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半導体製造現場の品質管理
はじめに
ここでは、高度にIoT化された半導体デバイス製造における品質管理の状況を説明させていただき、そのエッセンスをご理解していただいたうえで、他の製造業に係る方々の現場でも、品質管理に活かせることは無いか期待しています。品質管理でも、まずは見えるかですが、生産装置からのオンラインデータ取得が必要でありますが、そのデータの利用方法を述べさせて頂いております。
前提
半導体デバイスの製造は
製造業のIOT技術の勧め
0. はじめに 半導体製造で培われてきたIOTシステムを参考に、製造業へのIOT技術導入の参考にして頂ければと言うことで、事前に検討すべき内容から導入ステップまでをまとめてみました。
1.事前検討1.1 IoT技術のバックグラウンド
IoT技術の進化により、十分なCPU処理スピードおよび機器間での高速通信が安価に実現可能となったことから、大容量のデータ取得とその利用が、産業全般へ大きな波とな
半導体製造を支えるIOTシステムとは?
0. はじめに 半導体製造では、30年以上前よりIOT技術が導入され、データを活用した先駆的な生産方法を構築してきた。この様な半導体デバイス生産に於けるIoTシステムをご紹介することにより、半導体生産の理解を深めて頂きたいと思います。それと同時に、製造業へのIOT技術の利用促進に繋がればと考えております。
1. 生産装置のオンラインシステム 半導体製造ラインに設置されている生産装置は、現在では、
会社生活というコト ー不適切な昭和時代から令和までー
はじめに 今年、サラリーマンは卒業させていただきましたが、40年に渡って会社組織に属して、給料を頂戴してきた経験から、仕事に対するスタンス、心掛けていたことを書かせて戴きます。現在現役の皆様に、少しでも参考になればと期待しています。
不適切な昭和時代 新入社員の時代は、昭和の真っただ中でしたので、正に不適切にものの時代でした。不適切の端的な例から述べさせていただきますと、現在と比べると喫煙者の
製造現場での生産装置の生産性向上活動の進め方 ー稼働時間とスループットの改善ー
0.はじめに 装置産業である半導体製造では、生産装置のスループットがコストを半分を決定している。生産装置の生産性向上のための切り口は、実際に製品を作業するための稼働時間を増やすことと、稼働時間当たりの製品処理スピードをアップすることの2点であると考えられます。まずは、稼働時間の向上のための進め方を述べさせていただきます。ここで改めて申し上げますが、生産ラインで改善活動を進めるべき装置は、生産のボ
躍進の続く東京エレクトロンにとって死角は無いのか?
1.半導体生産装置メーカーである東京エレクトロンとは? 東京エレクトロンは、1963年に東京放送(現在のTBSホールディングス)の出資により、東京都港区赤坂に資本金500万円で設立されました。当初は半導体の技術専門商社として、半導体製造装置の輸入販売を中心にビジネスを展開していきました。
その売上高を2022年3月期から急激に伸ばし、2023年3月期の売上高は22,090億円までを得るようにな
製造現場での「見える化」によるコスト削減活動の勧め
0. はじめに
半導体製造現場で培った手法をベースに製造業のコスト削減について、論じさせて戴きます。
1. 費用分類
一般的に製造業における製品原価は、製造原価と販管費(販売費用と一般管理費)に分類されます。また、製造原価は、材料費、労務費及び製造経費に分類されます。材料費用は、主に、製品のベースとなる直接材料とその加工に必要な材料である間接材料および製品に装着される部品に整理されます
半導体投資狂騒曲の真っただ中で、「国策半導体 Rapidus」よ! その選んだ道は正しいのか?
40年間を半導体製造業界で過ごしてきた経験から、2023年から投資狂騒曲状態に陥っている半導体ビジネスについて述べさせていただきたいと思います。 尚、僭越ではありますが、議論の評価対象としてラピダスを例に議論させていただきます。
1.コストとの闘いに勝てるのか? 1.1 微細化の追求は半導体製造の生命線
半導体ビジネスを推進するためには、基本的にはコスト対策がすべてと言って過言ではありませ
レポート『日刊工業新聞社主催のスマートファクトリーJapan 2024』
2024年2月20日から22日まで東京ビッグサイトで開催された日刊工業新聞社主催のスマートファクトリーJapan 2024に行ってきました。製造現場のスマートファクトリーを実現するうえで欠かすことのできない情報管理・処理システムをはじめ、製造設備・装置、その他、生産工場に関する技術・製品に関しての企業が86社参加している様でした。オンラインでも開催されており、2024年2月14日から29日までア
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