やまざき 想太

出版チーム『余白者』として「文学フリマ東京38」に出展決定(ブース番号 / T-27)…

やまざき 想太

出版チーム『余白者』として「文学フリマ東京38」に出展決定(ブース番号 / T-27)。異空間ライター/編集者 表現をしたい人。茨城県大洗町在住。https://c.bunfree.net/c/tokyo38/h1/T/27

マガジン

  • 文学フリマへの道

    ゼロから文学フリマに出展するまでの実体験をまとめています。不定期更新ですが、2024年5月に開催される文学フリマ東京38を目指し、その中で生まれる葛藤や本づくりの製作過程を、無理なく書いていけたら、と。誰も読まないと思うので、まずは自分のために書き続けます。

  • 余白者の所感

    あなたは、日々、何を思うの? 余白と共に生きる日常の中で生まれる疑問や問い、思うことをまとめた所感の記憶。 些細なことから、ちょっと深い話まで、できるだけ鮮度感高く、ラフに。 思い付いたら書くので、基本不定期便。

  • ぼくのうちがわ ~散文詩~

    自由に、思うがまま、感じたこと、思ったこと、自分らしく、紡ぐ。 ぼくの奥底に眠る言葉を広い集めた、散文詩のまとめ。

記事一覧

固定された記事

直感だけで行った、はじめての「文学フリマ」

大事なことが、いくつかある。 忘れることのできない夕焼けとか 触れただけで心が震える手の温もりとか 永遠に思えるほど消えない過去の過ちとか 遠ざけてしまった誰かの…

73

文学フリマへの道 『僕があなたに最期に伝えたいこと』

「どうしてあの時、ちゃんと言わなかったんだろう」 母の日に、想うこと。 もしも自分が、普段から思っていても その思っていたことを伝える前に、その相手が この世から…

13

今日、午前中から夜までに起こった出来事は、本当に特別だった。いくつかのシンクロが繋がって、壮大な伏線回収が起こったみたいな。明日か、明後日か、忘れないように、今日の日のことを必ず書き残したい。

サカナクションとうつ病と僕と

朝、7時。 目が覚めて、久しぶりにすぐに「動きたい」と思えたので 身体と心の声に耳を傾けて、すぐに顔を洗い、着替えをして外に出る。 起きてすぐの散歩は、本当に久し…

12

1年前の今日 「もう、本づくりはやらない」 と書いていたのに

「もう、本づくりはやらないと思う」 ちょうど1年前の今日、自分はそんなことを書いていました。 1年前は、友人の写真家さんに依頼されて作っていた200ページ近くもある…

書き出せば、何かしら言葉が生まれる

5月7日、22時30分。 リビングで、ひとり。 もう何もせず寝ればいいのに なんでもいいからアウトプットしたいなと思って 今日の振り返りでもいいかと、いま、書き出した。…

宣伝しなければならないのに、動けない

情報が、溢れている。 流れてくる情報に目をやって 周りの人たちの熱に圧倒されて 自分はというと、やっぱり、怖くなる。 これが正直な気持ちだ。 隠しても仕方ない。 嘘…

4月から5月へ

5月3日、朝、晴れ 暦通りのカレンダーで4連休の初日。 4月にまた転職して、余裕がなかった平日。 土日は本づくりの追い込みをして、前半になんとか本がカタチになった。 …

文学フリマへの道 『本の見本ができました』

長かった。 本当にここまで、長かった。 いや、期間としてはそんなに長くはないのだけれど それでも自分で感じる時間の感覚は、とてつもなく長かった。 そもそも、途中で…

14

正直な今の現状を書いてみる

いわゆる脱稿をして、2週間が経とうとしている。 脱稿後に、出来上がった見本誌を1冊 絶対に渡したかった友人に渡せたのと 最初に見せると決めていた友人に見せたこと以外…

8

「大切なものは目に見えない」

まるで物語の伏線のような、不思議なご縁って、ある。 今日、数年ぶりにずっと逢いたいと思っていた人と お逢いすることが決まって、具体的な日にちも決まったのだけれど …

3

「なんとかする」という意志

「できない」ではなくて 「できるんじゃない?」という思考の方向性。 最近、考え方が変わってきたと実感することが増えた。 以前であれば、何か行動する前に思考をして …

3

比べることは、かんたんだから

数字は、苦手だ。 たくさんの人が数を追いかける。 数を気にする。 数がその人自身を表すと言う。 数字が、数字が、数字が。 正社員時代もそうだった。 「数字を出せ」…

1

本から聴こえる "声" を待っている

書かないとって思うことが、どんどん積み重なるのに 僕の筆は、動かなくなると、しばらく書くタイミングを見失う。 とうとう1か月を切った文学フリマ東京のあれこれ 本の…

