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セイのカクリツ:「多様“性”」に満ちた未来をいきる

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太古の時代、生物の「性」は一つのみであり、細胞分裂や株分けで自分のクローン体を増やすだけだった。そこから「メス」と「オス」に分化し、遺伝子交換によって生殖するようになったのは「多… もっと読む
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#結婚

ウガンダからの留学高校生に教えられたこと

ウガンダからの留学高校生に教えられたこと

テレ東でやってる「YOUは何しに日本へ?」をたまたま見たのですが、そこで密着取材されてたウガンダからの留学高校生ニコラスくん。

高校から留学してきたのに、日本語も堪能で、しかもちゃんと敬語も使い分けるし、日本人が書けないような漢字まで習得している。謙虚で礼儀正しくて、決してオラオラもせず、かといってウェーイでもなく、物静かでとても冷静。
高校では生徒会長もやるくらいだから、同級生からの人気もある

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「誠実なクズ」としてのポリアモリー

「誠実なクズ」としてのポリアモリー

「このイベントは倫理的に問題がある可能性があるので、上長に確認させていただきます。」

そんなことを言われた経験がある。

今から3年前、ポリアモリーのイベントを開催しようとした時のことだ。

ポリアモリーとは、1対1の恋人関係に縛られず、合意の上で複数と恋愛関係を持つライフスタイルのこと。1980年代のアメリカで生まれた概念で、対義語はモノアモリーと言う。

いわゆる一夫多妻制との違いは、こんな

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ほんの35年前100人いた母親が40人に減った日本

ほんの35年前100人いた母親が40人に減った日本

何度も言ってることで恐縮ですが、「少子化は解決しない。なぜなら起きているのは少子化ではなく少母化だから」という事実を認めたがらない人が相変わらず多いので繰り返し言っています。

2015年時点の国勢調査でも一人以上出産した母親の数をだしましたが、2020年の結果がでたのであらためて記事化しました。1985年と比較した場合に、2015年時点でも母親の数は半減でしたが、2020年にはさらに進んで6割減

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成人年齢が20歳から18歳に引き下げられた中、唯一引き上げられた結婚年齢

成人年齢が20歳から18歳に引き下げられた中、唯一引き上げられた結婚年齢

今月から成人年齢が18歳からとなった。飲・たばこ・ギャンブルなどは今までと同様20歳からのままとなるが、親の同意なく契約を結べるようになった。今まで未成年ということで保護されていたものもなくなり、自由の代わりに責任を負うことになる。

注目したいのは、唯一年齢が引き上げられた結婚年齢の変更。

今までは男18歳、女16歳からの結婚だったが、これからは女も18歳以上の結婚となる。つまり、18歳未満で

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結婚を機に名字変えたら学びしかなかった

結婚を機に名字変えたら学びしかなかった

結婚を機に名字を変えた。

こう言うと、たぶん半数くらいの人は「えっ、なんで?」と驚くだろうし、逆に残り半分の人は「当たり前じゃないか」と思うだろう。

そう、前者はおそらく男性で、後者は女性である。ちなみに男友達の「えっ、なんで?」に続く第二声ベスト1位は今のところ、「婿養子になったの?」だ。(「マスオさん的な?」と畳み掛けてくる人もいるが、フグタマスオはまったくもって婿養子ではない。)

日本

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高校1年生の数学で「結婚の意味」に挑んでみた話。

高校1年生の数学で「結婚の意味」に挑んでみた話。

昨日は誕生日だった。

年齢を重ねるごとに「祝われる」という行為が恥ずかしくなって、最近はひっそり過ごしている。

そんな10月26日。

「お祝いする」or「お祝いしない」で4年間ワイドショーを賑わせ続けたカップルが結婚した。

おふたりはこの4年間「結婚すること」にこだわり続けた。

そこで改めて考えてみた。

人はなぜ結婚するのだろう。

おふたりをはじめ、世の中のカップルに「なぜ結婚するの

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夫に意見することは「日本社会全体に物申す」ことだった。Kさんが夫を変えることができた理由とは?

