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#差別
【トランス差別】橋本愛は何故”差別主義者”と言われたのか?
こんばんは、烏丸百九です。
別の話題について書く予定だったのですが、先日発表されたスポニチアネックスの記事がネットで大バズし、Twitterなどが地獄絵図となっていたので、緊急的に対応しようと思います。
まず、批判を受けて当初の意見を180度転換し、潔く謝罪した橋本愛さんの判断の正しさに敬意を表したいと思います。「それは差別では?」と指摘されるとすぐ逆上するのがデフォルトの日本人としては、本当
『ゴールデンカムイ』はどのようにして差別と闘ったのか―アイヌ文化と生命の継承― ④
いよいよ、ゴールデンカムイ論の最終回。
前回は、杉元とアシリパたちの足跡を辿りながら「黄金のカムイ」の役目とは何かについて論じました。
今回は、『ゴールデンカムイ』の差別論について、改めて論じていきます。やや抽象論になりますが、最後までお付き合いいただければ幸いです
漫画『ゴールデンカムイ』はどのように差別と戦ったのか『ゴールデンカムイ』と差別について
『ゴールデンカムイ』が「週刊ヤングジ
『ゴールデンカムイ』はどのようにして差別と闘ったのか―アイヌ文化と生命の継承― ➂
前回はこちらです。
黄金のカムイとは何か「カムイ」とは何か
私たちは漫画「ゴールデンカムイ」に通底する世界観について見てきました。繰り返しになりますが、本作のテーマは「生命を継承すること」であり、そうすることによって「喪われた人間性を取り戻すこと」でした。
アイヌは、単に「喪われた人間性を取り戻す」場所であるだけにとどまりません。その文化の基底に「生命の継承」があるのです。
この物語で最も
『ゴールデンカムイ』はどのようにして差別と闘ったのか―アイヌ文化と生命の継承― ②
ゴールデンカムイ論、第2回です。ネタバレ中尉です。
前回はこちら。
生命の継承、人間の故郷「相棒契約」―自律的で対等な関係性
ここまで、「ゴールデンカムイ」における差別描写と位置づけを見てきました。
物語のあらすじ的にも、主人公2人それぞれにとっても、差別との闘いが根本にあることは明らかです。それなのに、なぜ差別が描かれていないと誤読されたのでしょうか。
その一つの理由は、濃密に描かれてい
漫画『ゴールデンカムイ』はどのようにして差別と闘ったのか―アイヌ文化と生命の継承― ①
漫画「ゴールデンカムイ」について
野田サトルの漫画『ゴールデンカムイ』が完結しました。
この漫画に対する社会的な評価は極めて高く、2016年のマンガ大賞・2018年には手塚治虫文化賞、2021年には第24回文化庁メディア芸術祭 マンガ部門ソーシャル・インパクト賞を受賞しています。
2019年に、大英博物館で「マンガ展」が開催されたときには、日本の漫画文化の代表としてキービジュアルになりました。
「被害妄想」「配慮は特別扱いだ」一人だけ在宅勤務許可せず出社強制…職場の発達障害者への差別・偏見に関するアンケート結果①
筆者は世界自閉症啓発デーおよび発達障害啓発週間(4月2日~8日)に合わせて、「職場の発達障害者への差別・偏見に関する緊急アンケート調査」を実施しました。職場で発達障害者が受けた差別や偏見の状況を明らかにし、障害者雇用促進法の効果を検証すると同時に、障害者雇用訴訟に対する発達障害者の意識についても調査しました。
回答内容は回答者の個人的体験などを基にした印象を答えた主観的なものであり、必ずしも最新
Vol. 161 ウィル・スミス暴行事件に見る本場アメリカ・ポリコレの本気度
ウィル・スミスがクリス・ロックを殴った。
これはもう飽きるほどニュースになっている。
誰もがその瞬間を見たと思うので詳細は省く。
「奥さんを侮辱され殴ったウィル格好いい!」
「いやいやそれでも暴力はいかんよ」
こんな議論もあちこちで燃え上がり、私は辟易としてしまった。そんなの別にどっちでもいいじゃん。殴った事実は変わらない。どっちが悪いかは(決めたいならば)司法が決めること。なにせ訴訟大国ア
「善人」による無理解が見事に描かれた映画『82年生まれ、キム・ジヨン』
81年生まれの私が原作本を読んだのは去年の春のことだ。韓国語教室を開いている母が教材として使っていたことで、勧められたのがきっかけだった。
カルテという形式で書かれているこの本には、韓国で生きる女性が遭遇するあらゆる不条理や差別、マイクロアグレッションが淡々と描かれている。その多くは、日本に生きる女性も経験する内容だ。韓国の価値観が残る家庭でジヨン同様姉と弟に挟まれて育った私には特に共感できる部
何気ない人種差別#2 | 日本に差別は存在しないという幻想
前回に引き続き、今回の記事では、NIKE の人種差別をテーマにしたcmを軸に、「日本人は人種差別をしない」という言説は果たして本当なのか、そして、差別しない人というのは差異に鈍感な人なのか、ということについて考えていきたい。
昨年11月に公開されたこのNIKEのCMは、公開後多くの反響と賛否両論を招いた。
その反応について、批判する人の意見は、大きく二つに分かれていたように思う。
1.「
日本棋院のジェンダー意識が素晴らしすぎる件
小学生女子にモテ技の数々を伝授する『おしゃカワ!ビューティー大じてん』(成美堂出版)という書籍が、先週、ツイッターで話題になっていました。そこで紹介されていた「モテ女子」のしぐさや振る舞いは、男性に媚びるものであったり、「悪いことではないけれど、なぜそれを女子だけに?」というものであったりするようす。このため、2018年に刊行されていた書籍なのに炎上してしまったものと見受けられます。
私はヘ