5

いつ、何が起こるかは、誰にもわからない

昨日の夜中に大きな地震があったことを知らなくて 今朝起きて、SNSを見てハッとした。 気が付かないほどの距離感でも 同じ日本という国の中で起こる自然災害は 決して、他…

6

余白者の所感 Vol.2

いつも気がつけば、聞き手にまわっている。 「私、いつも話していると聞き手になっちゃうんですよね」 「聞き上手ってよく言われます」 「聞き入っちゃうんですよね」 そ…

直感だけで行った、はじめての「文学フリマ」

直感だけで行った、はじめての「文学フリマ」

大事なことが、いくつかある。

忘れることのできない夕焼けとか
触れただけで心が震える手の温もりとか
永遠に思えるほど消えない過去の過ちとか
遠ざけてしまった誰かの優しさとか

大事なことは、いくつかある。

日々そういうものにとらわれてしまい
カラダとココロががんじがらめになってしまうと
あっという間に動けない棒人間の完成で。

僕はずっと、動けなかった。
僕はずっと、生きることにしがみつくこと

もっとみる
文学フリマへの道 『僕があなたに最期に伝えたいこと』

文学フリマへの道 『僕があなたに最期に伝えたいこと』

「どうしてあの時、ちゃんと言わなかったんだろう」

母の日に、想うこと。

もしも自分が、普段から思っていても
その思っていたことを伝える前に、その相手が
この世からいなくなってしまったら。

もう二度と、伝えられない。

失ってからわかることが、失ったあとに解ることは、ある。

「なんで」
「どうして」
「会いたい」
「伝えたい」
「苦しい、くるしい」

僕ら、喪失する前に、できることが、あるん

もっとみる

今日、午前中から夜までに起こった出来事は、本当に特別だった。いくつかのシンクロが繋がって、壮大な伏線回収が起こったみたいな。明日か、明後日か、忘れないように、今日の日のことを必ず書き残したい。

サカナクションとうつ病と僕と

サカナクションとうつ病と僕と

朝、7時。

目が覚めて、久しぶりにすぐに「動きたい」と思えたので
身体と心の声に耳を傾けて、すぐに顔を洗い、着替えをして外に出る。

起きてすぐの散歩は、本当に久しぶりだ。

「朝から海辺を散歩して、サカナクションの "セントレイ" を聴きたい」

それが僕の身体と心から発せられた声だった。
なぜその曲を聴きたいのかはわからなかったけれど
僕はその意志にそって、海辺を歩き、朝日を浴びて
頭の中に

もっとみる
1年前の今日 「もう、本づくりはやらない」 と書いていたのに

1年前の今日 「もう、本づくりはやらない」 と書いていたのに

「もう、本づくりはやらないと思う」

ちょうど1年前の今日、自分はそんなことを書いていました。

1年前は、友人の写真家さんに依頼されて作っていた200ページ近くもある半端ない熱量の本を校了して、納品日が確定した連絡を印刷所からもらっていた日でした。

読み返してみて、いろいろなその時の思いに改めて触れて。
1年前の僕は、もう「本作りには関わらないだろう」なんて思ってました。

面白いよね。
その

もっとみる
書き出せば、何かしら言葉が生まれる

書き出せば、何かしら言葉が生まれる

5月7日、22時30分。

リビングで、ひとり。

もう何もせず寝ればいいのに
なんでもいいからアウトプットしたいなと思って
今日の振り返りでもいいかと、いま、書き出した。

もう解散した大好きなバンド「NICO Touches the Walls」の自分で作ったプレイリストから、軽快なギターと気持ちのいい歌声が耳に響く。

自分が文章を書くとき、ほぼ間違いなく「音楽」を聴きながら書く。
そういう

もっとみる
宣伝しなければならないのに、動けない

宣伝しなければならないのに、動けない

情報が、溢れている。

流れてくる情報に目をやって
周りの人たちの熱に圧倒されて
自分はというと、やっぱり、怖くなる。

これが正直な気持ちだ。
隠しても仕方ない。
嘘をついてもしょうがない。
初めてやることだし、こうなることも想定はしていた。

宣伝しなければならないのに、わかっているのに。
SNSマーケティングの仕事を1年と3か月やったハズだった。
知らないマーケの用語を必死に覚えて
大手のI

もっとみる
4月から5月へ

4月から5月へ

5月3日、朝、晴れ

暦通りのカレンダーで4連休の初日。
4月にまた転職して、余裕がなかった平日。
土日は本づくりの追い込みをして、前半になんとか本がカタチになった。
後半は本が出来上がって、初めて自分の作った本を人様に見せたり、渡したり。
それなりの年齢になっても、初めての体験がまたひとつ増えたことに
まだまだ人生初が、これからもあるのかなと感じた。

