祭納 豐

即興音楽みたく今思うこと感じること等を文章にぶつける手法で小説等を書いております。カッ…

祭納 豐

即興音楽みたく今思うこと感じること等を文章にぶつける手法で小説等を書いております。カットアップっぽいまとまりない小説になりますが、そこにリアリティーを求めて行きたいと思っています。

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遠き口笛 闇より深く

その日、モノクロームの夜を経験した 赤い車はチャコールグレーに見えた 街灯の光は白く輝いて見えた 遠い昔の出来事 彼女に聞いた 応えは 「彼に聞いて‥」 の一言だっ…

祭納  豐
3年前
4

あざみ18

商売を始めて自由と引き換えに自由を失ってしまった 死んでしまいたいのに生きていたい… そんか矛盾を日々感じながらも 今や無力となってしまった濡れた翼を重たそうに羽…

祭納  豐
4年前
3

あざみ17

心揺さぶる思い…と言うものは、もう当に無くなってしまった 貴方はなりたいものになれたかと言われたら それは○(マル)と言えるだろう では、それで成功したかと問われ…

祭納  豐
4年前
2

センチな時はfeltを聞くんだ

モーリス・ディーバンクの悲しくも美しいギターの音色にローレンスの外れたヴォーカルと絶望的な歌詞…名曲ですね

祭納  豐
4年前
4

あざみ16

あの4月、5月の朝の息苦しさは幾分軽減した様に思える あの朝を迎える何とも言えない不安感、不快感が軽減出来ただけでも神様に感謝しなくては… 生きていくと謂うこと…

祭納  豐
5年前
3

あざみ15

僕は先の不安にいつも怯えていて 自分で言うのも変なんだけど実はとても真面目な性格なんだ 石橋を叩いて渡るというタイプではないが 石橋も叩いているうちに壊れてしま…

祭納  豐
5年前
2

あざみ14

世の中インチキだらけじゃないか!僕はそう思う しかし世の中はそのインチキ、イカサマで成り立っているんだ! 店にほぼ毎日の様にセールスの電話が掛かってきて今や固定…

祭納  豐
5年前
3

あざみ 13

朝から布団の中で 「ごめんね…ごめんね…ごめんね…」 と、何度も呟いていた 自分に対する罪悪感や存在の無意味さに 悲しくなり何度も何度も呟いていた 涙はすっかり…

祭納  豐
5年前
2

あざみ12

ここのところの僕の心はすっかり 空っぽになってしまった 好きなことをやって来た それはきっと自分の居場所を探し続けていたのかも知れない そう思う ネットニュース…

祭納  豐
5年前
2

あざみ 11

平成という時代が急ぎ足で目の前を猛スピードで駆け抜けて行った様な気がする 三十年は早かった… 令和初日と云うこともあり いつも行く朔詣りには普段より参拝客も多かっ…

祭納  豐
5年前
2

あざみ 10

平成も終わりを告げようとしている四月の末日 明日からは元号も令和に変わり良くも悪くも 新しい時代の幕開けになることだろう 嫌らしくも冷たく降りしきる雨が僕の心を更…

祭納  豐
5年前
1

あざみ 9

今回の連休の売上も、やはり厳しい…人は誰も来ない 昨年の連休には期待していたが 全く売上が上がらなかったので今回は全く期待していない と、言いながら心の片隅では期…

祭納  豐
5年前
2

あざみ 8

いよいよ世の中はゴールデンウィーク ゴールデンウィークに海外や国内旅行でワクワクする人 逆に休めずに悶々といている人 保育園が休園の為に子供を預けられず働くに働…

祭納  豐
5年前
5

あざみ 7

平成も残り僅かあと4日… 近くの子店で柴を買って 平成最後の墓参りに出掛けた 何か善い事をやりたかったのかもしれない 自分に対する懺悔と生きている事への感謝と…

祭納  豐
5年前
2

あざみ 6

ゴールデンウィークで病院が休みになるので ゴールデンウィーク中の安定剤を貰いに行ってきた 朝からは昨年11月に骨折した小指のレントゲンを撮りにと定期検診を受けに…

