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特集・子育てと教育を日加比較してみた
カエデの子どもたちは現在カナダの大学生です。今月号では子育てや教育を振り返り、10項目について日本とカナダの特徴を比較してみたいと思います。
1.夫の家事育児参加
夫の家事育児参加を比較すると、日本人男性の家事育児時間が極端に短いことがわかります。
グラフでは少ないながらも日本人男性が家事育児をしているように見えますが、実は8割の男性が家事時間ゼロ,7割が育児時間ゼロの「ゼロコミット
歴史や宗教を知らないと海外では話ができない
私が3か月間の熟年語学留学をしたフランスでは、新しい学びがたくさんありました。特に地方在住のフランス人やカトリック文化に根付く生活との出会いは、私に新たな視点を与えてくれました。海外では歴史や宗教を知らないと会話が成り立たないことがよくあります。
遠藤周作も見たルーアンの丘
私が留学した北フランス、ノルマンディー地方にある小都市ルーアンは、セーヌ川を利用した交易で古くから栄えました。百
フランス留学を終えて‐外国語学習に大事なものは?
つい最近3か月間のアラ還フランス語学留学から帰ってきました。フランス語は私にとって、英語に続いて2番目の外国語になります。カナダではなかなか出会えないヨーロッパや南米の生徒たちの語学力や気質が知れて、私のバイリンガル教育に関する知識の幅が広がった気がしました。
3か月間のフランス留学
私がフランス語を学び始めたのは大昔。パリでの語学留学も経験したのですが、若さゆえか勉強以外のことに気を
AI時代の子どもに必要な教育とは
人工知能AIの進化によって、自動化やロボット化が進む中、今まで人間が行っていた仕事はますます減っていく可能性があります。ならば、これからの子どもたちにはどんな教育が必要なのでしょうか。
ホワイトカラーも打撃を受ける
主に単純作業やルーティンワーク、同じパターンを繰り返す再現性の高い仕事はAIに置き換えられる可能性が高いと考えられています。組み立て工場や運送の仕事はすでにロボットや自動運
教えを請わない人は人生で損をしている
インターネット情報やSNS、AIの普及で、人に教えてもらわなくても多くのことを手軽に知ることができる今、人に教えを請うことを嫌う人が増えているように思います。私もインターネットから日常的に情報を収集してはいますが、知らないことを体験談も交えて人から教えてもらうことも大好きです。
インターネットで調べればわかるから
カナダで働き始めた時に、経験の浅い同僚に効率的な仕事の進め方を教えてあげ
あなたの孫が『失われたカナダ人』になるかもしれないと知っていますか?
カナダ人と日本人との国際結婚により、日本で生まれた子どもがカナダ国籍を持つとします。その子どもが成長しカナダ国外で出産した場合、自動的にカナダ国民にはなれないことを知っていましたか?意外に知らない人が多いかもしれないと思い、注意喚起も含めて書いてみたいと思います。
血統によるカナダ市民権の制限
私はカナダ人の夫と日本で結婚しました。今は成人している子どもは2人とも日本で生まれ、日本の戸籍
カナダで日本人として生きる
日本のコロナ鎖国が解かれ、ほぼ3年ぶりに海外から日本への里帰りを果たした人、またはこれから一時帰国を計画している人も多いのではないでしょうか。私も昨年秋に3週間日本に帰りました。そして、カナダに移住して20年以上が経ち老後も視野に入ってきた自分が、日本とカナダを今までとは違った視点で見ていることに気付きました。
日本に住めない日本人
20数年前、30代後半でカナダ人の夫と幼い2人の子ど
論理的文章力を育てなかった日本の作文教育とは
学生時代、作文は好きでしたか?私は大嫌いでした。何を書いたら良いか分からないし、先生も具体的な書き方を教えてくれませんでした。ただ書かせるか漢字を訂正するだけで、文章構成や内容の指導はありませんでした。実は、日本人が海外の学生のように論理的なエッセーが書けないことには理由があったのです。
(注:日本ではエッセーは主に随筆を指しますが、英語のエッセーは、主張を持ち論理的且つ形式に則って書かれた小論