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本が好きな人。 読書好きにはもちろん、読書苦手な人も選びやすいような本紹介記事を投稿し…

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本が好きな人。 読書好きにはもちろん、読書苦手な人も選びやすいような本紹介記事を投稿しています。 1記事に1冊紹介。更新は週1~2回を目標。水曜18:00頃、もしくは土曜日。 いろんな本を紹介していきますが、ぜひみなさんの感想も教えてください。

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固定された記事

noteを仕切り直そうと思う|反省と今後の方針

K(ケイ)です。本が好き。 本を紹介したいと思って夏ごろからnoteを始めたものの、数冊だけで開店休業状態になったKさんの反省と、これからの話。 読んでもためにはならな…

K
1年前
15

【君は君で、私は私。それがいい】『たのしいムーミン一家』トーベ・ヤンソン/著(講談社)

みんなちがって、みんないい。 個を大切にするムーミンらしさがぎゅっと詰まった、ムーミン初心者にもうってつけの一冊。 おすすめ度・読者対象・要点おすすめ度 ★★★…

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6か月前
4

【運命なんかに、負けるな】『精霊の守り人』上橋菜穂子/著(偕成社/新潮社)

運命に翻弄されないように、しかと立って、歩いて、未来を掴み取れ。 日本で生まれた王道ファンタジー。 おすすめ度・読者対象おすすめ度:★★★★★ 読みやすさ:★★★★…

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9か月前
12

【強きをくじけ】『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』 斎藤惇夫/著(岩波書店)

恐ろしいイタチに立ち向かい、残してきた家族と仲間たちを救え。 ドブネズミのガンバが、広大な海を知り、冒険に魅了されていく。その体験を読者も味わう事ができるような…

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9か月前
4

【自由を忘れた人たちへ】『モモ』ミヒャエル・エンデ (岩波書店)

時間に追われ、心を無くした私たちへの、警鐘と救いのおはなし。 何をやってもつまらないあなたのところへ、モモがきっと駆けつけてくれますように。 おすすめ度・読者対…

K
9か月前
8

【友達って何だろう】『ブレイブ・ストーリー』宮部みゆき(角川書店)

運命を変えたい。 人生をやり直したい。 それが全てか? 本当は、どうしたらよかったんだろう。 ぶつかり合える出会いが、主人公を変える。 おすすめ度・読者対象・要点…

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9か月前
5

【伝われば、どんな形でも愛なのだ】『そしてバトンは渡された』瀬尾まいこ/著(文藝春秋)

数奇な人生の中で、家族の愛につつまれる女の子の話。 心が辛い時にこそ、手に取りたい。 おすすめ度・読者対象・要点おすすめ度:★★★★★ 読みやすさ:★★★★★ 読む…

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9か月前
13

ご無沙汰しています。大切な先輩の不幸ごとがあり、しばらくでしたが、5月から活動を再開します。

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1年前
1

【楽しい気持ちになる小説】『有頂天家族 二代目の帰朝』森見登美彦/著(幻冬舎)

子供というのは、訳もなく泣くものさ。 全力の大喧嘩に巻き込まれる! 化け狸たちのファンタジー 第二巻。 おすすめ度・読者対象・要点おすすめ度:★★★★☆ 読みやす…

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1年前
5

【人生の岐路に立つ人へ】『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』町田そのこ(新潮社)

進む・立ち止まる・戻る。 そのすべては、それぞれの、正しい選択だ。 人生の岐路で迷う人の背中を、そっと押してくれる小説。 おすすめ度・読者対象・要点おすすめ度:★…

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1年前
8

【センスコンプレックスが覆る】『センスは知識からはじまる』水野学/著(朝日新聞出版)

デザインにしても企画にしても、自分には天性のセンスなんてないんだ、と思ってる人へ。 あなたの前提を大いに覆すこと間違いなし。 センスは先天的なものではなく、育めば…

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1年前
5

【能動的に本を読め!そして閃け!】『乱読のセレンディピティ』外山滋比古/著(扶桑社)

