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諸悪と悲劇の根源=「奪う文化」と「負の連鎖」に立ち向かう

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人が奪う理由は、飢餓や喪失感に根差す本能のため。そして奪われた者は、恨みの矛先を奪った者、または他者に向ける。その繰り返しが、恩(pay)ではなく苦(pain)を送る(forwa… もっと読む
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#差別

【追記あり】【ツイート転載】サブカルチャー左派におけるカジュアルな精神障碍者差別:「サイコパス」「チー牛」(2024.03.09 / 2024.03.12)

2024年3月9日「サイコパス」は差別的表現であるとたびたび指摘されているのだが、若い世代の環境運動を所詮少数派と切り捨てる感覚では平気なんだろう。

この御仁を代表として、この手のサブカルチャー左派って「普通の日本人」的なものを批判するためなら差別的表現や差別語だって平気で使うんだよね。「自分たち」のコミュニケーションの外側にいる人間に対する攻撃性は表現規制反対派ムラ連中と変わらない。

「サイ

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岡山県備前市でマイナンバーカード作らないと、給食費や保育料など諸々の無償化サービスを受けれない差別が始まってる。マイナンバーカードは米国のシンクタンクからの提案で導入されてる(堤未果さんyoutube広告情報)。要するに米国政府の命令で製薬会社に日本人の医療情報が渡される。

なぜそれがハラスメントではないのか。平等うたう巨大企業にも「内なる優生思想」裁判で表面化

なぜそれがハラスメントではないのか。平等うたう巨大企業にも「内なる優生思想」裁判で表面化

「障害者はいなくなればいい。周囲の負担になり、不幸を作るだけだ」

2016年7月26日に起きた神奈川県相模原市の障害者施設殺傷事件で、実行犯の植松聖死刑囚が強硬に繰り返した。この主張に被害者家族は刑事裁判を通して強く反論。「社会にメッセージを送りたい」という家族は次々現れた。

裁判では死刑判決が下り、植松死刑囚は社会的制裁を受けるべくして受けたものの、判決文では施設運営の問題、ヘイト犯罪として

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【調査報道】「働きがいのある」グローバル企業は、発達障害者にも働きがいがあるか SDGsブームにも警鐘

【調査報道】「働きがいのある」グローバル企業は、発達障害者にも働きがいがあるか SDGsブームにも警鐘

2021年7月、あるグローバル企業での「障害者差別と人権侵害」をめぐる大きな裁判が起こった。

その企業とは、2022年2月1日に本社移転と社名変更をした、セールスフォース・ジャパン(旧セールスフォース・ドットコム)。(本社所在地:東京都千代田区丸の内1-1-3 日本生命丸の内ガーデンタワー、代表者:小出伸一社長)(カバー写真が東京・千代田区の本社ビル、Salesforce Tower Tokyo

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「被害妄想」「配慮は特別扱いだ」一人だけ在宅勤務許可せず出社強制…職場の発達障害者への差別・偏見に関するアンケート結果①

「被害妄想」「配慮は特別扱いだ」一人だけ在宅勤務許可せず出社強制…職場の発達障害者への差別・偏見に関するアンケート結果①

筆者は世界自閉症啓発デーおよび発達障害啓発週間(4月2日~8日)に合わせて、「職場の発達障害者への差別・偏見に関する緊急アンケート調査」を実施しました。職場で発達障害者が受けた差別や偏見の状況を明らかにし、障害者雇用促進法の効果を検証すると同時に、障害者雇用訴訟に対する発達障害者の意識についても調査しました。

回答内容は回答者の個人的体験などを基にした印象を答えた主観的なものであり、必ずしも最新

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Vol. 161 ウィル・スミス暴行事件に見る本場アメリカ・ポリコレの本気度

ウィル・スミスがクリス・ロックを殴った。

これはもう飽きるほどニュースになっている。
誰もがその瞬間を見たと思うので詳細は省く。

「奥さんを侮辱され殴ったウィル格好いい!」
「いやいやそれでも暴力はいかんよ」

こんな議論もあちこちで燃え上がり、私は辟易としてしまった。そんなの別にどっちでもいいじゃん。殴った事実は変わらない。どっちが悪いかは(決めたいならば)司法が決めること。なにせ訴訟大国ア

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お笑いが好きだけど、誰かを傷つけるお笑いは嫌だ。でも自分がおもしろいと笑うものが誰かを傷つけるお笑いかもしれない。

