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私の宝箱。共感するって思ったnoteのアーティクル達、勝手にまとめさせて頂きます。迷惑だったら言ってね。 週に2、3個くらい発見したいなって思ってます。なお、もっと好きだと思った… もっと読む
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#恋愛

あの日の 可愛い重み

あの日の 可愛い重み

『あの日の 可愛い重み』

 完

ーあとがき、のようなものー

今回の話を文章で簡単に書けばこんな感じ↓になる。

たったこれだけのことだが、それを作品にしてみようと思った。
そして作品として必要だと思われる出来事を記憶を元に拾い集め、実際にあったことだけを極力、忠実に描いたつもり。創作はしないで ※
…とは言ってもマンガ(キャラ)にした時点で現実ではないし、人の記憶なんて正確ではない。だから

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「好き」の重さ「愛してる」の軽さ

「好き」の重さ「愛してる」の軽さ

その昔。

あたし、「愛してる」は簡単に言うけど「好き」は簡単には言わないんだ

という友人がいた。

確かに顔を合わせれば去り際に「愛してる!」と言ってくれるあのこ。

風のように爽やかでコロコロと笑い

怒るときは心から叱ってくれる。

そんなあのこの「好き」を聞ける男は羨ましい。

あたしも「好き」の砦はけっこう堅くて。

ホントに好きな人にしか「好き」と言わないと決めている。

だからどん

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何て素敵なことでしょう

何て素敵なことでしょう

何て素敵なことでしょう

あなたとドライブしてただけなのに

到着したのは天国への扉

何て素敵なことでしょう

そこはもう二人だけのお花畑で

虹色に光るあたたかな水に包まれて

あなたの腕で包まれて

何て素敵なことでしょう

いい匂いのするシャボン玉で現実を洗い流したら

そこからは宴の始まりの合図

何て素敵なことでしょう

目を合わせ 目をそらし 目を閉じる

赤くてふんわり甘いも

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文字が消えた世界 (音楽つきショートショート)

文字が消えた世界 (音楽つきショートショート)

このお話のために作ったピアノ曲の再生ボタンを押してからどうぞ。5分以内で読めます。(サウンドクラウドに飛ばない方のボタンにて♡ ヘッドホン🎧推奨)

彼からのメッセージを読もうと思ったら、画面が文字化けしていた。

……じゃなくて、漢字だけなのかも。その他の文字が歪んでいて、よく読めない。

「前  会……今 」?

慌てて他のメールやインターネットも見てみたら、漢字と数字とアルファベットばか

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一瞬だけの時間旅行 (音楽つきショートショート)

一瞬だけの時間旅行 (音楽つきショートショート)

このお話のために作ったピアノ曲の再生ボタンを押してからどうぞ。2分ほどで読めます。(サウンドクラウドに飛ばない方のボタンにて♡ ヘッドホン🎧推奨)

うたた寝をしていたら、好きなひとの夢を見た。

もう真夜中。紅茶でも淹れよう。わたしはいつもの魔法瓶を温めるために、シュンシュン沸いたお湯を注いで蓋をした。

今夜はお湯を入れすぎたのだろうか。しばらく置いて蓋をねじったら、蒸気が爆発して水滴が飛ん

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うまくいけばラッキー精神

うまくいけばラッキー精神

高校の同級生がちょうど1年前に関東に引っ越しをしてきた。特別仲が良かったわけではないが、同じグループで時々飲む友達の1人だった。彼女も私と同じように特定のグループに属さないで、1人行動も平気、海外にも留学経験がありと何かと共通点はあった。そして私は彼女のクールな雰囲気が好きだった。人付き合いが上手だなって思う1人である。見た目もクールビューティーでエキゾチック、よくモテた。

そんな彼女は腐れ縁

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「察しが良いよね」ハラスメント

「察しが良いよね」ハラスメント

 

1.ほうれん草のバトン いつかの金曜日、私は用事のついでにスーパーへ寄り、ほうれん草を買った。

 そして土曜日。
 夫や娘に先に起きてもらい、私だけゆっくり起きて冷蔵庫を開けると、そこには茹でたほうれん草の茎部分だけが、タッパに入っていた。

 もちろんそれは夫に尋ねるまでもなく、夫が家事のついでにほうれん草を茹で、娘の離乳食として葉の部分を刻み冷凍したあとの、哀れな残り部分である。

 

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溶けた恋心

溶けた恋心

「初恋って、いつだった?」
会話が途切れると、彼女は何気なく切り出した。ついに聞かれたか、と内心苦笑いをする。隠すほどでもないけれど、少し恥ずかしいのが初恋というものなのだろうか。誰にも話したことのない話だから、余計恥ずかしいのかも知れない。彼女が飲んでいる抹茶ラテのコップは汗をかいている。
「面白くもない、ありがちな話だよ?」
彼女が引き下がることを願って、私は言った。彼女は余計に好奇心をそそら

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抱えて泣いた君へ

抱えて泣いた君へ

その子がうちに来たのは、
私が中学2年生になったばかりの夏だった。

受験を控えた姉、
私に構ってあげられない両親は
思春期の私をなだめるように子犬を買ってくれた。

私は、
昔から体の大きいゴールデンレトリバーのような
包容力のありそうな犬に思いっきり抱きつくのが夢だった。

母も私の期待に応えるために
ゴールデンレトリバーを飼うつもりで
一緒にペットショップに子犬を見に行ったけれど

目の前で

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スイッチを押すとき(後編)

スイッチを押すとき(後編)

前編はこちら → スイッチを押すとき(前編)

2017年11月11日

私はこの日、マッチングアプリで知り合ったとある男性と食事をすることになっていた

「堅そうに見られますがそんなことはありません。寿司が好きです」というごくシンプルなプロフィール。そして、可能性を感じさせるぼんやりとした顔写真…

そう、『寿司の彼』とデートをする運びになったのだ

彼とは不思議とメッセージでの会話が弾み、なん

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優しい人ほど殺してる

優しい人ほど殺してる

みんな優しいね、
ほんとうに優しい。

「いや、私は優しくない!」

「他人をジャッジしまくるから!」

と思ってるあなたも

み~んな優しい。

優しい人は
自分を犠牲にしやすい

他人に氣を使って
他人の顔色伺って
自分がどう見られているか

ずうっと氣にしてる。

何かを発言するときも
何か行動するときも

ずっと自分がどう見られているか
自分が監視している。

ヘマをしないように
他人に迷

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みんなコートを着た変態

みんなコートを着た変態

私は「変態」だ。

実は、みんな「変態」だ。

真っ裸にコート、昭和生まれなら共通の教養として刻み込まれているだろうあの「変態」のことだ。

(こういうコートだ。いや、こちらはバーバリーだが)

ちなみに、ここでは
実際に露出狂になるのではなく

自分という存在を明らかにして
他人の目を氣にせず
自分の人生をおっぴろげで生きることを言う。

または、変態的に
自分の好きなことを追究すること。

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