前回に続いて、ジャズミュージシャンの平岡精ニさんが書かれた曲「あいつ」を歌います。 昭和33年に旗照夫さんが歌われヒットしました。 私は昭和36年生まれですから…
昭和34年にジャズミュージシャンの平岡精ニさんが、ペギー葉山さんの為に書かれヒットした曲「爪」。 青山学院大学の先輩と後輩のお二人のコンビ。後に大ヒットした…
卒業式を間近に控えた六年生の教室。 学び終え、いつも騒がしい教室が、いつの間にか厳かな部屋に変わっている。 ギシギシと鳴る木の床も、古びた窓枠も何も変わってはい…
「たかしなのきし だ」 放映中の大河ドラマ「光る君へ」。 板谷由夏さん演じる、藤原道隆の正妻、高階貴子(たかしなのきし)が登場すると、何となく親近感を感じる私。 …
雲の中から気まぐれに顔を覗かせるお日様。 前の家の屋根に止まってる 黒い鳥。 そこ好きなのね。 いつもそこにいるね。 ベランダのビオラ達。 紫、オレンジ、興味ありげ…
30日の朝一番。 黒豆を洗い、熱い煮汁に浸し8時間。 夕方からコトコト炊き始める。(関西では煮る事を炊くと言います) 几帳面な母の字が並ぶレシピを横目に見ながら、噴き…
朝7時。 閉じたカーテンの外から響いてくる雨の音。 天気予報が当たったのね。 今年の大晦日は雨模様。 ガラス窓を開けベランダに出ると、思いの外冷たい空気が身を縮ま…
都心に出掛けた昼下がり。 真昼の地下鉄は空いていて、シートにゆったり腰かけていると、 「ドキッ」 赤いネイルの爪先が目に飛び込んで来た。 通路を挟み前の席に座っ…
「一本いかが?」 「頂くわ」 敵対していた二人の女の間を取りもつ煙草の煙。 煙に委ねる人生の溜息。 ほろりと溢れ落ちる本音。 ペネロペ クルス主演のスペイン映…
風の中から何かが私を呼び止める。 その秘めやかな気配に振り返り立ち止まると、辺りは瞬く間に金木犀の香りに包まれ、私の心は一挙に45年の月日を遡り始める。 その夏の…
昨年の夏に公開された映画 「トップガン マーベリック」 スクリーンに、36年前に公開された一作目の映像が映し出されると、私の心は一気に同窓会気分に。 「ピート 久…
「大好きなピンクが似合わへん」 いつも胸を痛めていた小さな私。 海辺の町で生まれ育ち、太陽と潮風は私の相棒。 夏は毎日、海水浴。冬は野山を駆け回る健康優良児。 …
「サントロペ」との初めての出会いは19歳の夏の日でした。 フランソワーズ サガンの「悲しみよこんにちは」を読み、小説の舞台 である南仏コートダジュールの煌びやかで…
鏡よ鏡、鏡さん。 今朝は、私の顔に異変はありませんか? 洗面所の鏡に映る自分の顔を 見ると、昨日の行動が浮かんで来ます。 ヒェ〜。 昨夜は食べすぎたから浮腫んでる…
暮れなずむ逢魔時。 純白の夜顔が開き始めた。 どこか淋しげで匂い立つよな美しさは、恋しい男を待つ 女のようだ。 源氏物語に登場する夕顔の 花を一眼見たくて、種を買…
私の故郷は海峡に突き出した 小さな岬。 台風のメッカである。 岬の自然は美しく、朝に夕に雅な姿を見せてくれるが、 台風が直撃すると恐ろしい程の牙を剥く。 私が一番…
白木蓮劇場
2024年4月11日 22:41
「あいつ」アカペラおとなの子守歌
男心のジャズ歌謡
前回に続いて、ジャズミュージシャンの平岡精ニさんが書かれた曲「あいつ」を歌います。昭和33年に旗照夫さんが歌われヒットしました。私は昭和36年生まれですから、当時を知るよしもありませんが、この曲を私に教えてくれた知り合いの年配の男性は、その頃二十代の青春真っ盛り。米寿を超えてもイケメンでダンディなその方の、恋の想い出話しや、恋愛談義を伺うのが楽しみな私でした。「あいつ、
