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<素敵なnote>住まい、街について💭

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なぜ地方の工務店は「まちづくり」に失敗してしまうのか?

なぜ地方の工務店は「まちづくり」に失敗してしまうのか?

「まちづくりをしよう」

工務店さんがそう考えたとき、まず思いつくのは「ハコモノ作り」ではないでしょうか?

カフェを作る。商業施設を作る。コミュニティプラザを作る。そうやって「ハコモノ」を作って人が集まってくれば、収益化できて、「まちづくり」はうまくいくーー。

ただ、それは失敗に終わることがほとんどです。

今回のnoteでは、ある工務店さんのプロジェクトの経緯を追いながら、なぜ「まちづくり」

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言語格差がセンス格差を生んでいる?久々の海外旅行で考えたこと。

言語格差がセンス格差を生んでいる?久々の海外旅行で考えたこと。

今年のゴールデンウィークは、久しぶりに海外(ニューヨークとシカゴ)に行ってきました。国内旅行も好きですが、やはり、日本とは全く違う国に行くと、日常では得られない刺激があり楽しいです。いつもと違う脳の部分が活発になるような感覚。

この投稿では、旅をして得た雑感をシェアしたいと思います。それは、言語格差がセンス格差を生んでいるのではないかな、ということです。

海外旅行のツアーから日本人が消えた?私

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「自宅の1階が酒屋だったらいいのに」が実現するまでのパワーポイント。

「自宅の1階が酒屋だったらいいのに」が実現するまでのパワーポイント。

1年前、とあるお店にこんなパワポ資料を送った。

そして今日、お店がオープンした。

その特異な経緯を、ここに記しておく。

■待ちではなく、攻めのテナントをそもそも、なぜ自宅の1階をお店にしようと考えたかは以前に書いたが、

こうしたテナント募集は、不動産屋に依頼するのが一般的だ。

募集して、待つ。

申し込みがあったら、どんなお店かを聞いて、入居の判断をする。

この行程が、僕には非効率に思

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自分の意思でまちを選び、自分の意思で家を選ぶこと

自分の意思でまちを選び、自分の意思で家を選ぶこと

ここのところ、「小杉湯があるから、高円寺に引っ越したい。」と言ってもらえることが多くなっていて、実際に高円寺に引越して来てくれた人が何人もいる。

去年の3月に小杉湯となりがオープンをして1年が経ち、会員さんも60名を超える状況になり、新たに「小杉湯となり-はなれ」が誕生した。小杉湯、小杉湯となりがあるから高円寺に引越してきたいという人にとっては、家の浴室が小杉湯になるし、家の食堂や書斎が小杉湯と

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20万円で別荘!友人と別荘を共同購入しDIYした話

20万円で別荘!友人と別荘を共同購入しDIYした話

こんにちは!IT企業でPMをしている菅谷です。

昨年、動画クリエイターのyuki yamashitaを中心に友人たちと一緒に別荘を購入してみたらめちゃくちゃよかったのでnoteを書いてみました!

コロナの影響もあり東京と地方の二拠点生活をしたいと友人たちと話していた際にノリで「別荘を買えばいいのでは!?」となり、調べてみたら意外とリーズナブルに別荘を買えることがわかりました。

その後、実際に

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花だんから感じたのは春じゃなくて、人の気配だった。そして公園の花だんについて考える。

花だんから感じたのは春じゃなくて、人の気配だった。そして公園の花だんについて考える。

初めての場所に歩いて行ったりするのは新鮮だ。街角にちょっとした花だんを見つけて、春を感じる。あ、ちがう、その花だんから感じたのは春じゃなくて、人の気配だ。そこで、土を耕し、花を植えて、水や肥料をやり、花殻をつみ、また季節になったら植え替える、人の気配。

花だんの存在意義のひとつは、花だんを通してそこに人の気配がありつづけることじゃないだろうか。人の余韻が残る。温かさの気配。

これから公園になる

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図書館はつくれる。空き店舗の新しい使い方、完全民営・黒字経営の「みんなの図書館さんかく」の思想。

図書館はつくれる。空き店舗の新しい使い方、完全民営・黒字経営の「みんなの図書館さんかく」の思想。

今年の3月で「みんなの図書館さんかく」を開館しはじめて1年が経とうとしています。たった1年間だけど本当にいろんなことがあって、たくさんの参画が生まれる図書館に育ちました。

