- 運営しているクリエイター
記事一覧
承認欲求は、存在欲求を満たせない。
娘がブラック企業で働いていて、家でしくしくと泣くことが増えたんです。頑張れって言い過ぎることもどうかと思って、この前、娘の背中に一時間くらい手を当ててみたんです。手当てって言葉もありますが、長い時間娘の背中に手を当てていたら、彼女の辛さや苦しさが伝わってきて、話しているだけではわからない感覚を感じることができて、なんだかすごいよかったんです。ずっと手を当てていたら、最後の方、ふわっと自分の手が軽く
もっとみるホームをレスした話(8)
重く考えるな。軽く生きろ。
人間、生きているとどうしても「自分と似たような境遇の、自分と似たような人々」ばかりと過ごすことになる。小さな世界でまとまってしまう。が、家なし生活はその垣根をぶち壊した。普段だったら出会わない人々、会社員だけではなく風俗関係や極道関係の方々、あるいは、表面的には普通に見えるようでも「蓋をあけてみたら結構やばい」人々との出会いに恵まれた。
日に日に批判も増えた。お前み
ことだまり 《ひと色展》
泣いているの?
え、どうして?
そう答えたけれど、顎からしたたる水滴に自分自身が一番驚いた
私、泣いてるの?
そう聞いたら、彼女はほんの少し首を傾げながら静かに微笑んだ
泣いてはいけなかった
泣くとオオカミがその匂いを嗅ぎつけて食べにくるから
兄弟が1人、また1人と食べられて行くのを、私はずっと時計の中から見ていた
助けて、お母さん助けて!
そう叫んでいる兄弟を助けることができなかった
ど
自己紹介(追記)と虹の船
こんにちは。
いつも読んでいただき、「スキ」や「コメント」を残して下さるnoteクリエーターの皆様、いつもありがとうございます。
そして何かのご縁で初めて記事を目に留めて下さる方、はじめまして、
ぞうさん。と申します。
以前、新年のご挨拶も兼ね簡単な自己紹介を書かせていただきました。
その際書ききれなかったこと、お伝えしておきたいなと思っていること、そして日頃の感謝の気持ちをどうにか伝えるこ
人生のスポットライト
💡これは数年前に、急に書きたくなって書いた記事です。ずっとパソコンの中で眠っていました。
今回リライトしながら、20年前の出来事に想いを馳せることができました。
noteの海にいる皆さまに読んでいただけたら幸いです💐
東京の病院で、看護師として病棟勤務をしている時のおはなし。
スポットライトへの憧れ
看護師は裏方の仕事が多い。
裏方よりも「縁の下の力持ち」と言ったほうが似合うのかもしれ
「ロックンロールとキリスト教」
三浦綾子の小説に影響を受けた私は、キリスト教の教えに興味を持つようになった。20歳を過ぎた頃、東京でイラン人の牧師と出会った。その人はイランでストリートチルドレンとして生活し、弟たちの面倒を見るために窃盗や強盗を続けた。喧嘩が強くなければ生きていけないため、腕を磨き続けた。それが功を奏して、レスリングの世界大会に出場するようになった。だが、母国で戦争が起こり、軍人として戦地に赴いた。戦場は悲惨だっ
もっとみる表現してもしなくても。ここにいる理由なんて探さなくても、いいよ。
昨日、書くために書かないようにしたいと
つぶやいて、noteをお休みした。
この「書くために書かない」問題ってわたしの
なかでいつも渦巻いている。
書きたいのに書けないとかでもなく。
書けそうなのだけど、その書きたいは
ほんとうに今言わなければいけない
ことかなって思うと、後ずさってしまい
たくなるようなそんな気分だ。
無理に書いてしまうと、ぼやけるのだ。
たぶん、書いているも
サイコロの転がったその先で
先日、メキシコシティ在住の日本舞踊師範でファッションデザイナー・木原直子さんにインタビューをさせて頂いた。
偶然の出会いから生まれたこのインタビューに、わたしはこれから一生忘れない、「生きるヒント」を教えてもらった。
◇
実は、わたしを直子さんに出会わせてくれたのは、直子さんの夫・準さんだった。準さんが院長を務める歯科医院はわが家のすぐそばにあり、1年以上前から歯の治療をしていただいていた。