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「社会」をもう一度信じてみたくなるデュア・リパのポッドキャスト
イギリスに来てから1年、すっかり落ち着いて、楽しく生きています。最近は卒論をひたすら書き続ける日々です。1日なんとか4時間勉強しようとしていますが、この知的労働、なかなかに疲労困憊します。東京で仕事をしているときは余裕で12時間働けたのに……使っている脳が違うんだろうな。
さて、勉強しているとき必ずポッドキャストを流すようにしていて、かれこれ半年くらい続けています。主にファッションの歴史やビジネ
「わかる」を諦めない
大学院に入って良かったことの一つは「わかる」感覚を掴むことができたことだと思います。マルクスの「Capital」を最初の授業で読んでいたのですが(イギリスではマルクスがもう基礎中の基礎、という感じで、どの授業でもマルクスが出てきます。高校生から読み始めるそうです。かといって別に社会主義、共産主義を目指しているわけではありません。社会の本質を掴むにあたって、社会のベースとなっている資本主義とは何かを
もっとみるイギリスで学んだ新しい家族のあり方と、"Chosen Family"という考え方
ブライトンに来て最も感動したことの一つは、"Chosen Family"の考え方がしっかりと浸透していることです。日本のように、血統にこだわった保守的な核家族信仰が強くない。とはいえ伝統的なイギリスの価値観は極めて保守的で、家族を大切にすることが良しとされるので、ブライトンが少し特殊であるかもしれませんが。
家族というのは元来自分で選ぶことができません。家族を始めるにあたってはパートナーを選ぶこ
メディテーション(瞑想)に参加したら効果抜群だった話
11月ももうすぐ終わりますね。メディテーション(瞑想)アクティビティの話をしようと思います。
課題の圧倒的な量の多さと、プライベートでのいろいろと、イギリスの10月3週間前のよくわからない嵐のうるささのせいで夜まったく眠れず。しかも他人の表情やちょっとした言動に敏感になりすぎて日常生活での感情の振れ幅の上下に振り回される事態に陥りました。仕事しているときにもクライアントワークで疲弊した際に心臓がド
ブライトン・シェアハウス物語 部屋から締め出され事件
予定通り短期間で借りていた家から無事引っ越しまして今はホヴ(Hove)というブライトンの隣街の大きな家に複数人で住んでおります。フラットメイトに学生はおらず、全員働いている大人たちなので共有スペースもディープ綺麗。地獄の学生寮との違いたるや。その上クリーンスタッフも来てお掃除してくれるので、快適なことこの上ないです。フラットメイトの職種もさまざまで、パリジェンヌで旅行会社勤務のリセ(以下すべて仮名
もっとみるドクロを着た男と、恋愛話のコンテクスト
こんにちは、バッハ・コナカです。今日は恋愛の話をしようと思います。先日東京から最も尊敬している友人の一人が、休みを取ってブライトンへはるばる遊びにきてくれました。一緒に古着店巡りをしたりビーチで昼から酒を飲んだりと楽しくツアーガイドをつとめたのですがやっぱり思ったのは……「このレベルで笑ったの久しぶり!」ということ。彼女はまずもってスーパーインテリジェントで、頭おかしいくらい面白いんですよ。たとえ
もっとみるまさにDo or Die? ものすごく大変だけれど楽しすぎた政治の授業
授業二日目。今日は、Globalisationつまり世界の政治の動きについての授業です。私はファッションと社会状況の結びつきについてリサーチしたいのでこの授業を取りました。このクラスは8人しかいない私のコースと違って15人ほどの大所帯。生徒も私のコースはイギリス人しかいないのに対して、このクラスには留学生も5人ほどいて、少し気が楽です。教授に授業前にメールで英語への不安を打ち明けたら、「そもそも僕
もっとみる脳活動150%な授業の始まり イギリス大学院留学、本格始動編
こんにちは、バッハ・コナカです。無事コロナから復帰し、初めてのクラスに出席して参りました。レクチャーが言っていることの理解は60%、生徒たちのディスカッションは50%というところでしょうか。またまた落ち込みました。落ち込みすぎて絶望に慣れてくるっていう感覚。
基本的に一つのクラスのために20〜30Pの論文を3〜5本読んで概要を掴んでからクラス(授業は主にディスカッションベース)に臨みます。この論
古着店のジョブトライアルに挑戦し、撃沈した話 イギリスで初めてのバイト
こんにちは、バッハ・コナカです。インスタグラムではポジティブなストーリーしか上げていないので、「楽しそうだね」「順調そうだね」なんていう言葉を友人にかけられますが、辛いこともまだまだたくさん。英語コースが終わって遊んでばかりだったので働く体験をしてみようかしらと思い立ち。たまたま古着店がパートタイムジョブ(バイト)を募集していたのをインスタグラムで発見し、その日のうちにCV(履歴書)を何も考えずに
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