祭納  豐
5年前
3

あざみ 5

突然の息苦しさ… そんな発作が突然来るので 昨日、病院まで行ってきた 脳や心臓にも特に問題はなく メニエールの疑いもあって耳鼻科でも検診して貰ったが特に問題はなか…

祭納  豐
5年前
3
遠き口笛 闇より深く

遠き口笛 闇より深く

その日、モノクロームの夜を経験した
赤い車はチャコールグレーに見えた
街灯の光は白く輝いて見えた

遠い昔の出来事

彼女に聞いた
応えは
「彼に聞いて‥」
の一言だった。
その一言で僕は混乱した
夏の長い夜のこと

夜の海は真っ黒だった
いっそ夜も海が青ければいいのにと、その時は思った
ぼーっと闇夜に青白く光る海を想像したら
怖くなって
一瞬で、その思いを取り消した

シモガマシティには猫ほど大

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あざみ18

あざみ18

商売を始めて自由と引き換えに自由を失ってしまった
死んでしまいたいのに生きていたい…
そんか矛盾を日々感じながらも
今や無力となってしまった濡れた翼を重たそうに羽ばたいてみる

鳴かず翔ばず…回れない独楽…花にならないで朽ちる蕾…

世の中には物にならないで終わりを告げるものも多い
こと自分に関しては作りかけのガラクタばかりで形になったものが一つもありゃしない

戻りたいのに戻れない…そのもどかし

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あざみ17

あざみ17

心揺さぶる思い…と言うものは、もう当に無くなってしまった

貴方はなりたいものになれたかと言われたら
それは○(マル)と言えるだろう

では、それで成功したかと問われると
何ひとつ成功しなかったと応えるだろう…

皆、何が楽しくて生きているのかを聞きたくなることがある

SNSでは楽しい人生を満喫している人が沢山いるのに

何故、皆はこんなにもストレスを抱えながら生きているのだろう?

僕はもう新

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センチな時はfeltを聞くんだ

モーリス・ディーバンクの悲しくも美しいギターの音色にローレンスの外れたヴォーカルと絶望的な歌詞…名曲ですね

あざみ16

あざみ16

あの4月、5月の朝の息苦しさは幾分軽減した様に思える

あの朝を迎える何とも言えない不安感、不快感が軽減出来ただけでも神様に感謝しなくては…

生きていくと謂うことは、相当の労力が必要なのだと改めてそう感じる

そもそも生きていく為には、やらなくてはならないことが多すぎる

家賃、水道代、電気代…そういった類いのライフラインや…
税金…他諸々の支払い…
それを怠ると、たちまちのうちにサービスは止

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あざみ15

あざみ15

僕は先の不安にいつも怯えていて

自分で言うのも変なんだけど実はとても真面目な性格なんだ

石橋を叩いて渡るというタイプではないが
石橋も叩いているうちに壊れてしまうことだってある

それくらい先のことなんて何も解らないのだ

人生は寧ろ思ったこと以外の色んなことが起きて

想像すべくの、あらゆる先のことを考えているにも関わらず
対処出来ない、用意していないものが求められて
面食らいあたふたして

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あざみ14

あざみ14

世の中インチキだらけじゃないか!僕はそう思う

しかし世の中はそのインチキ、イカサマで成り立っているんだ!

店にほぼ毎日の様にセールスの電話が掛かってきて今や固定電話は、そんなセールス電話の為に置いている様なものだ

電話代、電気代が安くなる

売上が倍増するサイトの案内…

「ネットで貴店を見て、是非紹介させて頂きたく電話させて頂きました」

「何なんだよ!それ!」

「店に来たことがない奴が

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あざみ 13

あざみ 13

朝から布団の中で

「ごめんね…ごめんね…ごめんね…」

と、何度も呟いていた

自分に対する罪悪感や存在の無意味さに
悲しくなり何度も何度も呟いていた

涙はすっかり枯れ果ててしまい

皮肉にも昨日の雨がすっかり止んで
今朝になると
お日様が心のモヤモヤを抉る様に照っている

朝…

ずっと早い朝…

重い朝…

心が痛い朝…

「今日も、1日の始まりは、この何時もと変わらぬ朝なのか…」

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あざみ12

あざみ12

ここのところの僕の心はすっかり
空っぽになってしまった

好きなことをやって来た

それはきっと自分の居場所を探し続けていたのかも知れない

そう思う

ネットニュースやテレビを観ても悲しいニュースばかりだ
社会情勢も逼迫して、いつか世界規模の戦争になりそうで
どこに向かっても素晴らしい未来の要素に結びつかない
そんな事がより一層僕の心を空っぽにさせている様だ

