見た感想

※ネタバレを含みます。

はじめから言葉に形容しがたい音が、ぐっと不安な気持ちにさせていき、暗い景色から一転、明るい祝祭が目の前に広がった。

BGMをかき消すほどの大きな電話の音や、逆さまの道、自分の目が錯覚を起こしているのでは、と何度も確かめてしまう揺れる背景。

バッドトリップする主人公・ダニーが走っているのを見て

「これは…三半規管弱い人は酔う映画だ…!

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湧き上がる結婚願望と相性

湧き上がる結婚願望と相性

こんなタイトルをつけておきながら、私には結婚願望というものがまるでない。

世のアラサー女性たちの多くが持っているであろう、それをどこかに落としてきてしまったようで、友人の警察官には「結婚願望は遺失物届を出せばいいのか」と結構真面目に聞いて回る始末だ。

30歳を目前にして、周りは結婚ブームで、毎月のように結婚式に呼ばれ、ご祝儀基い幸せなたかりを、これでもかというぐらいバラ撒いている。

結婚式に

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厳選して厳選して20個になった抱負

厳選して厳選して20個になった抱負

「毎月noteを書く」と言っていた、2019年のお正月。

あっという間に1年がたって、「28歳の1年ナメんな、はえーよ」がやってきた。

(つい、この間、2019年の抱負書いたばっかりなんだけど?)と思いながら、2020年の抱負を考えていた。

今年の目標を決めるためには、まず去年の目標を振り返るべきだと思って、じっくり見てみるが、まず抱負が36個もある。

なかには抽象的で「髪をつやつやにする

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三歳児神話の行方

三歳児神話の行方

20歳を迎えた。

はじめて借りたあの部屋で。

大学生になり、神経質気味の母と相性が悪く、啖呵を切るような形で一人暮らしを始めた。

「一人暮らしをする!」と決めてから、引越しまで多分1ヶ月もかからなかったと思う。

私はいつも「こうと決めたら、すぐ行動!」とせっかちな性格なのだ。

一人暮らしがしたいとか、実家にいたいとか、そういう希望はなかったけど、放任主義で、「獅子の子落とし」を本気(と

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通勤ラッシュの旅行者

通勤ラッシュの旅行者

頭から血の気が引いていく。

1人1台車がある海なし県に住んでいる私が、電車に乗るのは、至難の業だ。

「余裕でしょ」と思っていても、なぜかいつも貧血で倒れてしまう苦手な電車。

電車が苦手だったので、通学も通勤も、電車以外の方法で行ける場所を選んでいた。

名古屋までの片道20分間の電車は、通勤ラッシュと重なって混雑していた。

「もうつく、もうつく」と思いながらも、そのあとちょっとが我慢できな

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セルフコントロールの魔法

セルフコントロールの魔法

「自尊心の塊」と自分で胸を張って言えるアラサー代表です。

私の情報はすべてツイッターからだ、と言われるぐらい、ツイッター大好き民なのですが、最近「クィア・アイが泣ける」と聞いたので、見ました。

そもそも私は、セブンルールで生姜専門店オーナー「森島土紀子さん」が取り上げられたら、今日の昼食は生姜たっぷりのスープにしちゃうような、典型的な奴です。

アラサーで、猫を飼い、ヨガに通う、わかりやっすい

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既読の文字が返事の代わり

既読の文字が返事の代わり

遡ること、約10年前。

どんな流れだったのか忘れてしまったけれど、彼氏が出来た。
そこそこ楽しい高校生活を共にして、1年ぐらいでお別れした。

別れてから1年ぐらいは連絡をとることもなかったが、友人の自宅に集まった事から再会し、それ以来、私が弱音を吐ける相手だ。

先日、「なぜ私たちは付き合ったんだっけ?」と聞いたら、彼もまたその流れを覚えていなかったので、きっと似たもの同士なんだろう。

私の

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人生を愛でる

人生を愛でる

大人になったものだ。

自分の幸せよりも、人の喜ぶ顔を見るのが好きになった。

友人との過去のいざこざを、時間を理由に解決できるようになった。

初めて会った人との、心の距離を測るようになった。

長年会っていない友人に、連絡をとるのを躊躇するようになった。

新たな年の始まりを喜べなくなった。

甘いものよりも、煮物が食べたくなるようになった。

スノーボードよりも、こたつが1番になった。

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はじめてのインターネット

はじめてのインターネット

小学3年生。
それが早いのか、遅いのか、今この時代では、どう判断すればいいのかわからないが、当時は周りにパソコンを使う同級生などいなかった。

それは今から18年も前のことだ。
両親と祖母と私の4人。
そして犬を飼っていた。

一人っ子の私は、学校から帰っても遊んでくれる人がいない。
我が家の大人たちは働くことに夢中で、学校から帰ってきて、大人たちが帰ってくる19時ごろまで1人で過ごしていた。

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「歩くゴシップ」の今年の目標

2019年がやってきて、どんな1年にしようかと、わくわくしながら考えてみた。

わくわくしている間に、3日が経った。
はえーよ。27歳の3日ナメんな。

時というものは非常に残酷だと感じながら、目標のなかのひとつに「noteを毎月書く」という項目を追加した。
きっと来年見たら面白い。いや、何なら来月見ても面白いだろう。

「歩くゴシップ」というのは私のあだ名である。
名前の通りの意味で、顔が広く、

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