記事一覧
手渡されたタコスにサルサソースを乗せるような
皆既日食を観にメキシコに行ってた。
4月4日から4月18日までの15日間、3人の子ども(9歳・4歳・3歳)を義母に預けて、夫とふたりで行ってきた。
出発の前日、近所の神社へお祓いを受けに行ったのだけど、思い浮かぶのは子どもを置いて行くことに対する罪悪感ばかりで、お祓い中もえんえん泣いた。
(置いて行った理由は、長男が行きたがらなかったこと、チビだけを連れて行く負担、治安など複数の要因が絡まって)
「女性の人権」を守るためには、声高に叫ぶでも戦うでもなく「性教育」を受けるべきと思った話
ここ最近モヤモヤしてたことに、自分のなかで終止符が打たれたのでメモがてら書いておこうと思う。
「女性って(母親って)男性と比べたら負担大きない?」
そう思い始めたのは、いつごろか。
我が家は3人の子ども(2歳・4歳・9歳)がおり、4歳と9歳は学校へ行ってないためずっと家にいる。
私たち夫婦は在宅で仕事してることもあり、基本的には家事育児を半々で振り分けていて、分担という大袈裟なものでなく、でき
仕事のはなし② 「窓拭き」
2002年11月5日、pm10時。
僕らは大阪の高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン大阪」の通用口にいた。
さっきまでの熱気のせいか、冷たいビル風が吹き抜けても不思議と寒さは感じなかった。
ガチャリ。
重い音を鳴らして、そっと足を差し出す。あまりに静かで、まるで眠り込んだ誰かの寝室に忍び込むみたいだ。葉っぱが描かれたふかふかの絨毯をスニーカーで踏むと、足音すら吸い込まれてしまった。
シャッターが
仕事のはなし① 「煙突屋」
年長のとき卒園文集に、将来の夢を書くことになった。
「将来なりたいものを書いてごらん」と先生に言われたけれど、“将来なりたいもの”の意味がわからず私は「うさぎ」と書いた。
出来上がった文集に、みんながパイロットとかケーキ屋さんとかお医者さんとか書いてるのを見て、そういうことかと恥ずかしかった。
大人になって、世の中にはいろんな仕事があるな〜とよく思う。
子どものときはこんなに色々な仕事があるなん
オチのない話が一番怖いという話
夫がまだ20歳くらいの頃、居酒屋でアルバイトをしていたそうだ。
大阪の下町・阿倍野にあるチェーンの居酒屋は、安さが売りの綺麗とは言いがたい店内で、薄い酒としょっぱい料理を提供し、深夜労働ができる人間を雇ってはコキ使う。面接の時に“まかない付き”としか聞かなかったまかないは、食べるたびに650円払わされた。
そんな店だった。
その日の休憩時間は、何かと先輩風を吹かせてマウントを取ろうとする1つ年上