マガジンのカバー画像

まゆぺでぃあ

13
知見と偏見
運営しているクリエイター

記事一覧

目の錯覚についての動画おもしろかった

目の錯覚についての動画おもしろかった

視覚認識の先生が喋っているこの動画、すごい興味深かった。

Twitterからの質問に答えつつ、いろんな目の錯覚を体験できる画像が次々と紹介される。

私が一番「うそやろ!?」ってなったのはこの画像で

どう見ても真ん中の白い部分が背景の白より明るく見えるんやけど、明るさは全く同じらしい。

説明を聞いて更にびっくりしたのは、この画像を見て「まぶしい」てなって、人の瞳孔が収縮するらしい。

「明る

もっとみる
「立っているだけでも踊り」

「立っているだけでも踊り」

ダンサーの田中泯さんが世界の各地で踊る様子を撮影した『名付けようのない踊り』というドキュメンタリー映画を観に行ったことがある。「立っているだけでも踊り」という言葉は、映画の中で田中さんが言っていて、確かに静止画かな?って思うくらい動かない田中さんのシーンがいくつかあって、静かだけど激しい何かが感じられて、私の「舞踏」の概念は崩れた。

私は身体を使うことが苦手というか、きっと身体は捉えているんだろ

もっとみる
ことばの力、ことばの無力

ことばの力、ことばの無力

ふと思ったことです。

元々「音楽の力、音楽の無力」という言葉があり

これは確か大震災があった結構すぐのとき、その地で音楽祭みたいなのが開催されて、そこに参加するミュージシャンの方が言っていたと思います。

被災された方々の前で演奏することについて
「音楽でお腹がふくれることはないし、音楽で家が元通りになることはないけれど
ぼくらには歌をうたったり楽器を弾くことしかできないから、それを全力でやる

もっとみる
「カメは遅くていいのに」

「カメは遅くていいのに」

社会学の加藤諦三先生は、子供の頃にウサギとカメの物語を聞いて、「なぜカメがウサギと競争しなきゃならないんだ?」と思ったそうです。

競争しなくていいところで競争すると、人は悩む。

人間の唯一の義務は「自分自身であること」で、
これは他人に対しても、最も大切なことであるという話。

動画の後半では、かなりドキッとする話もあり
それを紹介すると

人が自分自身でいられない時に、人生を活性化させる方法

もっとみる
アイデンティティがなくても

アイデンティティがなくても

子供をうんだら「母」という立場が手に入り、何者もめざす必要がなくなりホッとした、という話を聞きました。それに対して「子供が巣立ったら、また焦り出す日がくるよ」という声があり、とても興味深く思いました。

私には子供はいませんが、夫がいます。母であることと妻であることは全く別の話かもしれませんが、「自分は誰かにとって特別な存在である」と思えることは、心の支えになる。確かにあります。目標とか生きがいと

もっとみる
「価値は生命に従って付いている」

「価値は生命に従って付いている」

↑椎名林檎さんの『ありあまる富』という曲の歌詞です。めっちゃ好きです。これ本当だと感じるし、肚落ちしたら無敵だと思う。自分が何を持ってても、何を持ってなくても、その時できることを、淡々とやる。

私は「自分に付加価値を付けましょう、必要とされる人材になりましょう」という教育にかなり染まって生きてきました。素の自分では、昔みたいにいじめられたり選んで貰えなかったりして、やっていけないと思い込んでまし

もっとみる
うっかりの力

うっかりの力

昨日「現実」がテーマのウェビナーで聞いた伊藤亜紗さん(美学)のお話で
印象的だった箇所を紹介します。

ある有名な”コミュニケーションの専門家”と対談をする機会があった。

その方のお話が、ご自身の著書の内容をそのまんま語るような形で
伊藤さんはなんか寂しさを感じた。
「え、一期一会の、わたしがいる意味…」てなったそうです。

対談なのに、話し相手である自分がまったく介入できない感じで
なんか傷つ

もっとみる
疲れていると白黒思考になりやすいらしい

疲れていると白黒思考になりやすいらしい

何かの動画で、精神科医の方が言ってました。

白黒思考っていうのは、100かゼロかみたいな極端な考え方で
たとえば
「あの人にいいねを貰えなかった!私のこと嫌いになったんだ!」
みたいに
AでなければBしかない!と判断すること。

人は、体力がなくなるとバリエーションに耐えることができなくなり
体力を節約するために、物事をばんっと分断して単純化する傾向があるそうです。

自分自身に対しても
〇〇で

もっとみる
いるように見える「他人」は、なんのためにいるのか

いるように見える「他人」は、なんのためにいるのか

散らかった心を落ち着けるために書いています。

私は仏教を学んでいて、そうすると「固定のものは何もないよ、自分もあの人も刹那ごとに別モノだよ、自分がいるというのがそもそも錯覚だよ」という話を聞きます。

自我の感覚は末那識という深層意識のはたらきで、Aさんが今日も同じAさんて思うのは阿頼耶識という深層意識に印象や気分がストックされてるから。唯識思想においてはそう説明されます。何かを見ている自分と、

もっとみる
情報処理より情報化?

情報処理より情報化?

「現代人は、情報処理は得意だけど、情報化をあまりしなくなってきている」という話を聞きました。

情報処理というのは、テスト勉強などすでに情報になっているものを処理すること。SNSでたくさん流れてくる情報を、ぱっぱっと理解していくのもそう。

情報化というのは、五感で受け取ったものを絵や文などで表現すること。現物を伝わる形にするから、時間がかかる。これは子どもたちは得意で、目的もなく黙々と何か描いて

もっとみる
プロほど謙虚

プロほど謙虚

こないだ何かの学問の動画で
「研究者は、自分が間違っていること自体をおそれていない」
という言葉があり、感動しました。

どんな研究も自分だけで完成することは少なく、仮説や実験のやり方が間違っていたとしても、それが誰かの踏み台になってより良い議論に発展したりするので、今わかる範囲でやればOK、みたいな話でした。

せっかく何か打ち出すなら精緻に、つっこみどころのないように、って自説を抱え込んで調整

もっとみる
友達について考えてみた

友達について考えてみた

すごい素敵な企画を見つけて、

でも年齢制限で行けないので、テーマを拝借して、ひとり哲学?自分の場合を振り返ってみました。

友達とは何か?改めて考えると、よくわかりません。辞書を引くと「一緒に何かをしたり、遊んだりして、気持ちの通い合っている人」とあります。私には今、そういう固定の人がいません。小中高大、その時々で一緒に出かける子はいたけれど、今も続いてる人は一人もいない。アドレス帳に残っている

もっとみる