夫に意見することは「日本社会全体に物申す」ことだった。Kさんが夫を変えることができた理由とは?

「私がこんなに苦しんでいるのに、アンタは私を無視するの?」

「こんな家はもう無理!頼むから私と別れて!私をこの家から追い出して、お義父さんお義母さんが気に入るような女性を見つけて再婚して!私を自由にして欲しい!」

Kさんの突然の言葉に夫は言葉を失い、ただただKさんを見つめていた。どうすればいいか分からないという表情からは、夫が両親と嫁の板挟みになっていることがうかがい知れた。

結婚後、夫の家

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未婚化や少子化にまつわる嘘の数々に惑わされてはいけない

「わかりやすく伝える」ことと「嘘を言う」ことは当然違う。しかし、現実社会において、天下の報道機関であっても、「わかりやすく伝えようとするあまり、結果として嘘を言う」場合がある。無意識にやってる場合もあるが、かなり意図的にやる悪質な場合もある。

未婚化や少子化のニュースなどでは、結構後者の悪質な恣意的データ使いも多くみられる。その大本は「未婚化や少子化は改善されなければいけない悪の現象である」とい

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女性エンジニアが結婚・出産後も働きやすい会社を見つける方法

女性エンジニアが結婚・出産後も働きやすい会社を見つける方法

未経験からエンジニアに転職したい女性や結婚退職後の再就職を目指す女性のサポートをこれまでに何件か行いました。

働く女性にとって、結婚・出産後も従来通り働き続けることができ、育児と仕事が両立できる会社と出会えるかはキャリア形成の上で極めて重要だと感じます。

そこで今回は、女性エンジニアが結婚・出産後も働きやすい会社の見つけ方を紹介します。

✅女性が働きやすい会社の見つけ方まずは転職サイトやWa

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実践結婚批判

実践結婚批判

「女の子で嬉しいわ。馬鹿な女の子に育ってくれるといいんだけれど。それが何より。きれいで、頭の弱い娘になることが」グレート・ギャツビー スコット・フィッツジェラルド 村上春樹訳

本当にそう思う。何も疑わず成長して大人になるのが一番良い。普通に働いて、普通に結婚して、普通に、フツウに。
 
私もフツウに結婚できたらよかったな。出会って8年、一緒に住んで3年になるパートナー。記念日に素敵なレストランを

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今、学生が論文のテーマに選ぶ「ロマンティック・ラブ・イデオロギー」とは。

今、学生が論文のテーマに選ぶ「ロマンティック・ラブ・イデオロギー」とは。

突然だが、あなたはロマンティック・ラブ・イデオロギーという言葉を知っているだろうか?

実は、検索窓に「ロマンティックラブイデオロギー」と入力すれば、学生たちの書いた多くの論文がヒットする。

なぜ今、学生たちはこのテーマを研究対象に選ぶのか?

今日はそんな話。

■恋愛トークの3点セットロマンティック・ラブ・イデオロギーとは何なのか?

詳しくは論文に書いてあるのだが、論文を読むには体力も時間

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グラデーションのない社会

グラデーションのない社会

実は、昨日の記事には続きがありました。

幼少期に、祖母からもらったクレヨンの思い出について書いたら、
それだけで、そこそこ長くなってしまったので、
一旦、昨日の記事はそこまでとしたのですが、
そもそも、自分はグラデーションについて書きたいと思っていました。

クレヨンを貰って、一枚も絵を描こうともせず、
何日もずーっと、その色の並びを眺めていられるほど、
幼い頃からグラデーションが好きだった自分

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男女平等に向かっているのか?

男女平等に向かっているのか?

先日、私は母と結婚についての話をした。

母は「今どきの若い子たちは共働きが当たり前だし、育児や家事の分担も普通だと思ってるでしょ?」と言う。

私自身も、私の周囲の友人知人も「仕事は男性、家事育児は女性」という偏見を持っている人はほとんどいないので、母の言い分は肯定したいところだ。

しかし、実際に国内の男女が思う「普通」なのかといわれると、統計データを見ていないのでわからない。

実際に共働き

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