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ほしまるのエッセイ。

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ほしまるが綴るエッセイのまとめです。
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元彼の運転する車で、小雨の中のお墓参り

元彼の運転する車で、小雨の中のお墓参り

関東・甲信で梅雨入り。
梅雨になると思い出すエピソードがある。

あの時、季節は梅雨を迎えていた。

その年の春に、両親と妹を一度に亡くした私は、
その頃、母方の祖父母と伯父伯母家族の暮らす家に身を寄せていた。
一人、相続やら死後の様々な手続きに追われていたからだ。

日本にいるのに、異邦人の気分だった。
というのも、当時、夫の仕事の関係で私たちは数年間南米で暮らしていたからである。

葬儀後しば

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ネモフィラに癒され、セルフレジに冷や汗

ネモフィラに癒され、セルフレジに冷や汗

またまた、お久しぶりの更新です。
皆さま、お変わりなくお過ごしでしょうか?

連休など関係なく、お仕事だった方々、本当にお疲れ様です。
そんな皆さんの働きがあるからこそ、日々ライフラインや物流など滞りなく、生活できているのですよね。
本当にありがとうございます。

我が家はカレンダー通りの日程(5/2(月)と5/6(金)は仕事)でした。

もともと、夫も私も(特に祝祭日などの)人混みは大嫌いなので

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お互いが、思い込みを持ってしまっても...

お互いが、思い込みを持ってしまっても...

大学生になり、念願叶って
イギリスのケンブリッジへ語学留学をした。

高校卒業と同時にバイトをし、お金を貯めて、留学センターでのカウンセリングや説明会に通ううちに、私は留学というものに、更なる希望を持つようになっていた。

優しいホストファミリー。
週末にはホストファミリーと出掛けたり、
夜にはパブに連れていってもらったり。

どちらかと言えば、本来の目的 語学の習得よりも、
ホストファミリーとの

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タミオさんが本当の姿で居られる空間、存在。

タミオさんが本当の姿で居られる空間、存在。

私の父方の叔父にタミオさん (仮名)という人がいる。

色々あって、もう長いこと会っていない。

しかし、ネットで調べると、まだ元気に店を切り盛りしているようだ。

タミオさんのお店に来店した人が口コミを書いていた。

お客様との写真に写ったタミオさん。

70代らしい老け方をしながらも、
頭にバンダナをまいた姿の 洒落て粋な 生粋の江戸っ子のまんまで、
そして私の亡き父にそっくりな顔をしていた。

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一人で悩まずにいられた、母の言葉

一人で悩まずにいられた、母の言葉

あの時、手で患部にじかに触れた感触は今でも忘れられない。

なんで、こんなことに。

そんなにも私は、身も心も、ストレスに蝕まれていたなんて。



大学卒業後、新卒で働いていた当時のことだ。

私の所属していた職場は、担当営業部署の経理。

「頼むから、この部署で、まともに休もうなんて思わないでね。」

「有給休暇の取得もお盆休みも、あり得ないから」

入社早々、先輩や上司たちから、
口々に

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楽しみを見つけると、はたらいていても、自然と笑顔になれる。

楽しみを見つけると、はたらいていても、自然と笑顔になれる。

もともと、私はどんな環境であれ、老若男女・国籍にかかわらず、
人と会話をすることが大好きだ。

そんな私だから、大学時代を通して、
接客(ファストフード)のアルバイトで楽しく働き続けることができた。

また、結婚してから 勤めた職場の中でも、
特に 眼科、そして皮膚科医院にいた頃は
受付と診療補助として、沢山の患者さんと接し、
同じ受付・診療補助仲間と楽しく働けた。

