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「厳しくすれば成長する」の誤謬
人は厳しく指導すれば成長するわけではありません。厳しい言葉や体罰を与えることは「外発的動機づけ」といわれ、そのような指導をされた人は「心や身体の痛みを避けるため」に頑張っているに過ぎません。
一方、人は理解され承認され応援されることで、人は本質的なヤル気が湧いて出てきます。このような指導は「内発的動機づけ」といわれます。組織において、人を内発的に動機づけるためには、先ずはその人を理解することが大
「協調性」を強調すべきではない学生
私は大学キャリアセンターにカウンセラーとして従事して、今年で18年目になります。また、この数年は学生の就職活動が本格的になる1~3月に、キャリアセンターで学生のES添削や模擬面接の面接官としてのお手伝いもしています。今回はそこで感じることを書いてみます。
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現代の大学生は就職活動の際、応募先の企業が求めるES(エントリーシート)を提出します。そのESには、企業に
「利他的な人」は割を食ってばかりなのか
アメリカのAdam Grant博士によれば、組織には利己的な人と利他的な人、そして中庸な人がいて。彼は利己的な人をTaker、利他的な人をGiver、上手くバランスをとる人をMactherと呼んでいます。
組織においては、Matcherが一番多いというのは当然考えられることです。Matcherタイプの人は、いつも全体のバランスや全体最適を考えながら組織を支えます。
興味深いところでは、Take
「先取り行動」でいこう!
組織において人がとるべき行動は、大きく2つに分けることができます。
ひとつ目が「リアクティブ(reactive)行動」です。これはその組織のしきたりや文化に順応したり、規則を守ったり、やるべきことをきちんと継続したり、上司の指示や要請に従うような「反応的・対応的行動」です。
もうひとつは「プロアクティブ(proactive)行動」です。これは、これから先に起こりうる新たな状況や課題の解決に向け
「与えられた役割」で人格は変わる
人は、ある条件を与えられると、その条件に即した言動をとるようになるのです。今日はスタンフォード監獄実験のお話です。
1971年8月、米国のスタンフォード大学でフィリップ・ジンバルドーという心理学者を中心に不思議な実験が行われました。実際にスタンフォード大学の地下室に監獄に模した実験場を作り、そこで看守役と受刑者役に別れてそれぞれの役割を演じながら2週間を過ごすという実験です。
どのような実験か
若者との「1on1コミュニケーション」
「世代」を分類する言葉は昔からありますね。
日本の行動経済成長期以降に生まれ、新しい価値観を持って自己中心的であまり物怖じしない私の世代は「新人類」なんて揶揄されました。
現在、一般的に1997年から2012年頃までの間に生まれた世代は「Z世代」と呼ばれています(※2024年時点で14~27歳くらいの若者)。
その特徴として最も顕著なのは、デジタルネイティブであること。物心ついた時、あるいはつ
ちょっと待って!その「共感」でいい?
昨今、人間的な側面として「共感力」の重要性が語られることがあります。今回は、その「共感」について考えてみました。
さて、相手の話を聴いているとき、こんな気持ちになることありませんか?
「わかるわかる!私も同じ経験したから、その苦しさわかる~!」
一方で、相手の話を聴く時にこんな気持ちになることもあります。
「あなたと同じ経験はしてないけど、今のあなたからは苦しさを感じるよ」
どちらも「共感」
「反実仮想」は人生を変える
「事実はAだが、もしもBだったら…」という思考法を「反実仮想」といいます。確か、高校時代の古典で習ったような気がします(笑)。これ、英語ではCounterfactual Thinkingといいます。
この思考法をネガティブに使うなら、「あの時、もし失敗しなかったら私はもっと幸せになっていた(後悔)」「私は本気を出したらすごいけど、出さなかっただけ(言い訳)」と後悔や言い訳に使えますね。事実ではな
なぜ「可愛い子には旅をさせよ」なのか
一般的に、親にとって可愛い自分の子どもは大切にしたいし、危険から守ってあげたいと考えるのは当たり前のことですね。しかし、その気持ちが強過ぎると「危ないからこれはするな・あれもするな」となってしまいます。
そうなると、その日その時その場所での危険は回避できますが、長い目でみればその子は何も経験することができずに知恵を授かることができません。
さて、人はどのように成長するのでしょうか。
それを理解
人は権威にどれほど「服従」するのか
組織内部において、経営者や上司の指示に対して誰も逆らうことができず、やがて世間を驚かせるような大きな事件に発展するケースがしばしばニュースになります。
このようなニュースに、皆さんは疑問を持つことでしょう。
「直属の部下や従業員は、なぜ不誠実な上司の指示に従うのか?」
さて、イェール大学のスタンリー・ミルグラム博士は、ホロコーストが起きたメカニズムを解明するため「人々の権威に対する服従」に関し
相手のヤル気をこっそり下げる方法
ある街にユダヤ人が洋服屋を開いたところ、街の偏屈な男達がそのお店を潰そうと考えた。
そこで、男達はその街の不良少年たちに、店に行って店主を散々罵って嫌がらせをするよう伝えた。
不良少年たちは「それは面白そうだ!」と言って実行した。
さて、嫌がらせを受けた店主は、罵って嫌がらせをする不良少年たちをねぎらって、一人ひとりに10セントを渡すことにした。
不良少年たちは翌日も10セントを貰うために