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諸悪と悲劇の根源=「奪う文化」と「負の連鎖」に立ち向かう

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人が奪う理由は、飢餓や喪失感に根差す本能のため。そして奪われた者は、恨みの矛先を奪った者、または他者に向ける。その繰り返しが、恩(pay)ではなく苦(pain)を送る(forwa… もっと読む
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#いじめ

イジりを肯定する意見に対する反駁

「イジられキャラはいじられることでコミュニティの仲間入りができるのだから恩恵であり、いじり芸は肯定されるべきでは」という意見が複数。
この主張、私から見るといくつもの点で粗雑に過ぎるように思う。その点を考えてみたい。

まず、最大の過ちは「いじり」という屈辱的な形でしかコミュニティに入れないと前提しているその発想の貧困さ。
私の教え子で長年不登校状態だった引きこもりの子が。その子は当然、人の輪に入

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思い通りにならない人を、思い通りにしたい争い

思い通りにならない人を、思い通りにしたい争い

彼を初めてテレビで見たとき、この目の光は普通じゃない、見たことがないと閃光が走り、直ちにググった。格好はただのTシャツ。ハンサムで端正な顔立ちに、際立つ青い瞳の奥に聡明さと大きな使命が伺える。選ばれし者だと思った。

ユダヤ教を信仰するとい聞いて、彼の思想にピッタリだと腑に落ちた。
さらに頭が切れるし、話の内容は御尤と思うことばかりで真っ当。かつ行動力もある。人に慕われ愛される職業の1つの元俳優で

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いじめ問題をその進行から多面的に考える

いじめ問題をその進行から多面的に考える

なぜ「いじめ重大事件」が後を絶たないのか?今や社会問題となっている感のある学校の「いじめ」問題。

学齢期の子を持つ親であれば、わが子が被害者or加害者になってしまわないか?というの心配はするだろう。

不登校の原因としていじめ問題があるという話もしばしば聞く。

他人事みたいに語ってしまうが、数十年近く前に私自身もいじめに遭っていた。当時は「いじめ」は名詞化されておらず「日々いじめられる」であっ

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「学級集団づくり」を問う

とりあえず、うるとらざっくりの概説からスタートします。

「学級集団づくり」の源流「学級集団づくり思想」の現場での萌芽は、地方の貧困家庭の子どもの学級内での関係性が、その地域の大人の力関係の影響を受けないようにというところからスタートしたと思われます。

主だった流れは時代的には1950年代後半からと思われます。

これが「(共産主義的)科学的民主教育」「(共産主義的)人格発達論」という思想と結び

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【女子の人間関係】「女子ボス」ハラスメントが横行する組織の原因

【女子の人間関係】「女子ボス」ハラスメントが横行する組織の原因

こんにちは。
フォレスト出版の森上です。

職場やママ友、学校、ご近所さん、趣味サークルなど、あらゆるコミュニティに存在する「女子ボス」。「自分を脅かす存在だ」と思ったら、“子分”とともに、嫉妬、陰口、マウンティング、無理難題の押し付け、集団無視……といった、めんどくさい攻撃を仕掛けてきます。

特に職場の場合、「女子ボス」を自由にさせてしまっている原因の1つに、組織や社内教育の体制に原因があ

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「いじめ」、「万引き」という、軽い言葉の響き・・・

「いじめ」、「万引き」という、軽い言葉の響き・・・

 毎日のように報道される、心ない「いじめ(虐め)」の事件や事故。しかし、この「いじめ」という言葉を、マスコミ各社は何の違和感もなく使用している。重大事件であっても子供のちょっとした諍いに感じたり、罪の重さをしっかりと伝えているとは思えない。

 そもそも、「いじめ」とは、精神的又は肉体的弱者に対して、更に精神的、肉体的な苦痛を与えるような「犯罪行為」を言う。最近では、「ハラスメント行為」という言葉

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「いじめをしていた人が嫌な気持ちになるから書き直して」と言われた娘の卒業文

「いじめをしていた人が嫌な気持ちになるから書き直して」と言われた娘の卒業文

昨日小学校から帰宅した娘が言いました。
「卒業文集でいじめの事書いたら、
『いじめていた人が読んで嫌な気持ちになるから
書き直してください』って先生に言われたよ。
いじめをされた私はずっと嫌な気持ちが残っているのにね」

娘は小学3年生の時にいじめにあいました。
幼稚園の頃から我が家に
毎日のように遊びに来ていたお友達に。

いつもと同じように

我が家のリビングで三人が遊んでいました
「りぃちゃ

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【マスコミの怖さ】何のためにその質問をするのか?