本を読んでもイマイチ得たものがないな、と思っている人へ。 読書は得るだけではなく、そこからの能動的な閃きも必要なのです。 無駄な読書が嫌いな人、それがゆえに読書…

K
1年前
6

本と出会う場所について|読書探究回

たまには本紹介とは違う記事を、第2回。 本は読みたいと思っているけど、という人に対して、本の紹介ではなく探し方・出会い方の紹介をしたいと思います。 自分でも見つけ…

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1年前
5

何で本を読むのがいいか|読みやすさの探求

たまには本紹介とは違う記事を。 本読みたいけど、なかなか手が出せないなーという人のヒントになるといいな と思って書きます。 みなさんは読書してますか?どんな読書…

K
1年前
13

【元気をくれる小説】『有頂天家族』森見登美彦/著(幻冬舎)

世間にうんざりしたら読みたい本。 楽しいことをしたらいい。 何なら、何だって楽しくなる。 何でも気楽に考えられる小説。 おもしろきことは良きことなり! おすすめ度…

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1年前
8

【若者向け仕事術】『図解 コンサル一年目が学ぶこと』大石哲之/著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

社会人になって空回りしてませんか。 一年目はもちろん10年目ぐらいまで、まだ地に足ついてないみたいな、どこか不必要なことまでしてるようなそんな感覚。 私は大いにあり…

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1年前
noteを仕切り直そうと思う|反省と今後の方針

noteを仕切り直そうと思う|反省と今後の方針

K(ケイ)です。本が好き。
本を紹介したいと思って夏ごろからnoteを始めたものの、数冊だけで開店休業状態になったKさんの反省と、これからの話。
読んでもためにはならないけど、この人何かいてるの?の参考になればとおもいます。
基本は以下の見出しの通り。

現状とりあえず4冊投稿し、投稿の下書き状態が3冊、ネタ帳に5冊ストックがあり、今並行して読んでいる本は5冊。
基本活字の本を指す。マンガも読むけ

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【君は君で、私は私。それがいい】『たのしいムーミン一家』トーベ・ヤンソン/著(講談社)

【君は君で、私は私。それがいい】『たのしいムーミン一家』トーベ・ヤンソン/著(講談社)

みんなちがって、みんないい。
個を大切にするムーミンらしさがぎゅっと詰まった、ムーミン初心者にもうってつけの一冊。

おすすめ度・読者対象・要点おすすめ度 ★★★★★
読みやすさ ★★★★☆

小学4〜 どの世代も
ただ、大人にはくどいと感じる表現もあるので、大人の目線で読みやすさは★4

春。スナフキンが帰ってくると、ムーミンたちは冒険に出かけ、そこでムーミンパパのシルクハットにそっくりな帽子を

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【運命なんかに、負けるな】『精霊の守り人』上橋菜穂子/著(偕成社/新潮社)

【運命なんかに、負けるな】『精霊の守り人』上橋菜穂子/著(偕成社/新潮社)

運命に翻弄されないように、しかと立って、歩いて、未来を掴み取れ。
日本で生まれた王道ファンタジー。

おすすめ度・読者対象おすすめ度:★★★★★
読みやすさ:★★★★★

・小学6年生・中学生〜どの年代も
・ファンタジーを読みたいが、想像しにくく躊躇している人(日本人作家ということもあり、日本文化が馴染みやすい)

あらすじ

短鎗遣いの女バルサは、川に流れてきた第2皇子チャグムを助けた。彼はなん

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【強きをくじけ】『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』 斎藤惇夫/著(岩波書店)

【強きをくじけ】『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』 斎藤惇夫/著(岩波書店)

恐ろしいイタチに立ち向かい、残してきた家族と仲間たちを救え。
ドブネズミのガンバが、広大な海を知り、冒険に魅了されていく。その体験を読者も味わう事ができるようなリアリティー溢れ、心揺さぶられる冒険譚。