2024年3月21日 07:05
「爪」 アカペラおとなの子守歌
ペギー葉山さんのジャズ歌謡
昭和34年にジャズミュージシャンの平岡精ニさんが、ペギー葉山さんの為に書かれヒットした曲「爪」。 青山学院大学の先輩と後輩のお二人のコンビ。後に大ヒットした「学生時代」が有名ですね。 お二人は恋人同士だったとか?ネット情報ですから定かではありませんが。「爪」には、何となくそんなムードが漂いますが。そうだったら素敵だなぁ。爪を噛む癖がある彼。癖には、不安な心模様
2024年3月17日 14:38
卒業式を間近に控えた六年生の教室。学び終え、いつも騒がしい教室が、いつの間にか厳かな部屋に変わっている。ギシギシと鳴る木の床も、古びた窓枠も何も変わってはいないのに。卒業と言う言葉が魔法をかけたの?教壇に飾られた花が高らかに香る。甘酸っぱい香りを吸い込むと、悲しくないのに泣きたくなったあの日。沈丁花は卒業の香り。道端に香る沈丁花。12の私に出会う時。
2024年2月26日 13:15
「たかしなのきし だ」放映中の大河ドラマ「光る君へ」。板谷由夏さん演じる、藤原道隆の正妻、高階貴子(たかしなのきし)が登場すると、何となく親近感を感じる私。何故かって?長い話しになりますが…あれからもう半世紀。中2の冬休みに出された国語の宿題は、苦手な古典。百人一首の中から好きな歌を一首選び、その歌を暗唱出来るようにし、休み明けにはクラスメイトの前で披露せねばならない。
2024年1月15日 10:12
雲の中から気まぐれに顔を覗かせるお日様。前の家の屋根に止まってる黒い鳥。そこ好きなのね。いつもそこにいるね。ベランダのビオラ達。紫、オレンジ、興味ありげに私を見つめてる。赤いミニシクラメン。いつもお澄ましさん。冷たい空気を遮るガラス窓。窓の外を眺めながら朝ご飯。パンを卵液に浸してグリルへ。今朝はバナナをトッピング。シナモンかけて。カフェオレはマグにたっぷりね
2024年1月8日 09:10
30日の朝一番。黒豆を洗い、熱い煮汁に浸し8時間。夕方からコトコト炊き始める。(関西では煮る事を炊くと言います)几帳面な母の字が並ぶレシピを横目に見ながら、噴き上がるアクをお玉で何度もすくう。こんな面倒な事を後何年続けるのだろうかと、ちょっとイライラ。それもその筈。昨日からおお慌ての大掃除に、立ちっぱなしの2日間。もう明日は大晦日。気持ちは焦るが既に身体がギブアップ。若
2023年12月31日 10:52
朝7時。閉じたカーテンの外から響いてくる雨の音。天気予報が当たったのね。今年の大晦日は雨模様。ガラス窓を開けベランダに出ると、思いの外冷たい空気が身を縮ませます。小雨を降らすマーブル模様の雲。その空を見上げるように開いているのは、紅色の薔薇「マリア カラス」「マリア おはよ。今朝も別嬪さんね」先ずは朝のご挨拶。三年前の秋、コロナ禍での気晴らしにと始めた薔薇栽培。
2023年12月18日 17:44
都心に出掛けた昼下がり。真昼の地下鉄は空いていて、シートにゆったり腰かけていると、「ドキッ」赤いネイルの爪先が目に飛び込んで来た。通路を挟み前の席に座った女の子の手。なんて色っぽいの。白くすらりとした指の先には、長く整えられた爪。真紅のネイルが眩い。幾つかな?25歳位かしら?私もその頃は赤が好きで、時々マニキュアしたものだけど、すぐにオフしてしまうのが常だったな。
2023年11月9日 15:11