バタバタしていたけれど、正直余裕がなかった

もっとみる
文学フリマへの道 『本の見本ができました』

文学フリマへの道 『本の見本ができました』

長かった。
本当にここまで、長かった。
いや、期間としてはそんなに長くはないのだけれど
それでも自分で感じる時間の感覚は、とてつもなく長かった。

そもそも、途中で何度も「もう無理かもしれない」って思って
諦める寸前までいったり、投げ出したり、何度も心が折れたから
カタチになるまで向き合い、書いて、カタチにすることができたこと
それ自体が、本当に自分にとっては、大きなことだったんだなと、思う。

もっとみる
正直な今の現状を書いてみる

正直な今の現状を書いてみる

いわゆる脱稿をして、2週間が経とうとしている。

脱稿後に、出来上がった見本誌を1冊
絶対に渡したかった友人に渡せたのと
最初に見せると決めていた友人に見せたこと以外は
まったく手がつかないくらい、脱力感でいっぱいだ。

あれを書かなければ、これを書かなければということが
どんどん積み重なってきていて
あっという間に出展予定の文学フリマ東京まで1か月を切ったというのに
出来上がった本の紹介も、出展

もっとみる
「大切なものは目に見えない」

「大切なものは目に見えない」

まるで物語の伏線のような、不思議なご縁って、ある。

今日、数年ぶりにずっと逢いたいと思っていた人と
お逢いすることが決まって、具体的な日にちも決まったのだけれど
それが、よくよく思い返すと、その人にとって特別な日で
別に予期したわけでもないのに、たまたま今日、4月25日だったという。

流れというのは、見えないし、気にしなければ何もないのだけれど
確かにその見えない糸みたいな線は存在していて

もっとみる
「なんとかする」という意志

「なんとかする」という意志

「できない」ではなくて
「できるんじゃない?」という思考の方向性。

最近、考え方が変わってきたと実感することが増えた。

以前であれば、何か行動する前に思考をして
大抵の物事に対してネガティブな思考パターンに入って
「どうせ」「無理だ」「できるはずない」
諦めることが、スタートラインだった。

でも、いま、少しその風向きが変わってきていて。
「なんとかなるんじゃない?」
「できるかも」
「やって

もっとみる
比べることは、かんたんだから

比べることは、かんたんだから

数字は、苦手だ。

たくさんの人が数を追いかける。
数を気にする。
数がその人自身を表すと言う。

数字が、数字が、数字が。

正社員時代もそうだった。
「数字を出せ」「利益が」「売上が」

大切であるという事実もあるけれど
僕は数字が苦手だった。

数字の論理に面と向かって立ち向かう勇気がなかった。

文章を書いても、PVが数字として現れる。
どれくらいの人に読まれたのか。
どれくらいの人がリア

もっとみる
本から聴こえる "声" を待っている

本から聴こえる "声" を待っている

書かないとって思うことが、どんどん積み重なるのに
僕の筆は、動かなくなると、しばらく書くタイミングを見失う。

とうとう1か月を切った文学フリマ東京のあれこれ
本の紹介とか、出展者としての自己紹介とか
もっともっと、アピールしないといけないのだけれど
いまはどうしてか、心が動かない。
そういう時には、どうやっても自分の腑に落ちる言葉なんて生まれない。
ことを、僕は知っているから、やっぱり書く気にな

もっとみる
いつ、何が起こるかは、誰にもわからない

いつ、何が起こるかは、誰にもわからない

昨日の夜中に大きな地震があったことを知らなくて
今朝起きて、SNSを見てハッとした。

気が付かないほどの距離感でも
同じ日本という国の中で起こる自然災害は
決して、他人事ではない。

年始の能登半島地震から
毎日が穏やかな時を過ごせるわけではないし
いつ何が起こるかなんて誰にもわからないし
今日がある程度穏やかな日だったとしたら
それはとても素晴らしい日だったと思えることを
忘れてはいけないんだ

もっとみる
余白者の所感 Vol.2

余白者の所感 Vol.2

いつも気がつけば、聞き手にまわっている。

「私、いつも話していると聞き手になっちゃうんですよね」
「聞き上手ってよく言われます」
「聞き入っちゃうんですよね」

そういう「聞き上手」な方とお話ししたとしても
僕は絶対に「聞き手にまわる」ことになる。

自分の話をもちろんしたいのだけれど
なぜだろう、いつも、気がつけば聞き手になっていて。
ほんとうに不思議すぎて、なんとも言えないのだけれど。

もっとみる