記事一覧
日曜日の夜が来る
夜が来る
しかも日曜日の夜
月曜日や金曜日の夜とは
また違った意味合いの夜
終わってしまったんだと言う喪失感と
また始まるんだと言う憂鬱感
横たわっても眠りたくないと
思うのは細やかな僕なりの抵抗
足掻いたって回る星の上では
否が応でも明日は来るし
夜は明ける
夢は醒める
また始まる一週間
日曜日が終わって
欲しくないとつくづく思う
生きていく 歩いていく
生きているんだね
小さいとか大きいとか
関係なく
僕も君も
アリもキリギリスも
すべからく明日に向かって
生きていくんだ
歩いていくんだ
青く染まり黒く染まり
個性的な死を身に纏いながら
醜くも彩り豊かな星の上で
僕らは生きていくんだ
そこに小さいも大きいもない
生きる必死さだけが
僕らの存在証明書なんだ
彩りたい日常
忘れていく幸せと
忘れられない苦しみ
良い事はあっさりと
嫌な事はずるずると
過去に置いてきたあれこれ
未来に持っていくイライラ
見ては思い出す記憶の残滓
見たくはないのに
見なきゃ行けない残酷な真実
生きていく上で仕方ないけど
為るべくなら素敵な事で彩りたい日常
出来る事ならば幸せな気持ちを
積み重ねて笑って生きていきたい
君との思い出の煌めき
沈む夕日と潮の香り
生温い風と水面で跳ねる魚達
岸辺に座り釣竿を手に持ち
命の駆け引き
アドレナリンの放出
釣り人たちの笑い声
テトラポッドを濡らす波頭
見上げる空の色合いは
夕暮れ時の穏やかさ
白く引かれた雲のライン
歩く影が二つ
手を結んで示す幸せの形
君が隣にいる事が
当たり前なこの日常が
かけがえのない宝物
歩く先に見える灯台
赤い建物見つめるそのさらに
眠れない夜に
眠れない夜に開く脳みそ
迸る赤い血で言葉を濡らして
並べる白い画面
心に取り憑き触れた
人に影響を及ぼす破壊兵器
(真夜中の意味深な発言)
あぁ自分の頭の中だけで
抑えられていたら
格好良かったのに
括弧つけたって
抑えきれなくて
夜中に発信
黒い心の弾丸
安らかさが遠ざかっていく
彼女は生きていく為に夢を見る
悩まされて苦しんで
誰かに八つ当たりしたくないから
見たくはない現実
触れない様に交わす言葉
身交わす瞳に滲む不安
胸のモヤモヤは晴れる事のないまま
これからも付き合い続けていく
取り憑き張り付き
いつかは慣れるだろうと思い込む
自分に言い聞かせる
今日も彼女は彼を思う
それが正しかろうと
間違っていようとも
答えを出す必要は
どこにもなくて答えを出さなければ
曖昧な
窓の向こうの青い風景
学生服の群れ
わらわらと溜まり騒ぎ
待つは信号機の青い光
行き交う車の無表情な顔つき
乗ってる人間達にとって
自分達がそちら側にいたのは
何十年も前の事
今や時間に急かされ
仕事に悩み
趣味を忘れて
楽しむ会話は青空の下よりも
机の上のパソコン越しが
ほとんどで
堅苦しくもなく笑い合えた
青い喜びは記憶の片隅
遠い景色の向こう
窓の向こう側
信号機の移り変わり
生まれたばかりの雨粒たち
その一粒は溜まりに溜まり
ついには堪えきれずに
湿った雲から溢れ出した
最初の一粒かもしれない
雨粒が僕の頬を濡らした
見上げても分からないから
手を伸ばしたら
手のひらにまた一つ
ぽたりと雨粒が落ちてきた
手のひらの上で
割れた透明な卵
あちらこちらで
産声が上がり始めた
恵みの雨
乾いたアスファルトから
立ち昇る湿って埃っぽい
匂いも今日はどこか
昔懐かしい匂
燃やして身軽になろう
燃やして尽くして仕舞えば
身軽になって歩いていけるのに
燃え残り積み重なるから荷物になって
動けなくなっていく
心は常に絶やす事なく火を焚べて
余す事なく燃やしていなければいけない
火力が下がり燃焼率が
下がれば火を見るよりも
明らかに積もる未燃物の塊
日々の雑事
ストレスの溜まり場
言葉の端々
聞こえてくるノイズ
人の顔
気にしない様に意識する程に
気になる関係性