「一本いかが?」「頂くわ」敵対していた二人の女の間を取りもつ煙草の煙。 煙に委ねる人生の溜息。ほろりと溢れ落ちる本音。ペネロペ クルス主演のスペイン映画「パラレルマザーズ」のワンシーン。主演のペネロペちゃんは40代後半。煙草を勧める相手役の女優さんは、10歳くらい年上だろうか。「大人の女が語り合いながら、煙草を吸う姿ってなかなか味わい深いわ」もう長い間、煙草から遠
2023年10月26日 14:58
風の中から何かが私を呼び止める。その秘めやかな気配に振り返り立ち止まると、辺りは瞬く間に金木犀の香りに包まれ、私の心は一挙に45年の月日を遡り始める。その夏の初め私は17歳になった。「17歳って、南 沙織の歌もあるし、何か特別な事があるんちゃうやろか?」期待で胸が膨らむ中、迎えた夏休みが何も起こらないまま、もうお盆が過ぎてしまった。「何とかせなあかんわ」と、焦った私は友達に提
2023年10月4日 10:45
昨年の夏に公開された映画「トップガン マーベリック」スクリーンに、36年前に公開された一作目の映像が映し出されると、私の心は一気に同窓会気分に。「ピート 久しぶり!キュートな笑顔で、またもや私を悩殺するのね。ひとりでニヤニヤ、胸キュンキュン」自分が還暦過ぎの、おばさんになっている事をしばし忘れてしまう私。グースが映ると、「まぁ!グース!会いたかったわ。死んじゃうんだもん。
2023年9月22日 23:04
「大好きなピンクが似合わへん」いつも胸を痛めていた小さな私。海辺の町で生まれ育ち、太陽と潮風は私の相棒。夏は毎日、海水浴。冬は野山を駆け回る健康優良児。その為、夏はもちろんの事、冬も真っ黒。それを実証するカラー写真がアルバムの中にあります。写真の下には、昭和41年幼稚園入園式と書き込みがあり、一般にもカラー写真が普及し始めた頃です。真っ黒な丸顔の上にベレー帽を被り、ニコニ
2023年9月18日 19:38
想い出のサントロペ アカペラシャンソン
「サントロペ」との初めての出会いは19歳の夏の日でした。フランソワーズ サガンの「悲しみよこんにちは」を読み、小説の舞台である南仏コートダジュールの煌びやかで小粋な雰囲気は、私を別世界へと誘いました。カンヌ、ニース、そして「サントロペ」紺碧に輝く地中海を臨む、岬の上の別荘。そこで過ごす2か月ものバカンス…「サントロペ」との2回目の出会いは40代半ば。シャンソ
2023年9月14日 11:48
鏡よ鏡、鏡さん。今朝は、私の顔に異変はありませんか?洗面所の鏡に映る自分の顔を見ると、昨日の行動が浮かんで来ます。ヒェ〜。昨夜は食べすぎたから浮腫んでる、とか。昨夜はリファでリンパを流したからから、スッキリだわ。 とか。昨日の私の行動を、私よりもよく知っている鏡警察。今朝は検問されなかったから、気持良くスタート出来るなあ。メイクも乗るだろし。こんな日常が戻ってき
2023年9月8日 18:03
暮れなずむ逢魔時。純白の夜顔が開き始めた。どこか淋しげで匂い立つよな美しさは、恋しい男を待つ女のようだ。源氏物語に登場する夕顔の花を一眼見たくて、種を買い咲くのを待っていたのだが、いざ花が開くと、ネットで見ていた夕顔とは花弁の形が異なり、調べてみると残念な事に夜顔と言う種類だった。夜顔を夕顔と言う名で販売している業者もあり、2つの花は姉妹のようによく似ている。夜の帳を待ちわ
2023年8月16日 11:40
私の故郷は海峡に突き出した小さな岬。台風のメッカである。岬の自然は美しく、朝に夕に雅な姿を見せてくれるが、台風が直撃すると恐ろしい程の牙を剥く。私が一番怖かったのは風である。木造の小さな家が吹き飛んでしまう恐怖に怯えながら、母と2人、暗闇で台風が過ぎ去るのをひらすら待ち続ける長い夜。「おとーさんが居てくれたら心強いのに」と、思わなかったと言えば嘘になる。災害が