「おもろい以外いらんねん」 大前粟生 読書感想文

「誰かを傷つけるお笑いへの違和感を小説に」というネット記事を読んで、この本を買おうと思った。ちなみにこのネット記事もぜひ読んでほしいです!ネット記事→https://book.asahi.com/article/14162382

私はお笑いが大好きだ。劇場へ何度も行ったことがあるし、新喜劇も漫才もコントも大好きだ。
けど、ここ数年で容姿いじりや

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差別する人間、支援する人間というふたつのタイプの人間がいるのではない。100年前の歴史から学べる事

差別する人間、支援する人間というふたつのタイプの人間がいるのではない。100年前の歴史から学べる事

続々と人口減少化が進む他の先進国と違い、いまだに人口増加の米国、しかし、その内訳は、ヒスパニック人口が23%増加し、アジア系は35.5%、黒人は5.6%増加、2つ以上の人種を自認する人の数も10年前に比べ約3.8倍と白人以外がすべて増加している。

こうした人口動態は感情のこじれに直結する。ちょっと前、アジア系の人に対するヘイトクライムが話題になっていたけど、対中国との関係性の問題もあり、こじれた

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何気ない人種差別#2 | 日本に差別は存在しないという幻想

何気ない人種差別#2 | 日本に差別は存在しないという幻想

 前回に引き続き、今回の記事では、NIKE の人種差別をテーマにしたcmを軸に、「日本人は人種差別をしない」という言説は果たして本当なのか、そして、差別しない人というのは差異に鈍感な人なのか、ということについて考えていきたい。

 昨年11月に公開されたこのNIKEのCMは、公開後多くの反響と賛否両論を招いた。

 その反応について、批判する人の意見は、大きく二つに分かれていたように思う。
1.「

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文化は、誰のもの?#2 │ 文化盗用(cultural appropriation)について

文化は、誰のもの?#2 │ 文化盗用(cultural appropriation)について

 前記事では、日本における文化盗用とファッションについて触れてきた。

 今回の記事では黒人音楽における文化盗用、そして実際的に文化盗用を防ぐための手立てについて考えていきたい。

もう一度、文化盗用についておさらいしておく。

文化の盗用(ぶんかのとうよう 英: Cultural appropriation)とは、ある文化圏の要素を他の文化圏の者が流用する行為である。 少数民族など社会的少数者の

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文化は、誰のもの?#1|文化盗用(cultural appropriation)について

文化は、誰のもの?#1|文化盗用(cultural appropriation)について

 文化盗用、という言葉を聞いたことがあるだろうか。英語ではcultural appropriation、直訳すると文化流用である。ある人種の民族や文化を他の文化圏のものが用いる行為のことを文化盗用といい、流用の対象となるものには宗教および文化の伝統、ファッション、シンボル、言語、音楽が含まれる。特にアメリカのような多民族国家においては、このような問題への関心はとても高く、しばしば非難が巻き起こる。

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言葉狩り

言葉狩り

これは249回目。昔から非常に不思議、かつ不愉快なことがあります。「言葉狩り」です。いわゆるなんでもかんでも差別用語と決め付け、歴史も伝統も、味わいもない無味乾燥な言葉ばかりが増えてきています。その実、日本人の心の中には、人の痛みを自分のものとしてとらえることができない、しようともしない陰湿な差別感が、静かに深く培われていっているような気すらして、恐ろしいのです。本編は、いわゆる不適切表現が頻発し

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”ありがちなこと”を8つのポイントから読み解いてみた ~「べてるの家」と「東京シューレ」の件から

”ありがちなこと”を8つのポイントから読み解いてみた ~「べてるの家」と「東京シューレ」の件から

 まず、最初に述べておきたいことは、私自身は「べてるの家」にも「東京シューレ」にも悪い感情は持っていないということです。

 両団体は、元利用者に対する2000年代~2010年代の性加害によって、何らかの告発を受けています。「東京シューレ」は2019年に和解に至りましたが、「べてるの家」は、いまだ現在進行中と見るべきでしょう(こちらのnote記事など)。

 私自身は、両団体に当事者としてお世話に

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部落差別という呪いを受けた村に生まれた話

部落差別という呪いを受けた村に生まれた話

このnoteを公開するかどうかかなり悩んだ。
それは私の中での感情の着地点が見えず、これを公開することでなんの意味があるのだろうと自分でも分からなかったからだ。
だけど、もうこのタイミングではないと恐らく今後もう一生これを書くことはないだろうと思った。だから備忘録として残してみようと思う。

これは私の奥深くに居座り続ける一種のアイデンティティでもある。

◇◇◇◇

アメリカで広がっている人種差

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