おすすめ度・読者対象・要点おすすめ度:★★★★★
読みやすさ:★★★★☆
推奨は小5・6〜中学生。
読める子なら小学3年生からでも。
読書感想文にするなら、中学生まで。道徳っぽい話ではなく、純粋な

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【自由を忘れた人たちへ】『モモ』ミヒャエル・エンデ (岩波書店)

【自由を忘れた人たちへ】『モモ』ミヒャエル・エンデ (岩波書店)

時間に追われ、心を無くした私たちへの、警鐘と救いのおはなし。
何をやってもつまらないあなたのところへ、モモがきっと駆けつけてくれますように。

おすすめ度・読者対象・要点おすすめ度:★★★★★
読みやすさ:★★★★★

読書対象は小学3・4年生から大人まで。
どの世代にも読みやすい文体、響く言葉であるといえる。
子どもだからこそ楽しく読める。
人生を見つめ直したい大人にもおすすめだ。

とある劇場

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【友達って何だろう】『ブレイブ・ストーリー』宮部みゆき(角川書店)

【友達って何だろう】『ブレイブ・ストーリー』宮部みゆき(角川書店)

運命を変えたい。 人生をやり直したい。
それが全てか? 本当は、どうしたらよかったんだろう。
ぶつかり合える出会いが、主人公を変える。

おすすめ度・読者対象・要点おすすめ度:★★★★★
読みやすさ:★★★★☆

読者対象は小4・5~ 高校生以上ももちろん良い。

主人公の亘は小学5年生。
普通の生活を送っていたけれど、突然家族がバラバラになってしまう。
家族を、元の暮らしを取り戻したい一心で、運

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【伝われば、どんな形でも愛なのだ】『そしてバトンは渡された』瀬尾まいこ/著(文藝春秋)

【伝われば、どんな形でも愛なのだ】『そしてバトンは渡された』瀬尾まいこ/著(文藝春秋)

数奇な人生の中で、家族の愛につつまれる女の子の話。
心が辛い時にこそ、手に取りたい。

おすすめ度・読者対象・要点おすすめ度:★★★★★
読みやすさ:★★★★★

読むなら中学生から。
主人公は基本高校生。
子ども目線でも、親目線でも読める、優しい作品。(易しくもある)

主人公・優子には3人の父親と2人の母親がいて、現在は3人目の父と2人で暮らしている。
それを苦に思った事はないが、周りから同情

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ご無沙汰しています。大切な先輩の不幸ごとがあり、しばらくでしたが、5月から活動を再開します。

【楽しい気持ちになる小説】『有頂天家族 二代目の帰朝』森見登美彦/著(幻冬舎)

【楽しい気持ちになる小説】『有頂天家族 二代目の帰朝』森見登美彦/著(幻冬舎)

子供というのは、訳もなく泣くものさ。

全力の大喧嘩に巻き込まれる!
化け狸たちのファンタジー 第二巻。

おすすめ度・読者対象・要点おすすめ度:★★★★☆
読みやすさ:★★★★☆
・読みやすいのは大学生から
・1巻は必読
・読者対象は問わず誰でも

1巻の解説はこちら

破天荒な化け狸・矢三郎が、山でツチノコ探しをしているところに、西洋の調度品が落ちてくる。
なんとそれは、我らが堕落師匠・赤玉先

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【人生の岐路に立つ人へ】『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』町田そのこ(新潮社)

【人生の岐路に立つ人へ】『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』町田そのこ(新潮社)

進む・立ち止まる・戻る。
そのすべては、それぞれの、正しい選択だ。

人生の岐路で迷う人の背中を、そっと押してくれる小説。

おすすめ度・読者対象・要点おすすめ度:★★★☆☆
読みやすさ:★★★☆☆
・高校生以上
・全体的に20代後半〜40代の女性向け

人生に悩む人の心の繊細さ、どちらに進めば良いか迷うその機微に、優しく丁寧に向き合っている。
明るく読める話ではないが、進退を迷う人の心には寄り添

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【センスコンプレックスが覆る】『センスは知識からはじまる』水野学/著(朝日新聞出版)

【センスコンプレックスが覆る】『センスは知識からはじまる』水野学/著(朝日新聞出版)

デザインにしても企画にしても、自分には天性のセンスなんてないんだ、と思ってる人へ。
あなたの前提を大いに覆すこと間違いなし。
センスは先天的なものではなく、育めばいくらでも育つものなのです!