唯一、自分自身をよくわかっ

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桜という花に思いをのせて。そして今日の一曲。

桜という花に思いをのせて。そして今日の一曲。

そろそろ北の地域でも桜が見頃になりますね。

ここ千葉県では、ここのところ日中かなり暑い日が続いています。

「明日(今日)は夏日です」
こんな天気予報を見ることもしばしば。
まさかこんなに暑くなるなんてね...。

さて、先週のことですが、千葉県某市内の 穴場的?桜の名所へ行ってきました。

その時、スマホ(XPERIA/Android)で撮影したものを何枚か。

青い空、そして桜。

近くで見

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2年ぶりに行きつけで飲んだレスカ。

2年ぶりに行きつけで飲んだレスカ。

先日、夫と買い物がてら、少し足を伸ばして散歩した。

寒いほどではないけれど、軽いトレンチコートを着ていてちょうどよい陽気。

桜並木では、風がそよぐ度に、桜吹雪が舞っていた。

今年も綺麗な桜が沢山見られてよかった。
写真にも少し収めたので、近日中に書けたら載せますね。



沿線のターミナル駅に戻ってきてから
あちこち、必要な雑貨や日用品を購入。

気づけばもう夜ご飯を食べてもいい頃合い。

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推しは人生を後押ししてくれる、尊い存在。

推しは人生を後押ししてくれる、尊い存在。

昨夜は(も) 、ものすごく最低、最悪な気持ちで過ごしていました。

Twitterに「バカヤロー!」と叫ぼうとしたけど、止めまして。

というのも、同じ気持ちの人たちの気持ちがタイムラインに溢れ出て、濁流のようにドボドボと流れていたからです。

それに、バカヤロー!と叫んだところで、何も変わらない。

黒が白に変わることはないのだから。

ここまで読んで、私が何のことを書いているか察することができ

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パリで彼女と手をつないだまま、ずっと絵を見ていた、あの春

パリで彼女と手をつないだまま、ずっと絵を見ていた、あの春


友だち、ってなんだろう。

この歳になると、尚更そう思うことが多い。

ただ、私がなんとなく思うのは
友だちとしての関係性の深さと、共に過ごした年月の長さとは必ずしも関係ないだろう、ということだ。

私の心の中の片隅にいつも必ず存在していて、
春が来ると、あの屈託ない笑顔を向ける彼女のことを、いつも思い出す。

ねぇ、麻耶(まや:仮名)。

私たち、ちょっと人とは違うところお互い沢山あったけど

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声をかけるべきか、かけないべきか。それが問題だ。

声をかけるべきか、かけないべきか。それが問題だ。

今から、書く話は 公共の女性用化粧室で起こった数々を綴るものである。

もしかしたら、読者の方の中に まさにその経験者だったことがたる方もいるかもしれない。

そのため、こちらの意図と反して気を悪くすることがありましたら、ごめんなさい。

念のため、始めにお詫びしておきます。

☆☆☆

まだまだ朝晩は冷えたり、肌寒い日もあるけれど、
かなり暖かくなり、桜のたよりもあちこちで聞かれるようになった

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久しぶりに下敷きを手にして

久しぶりに下敷きを手にして

下敷きを買ったのは いつ以来だろう。

確か、高校1年辺りまでは使っていたような気がする。

高校2年からは、学校の授業も予備校の授業もルーズリーフを使うようになっていたからだ。

テキストや教科書、辞書...とただでさえ荷物がかさ張るので、
科目別にノートを分けるより、1つのファイルに収まるルーズリーフを使っていた。

大学時代も、留学していた頃もそう。

ノートからルーズリーフへ。

そんな、

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女子校のバレンタインデー

女子校のバレンタインデー

女子校時代のバレンタインデーの思い出を書こうと思う。

私が中学・高校6年間を過ごした場所というのが 東京都内の私立女子校だった。

女子校にいると、当たり前のことだが、
同じ教室に男子生徒が一人もいない。

なので、小学校の時のように

「同じクラスのあの子が気になってるんだけど...」

などということもなく、
そうしたことを聞くこともない。

その代わりに聞くのが、
「あの先生が好き(気にな

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限られた時間に追われる中で

限られた時間に追われる中で

1日が24時間じゃなくて、もっとあればいいのに、といつも思ってしまう。

その分、仕事だとかそうした時間が長くなるのは勘弁だけど。

ゆっくりと寛ぐ時間がもっとほしいな、とか。
(実際の私は人一倍くつろぎタイムを死守している気がするが...)

あのドラマや映画を全部最初から一気見したいな、とか。

noteに費やす時間だって、もっと取れたらいいな、と思う。

でも、やはり 時間は有限で、24時間

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