昔は未来は輝かしいものだった今はと

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あざみ 11

あざみ 11

平成という時代が急ぎ足で目の前を猛スピードで駆け抜けて行った様な気がする
三十年は早かった…

令和初日と云うこともあり
いつも行く朔詣りには普段より参拝客も多かった
何より御朱印を貰いに長蛇の列で最後尾の人は何時間ぐらい待つのだろう?
等と余計な事を考えてしまう

メモリアルデーと云うのに人は弱い
こういう時は必ず、何か記念になることをやりたいと思うのだろう

その気持ちはよく解るのだが
印象に

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あざみ 10

あざみ 10

平成も終わりを告げようとしている四月の末日
明日からは元号も令和に変わり良くも悪くも
新しい時代の幕開けになることだろう
嫌らしくも冷たく降りしきる雨が僕の心を更に憂鬱にさせてくれる
雨よありがとう!僕は嘘つきで最低の奴なんだ
自分に嘘ばかりついてきたから
本当の自分が判らなくなってきた
それすらも神様の戒めに思えて来る

自分が好きだと思っていたものさえ
それが本当に好きなのかどうかさえも分から

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あざみ 9

あざみ 9

今回の連休の売上も、やはり厳しい…人は誰も来ない
昨年の連休には期待していたが
全く売上が上がらなかったので今回は全く期待していない
と、言いながら心の片隅では期待してたりするものだ

しかし予想通りの結果で、昨日も一人来店で売上1000円…

むしゃくしゃしてるのもあり ストレス解消する為に誘われていたliveに出かける

liveはいいな…
少なくとも、その激しい時間だけは
何もかも嫌な

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あざみ 8

あざみ 8

いよいよ世の中はゴールデンウィーク

ゴールデンウィークに海外や国内旅行でワクワクする人

逆に休めずに悶々といている人

保育園が休園の為に子供を預けられず働くに働けない人の話なども聞く

人それぞれの思いで、この無法の期間を過ごすのだろう

僕はと言えば、暇な店を惰性で開けるという
いつもの日常…

今日も虚ろな目をしながらも格好だけでも店を開けている

生きていると云うことは、それなりに苦

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あざみ 7

あざみ 7

平成も残り僅かあと4日…

近くの子店で柴を買って

平成最後の墓参りに出掛けた

何か善い事をやりたかったのかもしれない

自分に対する懺悔と生きている事への感謝と‥

偉そうに墓参りなどに行っているが

本当のところはどうなんだろうか?

自分への罪の赦しを乞いに行っているのかもしれない

或いは自分への天罰を少しでも軽減して貰いたいのかもしれない

その程度の人間なんだ‥僕という人間は

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あざみ 6

あざみ 6

ゴールデンウィークで病院が休みになるので
ゴールデンウィーク中の安定剤を貰いに行ってきた

朝からは昨年11月に骨折した小指のレントゲンを撮りにと定期検診を受けに違う病院まで行ってきた

病院代も馬鹿にならないな…

前回の受診で血液検査と尿検査をしたのだが
いずれも良好で、寧ろ良すぎるくらいの結果だった

人間、現金なもので、結果が良好と聞くと安心して、気分も良くなってくる

昨日、今日と仕事を

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あざみ 5

あざみ 5

突然の息苦しさ…
そんな発作が突然来るので
昨日、病院まで行ってきた

脳や心臓にも特に問題はなく
メニエールの疑いもあって耳鼻科でも検診して貰ったが特に問題はなかった

考えられるのはやはり精神的なストレスからではないかと医者との会話の中で結果が出て
安定剤を貰い
取り敢えず予防の為に目眩が起きない様にと点滴を打ってもらう

安定剤のお陰で昨日は突然来る発作はおさまった

やはり心的ストレスから

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