おすすめ度・読者対象・要点おすすめ度:★★★★★
読みやすさ:★★★★★
・中学生以上なら誰にでも
・デザイン力が必要、身に付けたい人

デザインは調査から導き出すものではなく、自分の頭で考えるもの。
感覚

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【能動的に本を読め!そして閃け!】『乱読のセレンディピティ』外山滋比古/著(扶桑社)

【能動的に本を読め!そして閃け!】『乱読のセレンディピティ』外山滋比古/著(扶桑社)

本を読んでもイマイチ得たものがないな、と思っている人へ。
読書は得るだけではなく、そこからの能動的な閃きも必要なのです。

無駄な読書が嫌いな人、それがゆえに読書に抵抗がある人へおすすめの本です。

おすすめ度・読者対象・要点おすすめ度:★★★☆☆
読みやすさ:★★★★★
・高校生~
・主に悩める大学人や社会人にオススメ

この本はいくつかの要点でできている。
乱読する、つまりは丁寧に読み過ぎない

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本と出会う場所について|読書探究回

本と出会う場所について|読書探究回

たまには本紹介とは違う記事を、第2回。
本は読みたいと思っているけど、という人に対して、本の紹介ではなく探し方・出会い方の紹介をしたいと思います。
自分でも見つけたい!出会いたい!という人のヒントになれば幸いです。

というわけで、今回は私の出会い先についてご紹介します。

ついでに前回はこちら

どこで出会っているか最近の出会い順に
①書店
②図書館
③電子書籍
④ネット媒体
⑤古書店
です。

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何で本を読むのがいいか|読みやすさの探求

何で本を読むのがいいか|読みやすさの探求

たまには本紹介とは違う記事を。
本読みたいけど、なかなか手が出せないなーという人のヒントになるといいな と思って書きます。

みなさんは読書してますか?どんな読書環境ですか?
どんな媒体で読書を楽しんでらっしゃいますか?

最近はaudibleという耳で楽しむ新しいジャンルも出現し、いろんな形態で作品が楽しめるようになりました。
というわけで、今日は、今現在の私の読書環境について簡単にご紹介したい

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【元気をくれる小説】『有頂天家族』森見登美彦/著(幻冬舎)

【元気をくれる小説】『有頂天家族』森見登美彦/著(幻冬舎)

世間にうんざりしたら読みたい本。
楽しいことをしたらいい。
何なら、何だって楽しくなる。
何でも気楽に考えられる小説。

おもしろきことは良きことなり!

おすすめ度・読者対象・要点おすすめ度:★★★★★
読みやすさ:★★★★★
・メインは大学生以上〜
・読み手は選ばず 中学生〜読める

我らがよく知る京都は、なんと、狸と天狗と人間の三つ巴で回っている。
そのうちの狸は、天狗に教えを乞い、人間に化

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【若者向け仕事術】『図解 コンサル一年目が学ぶこと』大石哲之/著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

【若者向け仕事術】『図解 コンサル一年目が学ぶこと』大石哲之/著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

社会人になって空回りしてませんか。
一年目はもちろん10年目ぐらいまで、まだ地に足ついてないみたいな、どこか不必要なことまでしてるようなそんな感覚。
私は大いにあります。
でも、削ぎ押したらいい無駄な部分がいまいちわからない。
そんなふうに思っているならおすすめです。

おすすめ度・読者対象おすすめ度:★★★☆☆
読みやすさ:★★★★★
・20代
・仕事を始めたて〜中堅手前
・仕事でどことなく空回

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