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仮面―ヨーロッパの祭りと年中行事 (現代教養文庫)
仮面―ヨーロッパの祭りと年中行事 (現代教養文庫)
ヨーロッパに息づく、仮面の文化を紹介した本です。
ヨーロッパと言えば、キリスト教に染まった社会ですね。ですから、祭りや年中行事も、キリスト教に関わるものばかりです。
ところが、その下には、キリスト教より前の、古い多神教の文化が、残っています。
本書を読むと、それが、よくわかります。
まず、たくさんの「キリスト教的でない」
日本の憑きもの―俗信は今も生きている
日本の憑きもの―俗信は今も生きている
日本の憑きものについての、古典的名著です。
日本の憑きものを調べるにあたって、本書を抜きにすることは、考えられません。決して欠かせない基礎文書です。
本書を読めば、日本の憑きものについて、基本的な知識は、押さえたことになります。
ただし、内容がぎっしりなので、読み通すには、時間がかかります。
狐憑き、犬神憑き、蛇憑きなど、憑きものには、
宗像大社・古代祭祀の原風景 (NHKブックス 1119)
宗像大社・古代祭祀の原風景 (NHKブックス 1119)
福岡県にある有名な神社、宗像【むなかた】大社について、書かれた本です。
宗像大社の歴史と、その果たしてきた役割について、とてもよく、まとまっています(^^)
宗像大社は、今でこそ、福岡県宗像市が本拠地のようになっています。
が、その祭祀の原点は、遠い海上の島にありました。玄界灘に浮かぶ沖ノ島です。
沖ノ島は、二十一世
超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか
超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか
超常現象とは、どんなことでしょうか?
本書には、例えば、以下のようなことが載っています。
1)占い師のところへ行って、占ってもらったら、自分のことを、ずばずば当てられた! これって、超能力じゃない?
2)うとうとしている時に、自分の体から意識が抜け出して、天井に浮かんでた! これって、幽体離脱っていうやつじゃない?
3)子供の頃、「こっ
霊をよぶ人たち (ちくま少年図書館 96 社会の本)
霊をよぶ人たち (ちくま少年図書館 96 社会の本)
かつて、山形県の一部にあった、死者の霊と交信する文化を紹介した本です。
「死者の霊と交信する」というと、恐山のイタコを思い浮かべる方がいるでしょう。イタコも、死者の霊を呼び出して、交信できるといわれます。日本古来の形を伝える巫女【みこ】ですね。
イタコに相当する者は、昔の日本には、各地にいました。山形県の一部では、それは、オナカマ
仏教美術のイコノロジー―インドから日本まで
仏教美術のイコノロジー―インドから日本まで
仏教美術が、どこで、どのように発達してきたのかを、解説した本です。
インド、中央アジア、中国、日本と、仏教の来た道筋を追っています。
仏教美術といえば、まず、仏像が思い浮かべられますね。
けれども、仏教美術に含まれるのは、仏像だけではありません。
本書では、蓮や聖樹など、仏教美術に現われる植物の表現について、取り上げられています。
悪魔の美術と物語―カラー版
悪魔の美術と物語―カラー版
西洋の美術の中で、どのように悪魔が扱われてきたかを解説した本です。
カラーの図版が多いです。美術の中の悪魔の具体例が、たくさん挙げられているために、わかりやすいです(^^)
解説文を読まずとも、図版を見ているだけで、楽しめます。
とはいえ、解説文を読んだほうが、もっと楽しいです(^^)
本書を読み通せば、西洋の絵画に描かれている「悪魔」や「悪魔ら
天使たち妖精たち―精神世界の霊的存在
天使たち妖精たち―精神世界の霊的存在
最初に書いておきます。ルドルフ・シュタイナーの思想を理解したいと思う人以外は、本書を読む必要はありません。
ルドルフ・シュタイナーは、二十世紀の初めに活躍した、偉大な思想家です。一般的には、「シュタイナー教育」の人として、知られるでしょう。
偉大な思想家だからといって、すべての人が、彼の思想を理解しなければならないわけではありません。むしろ、大部
魔女と聖女―ヨーロッパ中・近世の女たち
魔女と聖女―ヨーロッパ中・近世の女たち
ヨーロッパの中世から近世にかけて、「魔女」と呼ばれる人々がいたことは、誰もが、御存知だと思います。
では、同じ時代に、「聖女」と呼ばれる人々も多かったことを、御存知でしょうか?
中世から近世のヨーロッパで、魔女と言えば、忌まわしいものの象徴でした。ちょうど中世から近世へ移り変わる時代に、ヨーロッパでは、魔女狩りの嵐が吹き荒れました。
「怪し
神様になった動物たち (だいわ文庫)
神様になった動物たち (だいわ文庫)
日本には、八百万【やおよろず】の神さまがいるといわれますね。
それらの神々の中には、動物の姿をした方々がいます。また、動物をお使いにしている神さまもいますね。
有名なところでは、稲荷神社のキツネ、春日神社のニホンジカ、古事記などに登場する八咫烏【やたがらす】、天満宮にいるウシ、長寿の象徴とされるカメ、恐怖の対象でもあるヘビなどがいます。
こ
へんな仏像: 由来も形も不思議な神仏たちの大図鑑!
へんな仏像: 由来も形も不思議な神仏たちの大図鑑!
仏像って、顔がいっぱいあったり、腕がいっぱいあったりして、変な形のものが多いですよね。
本書は、そういった仏像の中でも、特に変わったものを集めて、紹介しています。
題名は、ふざけた感じですが、内容は、わりと真面目です。
日本の仏教や修験道、民間信仰に関心があるなら、本書は読むべきですね(^^)
日本の秘教的側面を、知ることが
ダーウィン以来―進化論への招待
ダーウィン以来―進化論への招待
進化論について、解説した本です。学術書ではなく、一般向けの啓蒙書ですね。
大学の一、二年生くらいで読むと、ちょうどいいんじゃないでしょうか。高校生でも、生物学に興味がある人なら、読めそうです。中学生以下では、難しいでしょう。
著者のグールド氏は、科学エッセイの達人として、知られた方です。本書でも、その筆が冴えています(^^)
進化論について興味を
祭礼 神と人の饗宴 (別冊太陽)
祭礼 神と人の饗宴 (別冊太陽)
日本のさまざまな祭礼を、たっぷりの写真とともに、紹介した本です。
日本の奥深い文化を知るのに、ぴったりの一冊です(^^)
・山間の村で、何百年も伝えられてきた神楽【かぐら】
・古事記にも登場する、出雲神話と関係した祭り
・由緒ある寺院の仏教式の祭礼
・南西諸島の、本土とは一味も二味も違う祭り
・七十二年周期(!)で行なわれる祭り
などが、本
アフガニスタンの美(ショトル・ミュージアム)
アフガニスタンの美(ショトル・ミュージアム)
アフガニスタンは、アジアの内陸にある国ですね。二〇一四年現在は、政情不安な国であることで、知られています(^^;
また、イスラム教国であることでも、有名ですね。
かつて、この国では、仏教が栄えました。その頃の遺跡が、たくさん残っています。
正確には、「残っていました」と言うべきかも知れません。イスラム教の勢力が強くなり、政情不安と相ま