焼津駅前通り商店街の空き店舗を活用し、「一箱本棚オーナー制度」と呼ばれる月額制の本棚オーナーの仕組みで、家賃や水道光熱費などの最低限の経費を稼ぎ出し、本を中心にまちの新しいコミュニティをつくる。

シンプルにやっていることはこ

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街が喜んでるって嬉しい

街が喜んでるって嬉しい

IKEBUKURO LIVING LOOP の裏話 ─第3話─

こんにちは。池袋おじさんです。
第1話、第2話お読みいただけたでしょうか。
今回から新展開!池袋おじさんがたくさん登場します。大変です。
いや、池袋おじさまというべきか。

まずはある池袋おじさまとの会話から。時は2017年5月某日。

「この街ってどんな街だと思う?」
「混沌(カオス)だと思います」
「ほう」
「危ない、怖い、便利

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DIY事業化における「三種の神器」のひとつpinterest様がどうやら熱を帯びてきた

DIY事業化における「三種の神器」のひとつpinterest様がどうやら熱を帯びてきた

枯れた錆びた朽ちたモノが大好物な、、、程良く加齢が進んだ「K組のひと」です、おはようございます。

早速ですが、あなたはピンタレストを使っていますか?
私は毎日使っています。
なんなら新しいモノを生み出す必要があるときは一番時間を割いているツールです。

電ドリ一本のド素人なK組がたった1年半ほどで人気家具工房に成り上がった原動力。その「三種の神器」のひとつがこのピンタレストです。
で、そのピンタ

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栞日、銭湯を引継ぎます。

栞日、銭湯を引継ぎます。

7周年、ありがとうございます。こんにちは。店主の菊地です。いつも栞日をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。栞日はきのう 8.17[月]、開業7周年を迎えることができました。これも一重に、普段から気にかけてくださり、それぞれのペースで通ってくださる地域のみなさま、そしてご遠方からであっても温かく見守ってくださる各地のみなさまのおかげです。また、栞日を運営する上で欠くことができないパートナーとも

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空白の時を知りたくて、小さなホテルを訪ねた。

空白の時を知りたくて、小さなホテルを訪ねた。

東京のルーツを問い続ける、小さなホテル。
ずっとずっと、行きたいと思っていたホテルがありました。
東京の赤坂にある、TOKYO LITTLE HOUSE。

築70年の民家を改修したホテルで、1階はカフェ&ギャラリー、2階は一室だけのホテルです。なんと、戦後まもない1948年の、まだ東京に焼け野原が広がっていた頃に建てられた民家。数年前まで、三代に渡り家族が住み暮らしていた実際のおうちです。長い月

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口コミされる“感動”と“言語化”の体験設計

口コミされる“感動”と“言語化”の体験設計

MinimalのUX、第3回は口コミを生む体験設計についてです。

Minimalの富ヶ谷本店は先日のnoteでご紹介した通り、お客様と対面でゆったり話せるようお店の幅いっぱいにカウンターを設けています。

その理由は 「絶対にまた来たい!」と思うほどに感動してもらいたいからなのですが、この感動がさらには口コミに繋がっていると実感しています。

しかし、口コミをしてもらうには感動だけでは足りないこ

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ふたり暮らし2年目

ふたり暮らし2年目

 ひとり暮らし、実家暮らし、くらしのかたちは人それぞれいろいろあるけれど、じつはわたし、女ふたりでルームシェアしてるんですよ。それを言うとほとんどのみんなは「へえー! どう、たのしい?」と興味を持ってくれるので、いつもうれしい気持ちで話す。今日はわたしの気に入っているくらしの話をさせてくださいね。

 ひとりで住んでいた家が寒くて引越し先を探していたわたしと、新社会人になるので家を探していた高校の

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創造性を育む「家」とは

創造性を育む「家」とは

今日は昨日の記事(創造性を育む「ゆるい空間」とは)の続きです。

前回は、物が自由に動かせて、動かすことに不安がなくて、そこに関わる人も文句を言わないような「ゆるい空間」にこそ創造性が宿ります。創造性を育むのは、個人のスキルトレーニングではなく「空間」なのだ!という話でした。今日は「模様替えをよくする家に子どもが住むと、創造性が高まりやすい」という話をします。

内容は以下の通りです。

1. 模

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