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一話読み切り

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・ものごとの両面性 ・ユーモアと屁理屈の狭間で ・通知表に嫌われて ・親子の珍妙な会話 ・ギフテッドへの理解を当たり前と考えるのはNG ・必読:特定分野に特異な才能のある児童生徒… もっと読む
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ものごとの両面性

ものごとの両面性

昨日投稿したnoteの引用部分を一部カットした。いつも使わないようにしたいと思っていた言葉が入っていて少し気になったからだった。

Ted Talksから引用した訳文であるため躊躇せずに引用すれば良かったのかも知れないが、ユーモアのあるトークとして引用させていただいたにも関わらず、このnoteで扱うテーマが発達に関わる物が多い故に、ユーモアとして受け取られない可能性もあるかもしれないと思った。

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ユーモアと屁理屈の狭間で

ユーモアと屁理屈の狭間で

通知表に嫌われている長男と学校生活について久々に語り合ってみた。

母 :あんた家で屁理屈捏ねるけど、学校でも同じようにやってんの?

長男:うん。俺がやりたいこと邪魔された時だけねw

母 :即答すな。それに邪魔ってどういうこと?誰が邪魔してくるの?

長男:先生。

母 :えっ?凄腕先生?あんたのこと邪魔するの?

長男:うん、掃除時間にこっそり俺が隠れて本読んでたりすると。

母 :おい、そ

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通知表に嫌われて

通知表に嫌われて

長男にとって学校生活が崩壊した年の通知表は闇に葬らなければならなかった。当時の担任からの最大限の嫌がらせ、あるいは仕返しだろうと思ったが、学校は所定の基準に基づいて適正に評価したと言うだろう。

学年が変わって以降、通知表はマシにはなったが、それでも「よくできる」は一つもつかない。このことを気遣ってか、現在の担任の先生は通知表を手渡す際、長男にこう言って下さったそうだ。

「学校の基準で評価すると

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親子の珍妙な会話

親子の珍妙な会話

時々長男とはくだらない会話をする。塾から帰って夜遅く、さて寝ようかと布団に入ったところでクイズを出される。

長男が話したい内容は本来は多義にわたるが、「山上 憶良(やまのうえ の おくら)」って知ってる?と訊かれて、「うん、おいしいんでしょ?」と回答する母とでも成立するテーマを厳選してくれるようになった。

長男:お母さん、金玉って知ってる?金の玉だよ?

母 :あぁゴールデンボールだろ?

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ギフテッドへの理解を当たり前と考えるのはNG

ギフテッドへの理解を当たり前と考えるのはNG

二学期が始まったということもあって、長男に、今、他の子が授業を受けている中で、自分だけが読書(勉強に関する本)を許可されていることについて、当たり前と思ってはいけないよ、という話を夫と一緒にした。

ギフテッドと言われる子たちの困り感の一つとして、学校の勉強が簡単すぎて苦痛が生じている状態があると思う。

苦痛に耐えられず、自分の知的好奇心を満たそうと授業とは別のことをしてしまうと、通常は、周りと

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必読:特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する学校における指導・支援の在り方等に関する有識者会議 審議のまとめ(素案)

必読:特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する学校における指導・支援の在り方等に関する有識者会議 審議のまとめ(素案)

恥ずかしながら、こちらの素案の存在を知らなかった。大方出来上がっていて、後は実行するのみに映った。

特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する学校における指導・支援の在り方等に関する有識者会議 審議のまとめ(素案)(※PDF)

我が家は長男がギフテッドということでこのテーマには注目していたが、素案を読むと、次男や長女にも関係するし、もっと広く日本の教育とはどうあるべきかという事を問い直すきっか

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胸にずしりと来たギフティッドのスピーチ

仕事の合間のお昼休憩に一度聞いただけで、100%理解はできていないけれど、胸がやられてしまった。ギフティッド自身がここまで言語化して語ってくれたスピーチがあったなんて。