【マスコミの怖さ】何のためにその質問をするのか?

おはようございます。

昨日、Yahooニュースで見つけてびっくり!
あの、アンジャッシュの渡部さんが謝罪会見を
開いたとのニュース記事が出てた。

早速、YouTubeでダイジェスト版を観ました。

観終わった後、少し違和感を感じた。

私が感じた違和感は、2つ。

1つ目は、

「すいません、それは私の口からは言えない」という発言が多かったが、予想される質問に対して答えられない状態でどうしてこ

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淡々と、時に微笑みながら、裁かれない殺人をする大人たち

淡々と、時に微笑みながら、裁かれない殺人をする大人たち

内閣府が毎年実施している「国民生活基礎調査」が今年は中止となったそうです。調査員が対象者を訪問して調査しているという古い手法だったのも驚きますが、仕方ないと言えるでしょう。

実は、2020年は5年に1度の国勢調査の年でもあります。こちらは9月中旬以降で予定通り実施するようです。

ところで、国民生活基礎調査の2019年版の結果も公開されていました。今回は、公開された「2019年国民生活基礎調査」

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もっともたちの悪い依存習慣は何か?

もっともたちの悪い依存習慣は何か?

 この投稿は、前投稿「キモチの良いことは良いことだ」と対をなす内容になりますので、是非そちらも併せて読んでいただけますとうれしいです。

 何かに依存して生きることはなんだか悪いことのようなイメージがありますが、私はそうは思いません。それどころか、人は何かに依存しながらしか生きることはできないとすら思っています。これは、宗教を日常に意識しているようなカルチャーにとっては当たり前のことかもしれません

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「キモチがよいことは良いことだ」という価値観を大切にしたい

「キモチがよいことは良いことだ」という価値観を大切にしたい

 この投稿はかなり炎上しそうですが、ここ数年常に感じていることです。

 高樹沙耶さんが有罪判決を受けました。法を犯しているのでしょうがないと思います。違法なことを行えば罰せられる。これが法治国家です。「大麻は悪いことばかりではない。大麻は使い方によっては人に恩恵をもたらす」というメッセージと基本関係なく、違法行為をしたら罰せられます。同様に、医師の違法な過剰労働を見過ごしているのは違法行為です。

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「いじめの構造そのものを、ぶっ壊す可能性を提示しなければならない」―――岩田健太郎 教授に聞く

「いじめの構造そのものを、ぶっ壊す可能性を提示しなければならない」―――岩田健太郎 教授に聞く


「子供のいじめがなくならないのは、そもそも日本の大人社会が、いじめ体質だからだ――。」先日、「あとがき」と「目次」を先行公開した光文社新書の新刊『ぼくが見つけたいじめを克服する方法――日本の空気、体質を変える』が、本日発売となった。刊行に際し、著者である神戸大学の岩田健太郎教授に、話を聞いた。
なぜいま注目の感染症の専門家が、「いじめの本」なのか。岩田氏がこの本に込めた思い、そして今こそ読者に伝

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【読書日記】まんがでわかる ヒトは「いじめ」をやめられない

【読書日記】まんがでわかる ヒトは「いじめ」をやめられない

衝撃のタイトル!いじめを「やめよう」ではなく「やめられない」

私がこの本を手にしたきっかけは、女子プロレスラーの木村花さん死去のニュースを知ったことがきっかけです。

ソーシャルメディア利用環境整備機構も、

ソーシャルメディア上の名誉毀損や侮辱等のコンテンツ投稿への対処や取り組みを進めるそうです。

この本は、現在働いている職場でいじめやパワハラ行為を受けている方に読んでいただきたいです。

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