あるギフティッド児の長期追跡記録と弟妹・家族

あるギフティッド児の長期追跡記録と弟妹・家族

ここ数ヶ月、ギフティッドをテーマに長男について書いている。夫が書いてみたらと言ったのがきっかけだった。書くなら子供達の将来に役立つ形が理想と言われ、それに誰か困っている人の参考になるかも知れないし、今の気持ちを書いて置いたらと言われて、こんなこともあった、あんなこともあったというのを、その時親がどんなことを感じていたかも交えて書いてきた。

何度か夫に自分で書きなよと言ったのだが、そんな時間はない

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ギフティッドである可能性を本人にも知らせる

ギフティッドである可能性を本人にも知らせる

これは迷った末、決断した。今くらいの困り感だと、まだ小学生のうちから知らなくても良いと思って伝えなかったかもしれない。当時はできることは全てやってみるしかないと思って、知らせることにした。

長男が小学校の中学年の時、ギフティッドについての本を見せて、「お母さんはこれを読んで、もしかしたらあんたが該当するかもと思ったけど、そう決まったわけではなくて、自分でどう思うか考えてみな。参考になることもある

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「僕が文科省なら今の学校システムを変える」そうな

「僕が文科省なら今の学校システムを変える」そうな

長男がタイムリーな発言をした。本人は、文科省の「特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する指導・支援の在り方等について」は知らないはずだ。家庭で議題にしたことはない。

私が「でもあんたに合うようにしたら、今度は大半の子が付いて来れないっていう問題が発生しないかね?」と言うと、「じゃあ新しく学校作る」と返ってきた。

私 :へー、いいんじゃない?けど、もしかしてそれって、そういう思いを持った人が結

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ドル円の行方はGODS' MISO SOUP

ドル円の行方はGODS' MISO SOUP

長男が質問してきた。「おかー、今ドル円って138円?なんでこんなに円安になってんの?」

長男が質問をしてきた時は、なるべく夫に任せるようにしている。私は答えられる自信もないし、適当なことを教えるのは罪だと思っているので挙動不審になってしまう。長男も基本は父親の所に直行するのだが、たまたま目の前に私しかいなかった。

間違ってるかもしれないから、後でお父さんにも訊いてと言って説明を始めた。

私 

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おうちでグローバル教育with Risaさん!

おうちでグローバル教育with Risaさん!

先日、Risaさんの提供する『おうちでグローバル教育』を長男が体験させていただいた。その体験記と、Risaさんのことを教えてくださったmaiさんについて今日は書こうと思う。

Risaさんがサービスを始めたお話はこちらに書かれているのだが、読めば読むほど感心してしまい、また実際に体験してみて長男は多大な刺激を受けることになった。

体験する少し前の話

まず長男にはRisaさんのことを話すとともに

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違うんじゃないか説浮上、呼び名は何でも構わない

違うんじゃないか説浮上、呼び名は何でも構わない

長男は学校で色々あっても登校したくないと言ったことは今のところない。例外的に、一度だけ、さすがの長男もひどく落ち込むことがあって、数週間出席を停止したことがあったが、それでも長男がやっぱり友達と会いたくて学校に行くと言って再開した。

親の方が、こんなに色眼鏡で見られて濡れ衣も着せられて、さらにちょっとここでは数年先まで書けないようなことまでされて、もうそんな所には行かなくていい、それに散々な目に

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体を張った実験

体を張った実験

ある日、長男が、「ぼく今日何やったでしょう?」とクイズを出してきた。こういう時、大体ろくなことはしていない。「何やらかした?」と訊くと、「暑かったから、頭からアルコールをかけて気化熱の実験をした」と。

長男:学校の消毒用のアルコールをちょっと。誰も使わない所に前から置いてあるやつで、ちょっとしか残ってなかったから。
母 :あんたバカだねぇ、エタノールなんかかけたら髪が茶色になるんだよ。(高校時代

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