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最近のこと

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最近のことをエッセイ風に。
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ウサギは寂しくても死なないと思う人がシェアしてくれる日

ウサギは寂しくても死なないと思う人がシェアしてくれる日

6月18日。₍ᐢᐢò×ò₎m🕳∵ 土ホリデー
ウサギは寂しくても死なないと思う人がシェアしてくれる日

ウサギは表情や仕草の変化が少なく、病気をしていても敵に察知されないように平静を装う習性がある
飼い主に病気を隠してしまうため、さっきまで元気だったのに突然死んでしまう事がある

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🐰ウサギのポリアンナ🐰
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さら

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たかこに行こう。(仮最終更新)

たかこに行こう。(仮最終更新)

いと、から、たかこ、になって約二週間。
この十四日のあいだにnoteの新しいアカウントを作り、ほぼそちらに移行したかたちで更新していました。
そろそろ頃あいかな、ということで、この記事をもって、こちらのアカウントの更新をいったん停止します。

*

せっかくなのでちょっとふりかえってみたい。

二〇二〇年の九月末にnoteをはじめたとき、結構いろんなことがあった直後だった。
ちょっと思いつめすぎて

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ひかり咲く部屋

ひかり咲く部屋

朽ちたものが好きだ、と書いた日があった。
昨年末。引っ越し先をどんなに探しても見つけることができずにいたころ。
やれることはやり尽くしてしまい、もう私にできることは何も残っていなかった。
ならばすべてをいったん放り出してみようと思った。
やるべきことより、やりたいことを。
そう決めこんで、引っ越しとは何の関係もないところに向かった。
秋葉原のガンダムカフェ。そのグッズコーナーで手に入るスノードーム

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本棚の前を

本棚の前を

昨日に引き続き本棚の話。
何故なら今日も朝から晩まで本の山とたわむれていたから。そしてすこぶる疲れているから。

結論を先に書くと、私の本棚が完成した。

これが私の本棚。

物質としての本棚は無印良品の商品だが、どうも廃盤になってしまったらしい。十年以上まえに買って何とか自分で組み立てたものだ。

私の本棚、というのは、そういうことではもちろんない。
どんな本がどんなふうに納められているか、どう

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本棚とともに

本棚とともに

引っ越ししてきてから一ヶ月にしてようやく室内の生活区域がほぼ片づいた。
というわけで、今日は本棚の整理を再開。
この作業そのものは引っ越しの直後に着手していたのだけれど、それは本の入った段ボールを開けていかないと家具の配置もままならなかったからだ。三日ほどでいったん区切りをつけたところの続きに、今日、取りかかったことになる。

生活をする上でとくだん必要のないことをできるだけの余裕が生まれた。

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至言の体現

至言の体現

引っ越してきて、今日で一ヶ月。
といっても、荷物を二日に分けて運んだこともあって、ちょうど一ヶ月という気は、なんだかしない。
でも、はじめて自分で玄関の鍵を開けて、カーテンも雨戸も窓も開けて、ガスや電気を通して、夜になったら寝て、ということをしたのは、確かに一ヶ月まえだ。

この三十日間、これはこれで山あり谷ありだったなと思う。
途中でどうやら引っ越しうつとやらになり、一週間ほど寝こんだりもした。

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百円たわわ

百円たわわ

区役所に出陣しがてら、噂でしか知らないCoCo壱番屋でカレーを貪るそのついでに、百均ショップに詣でてきた。

この市に引っ越してきたのが、先月の二十一日。それ以来、寝こんでいた時期もあったため、まともに外に出たのはほんとうに久しぶりのことだった。
理想の中の私は引っ越して一週間もしたら自転車に乗り駅までの道を探検するはずだったのに、現実は一ヶ月ちかくが経ってもタクシーを利用するていたらく。
そんな

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なまりは水面をゆく。

なまりは水面をゆく。

公園まで犬にエサをやりに行くんだけど、君も来るかい?

高校二年の、八月のおわり。
部屋の片づけをしていたところへホストファザーがやってきて、そう尋ねた。

イギリスへの留学はホームステイも兼ねていた。私の受け入れ先はなかなか決まらず、七月なかばから寮で研修を受けながら不安まじりにそわそわしていたから、中部にある若い夫婦と赤ちゃんの家庭に行くことになったと正式な通知を受けたときは、とにかくほっとし

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闇に備える照明書

闇に備える照明書

愛情って何だろう。
この退屈な疑問にきっと答えは出ないだろう。

「愛情がまったくない」

引っ越しをした日の午後。まだテーブルも広げていない部屋で、何でも屋さんがそう言った。私の甘ったれた依頼のもと、新しいキャットタワーを組み立ててくれながら。
他の業者さんはもう帰っていた。代表であるその方だけが残り、事前にお願いしたいくつかのことをこなしつつ、何でも屋さんならではのいろいろな逸話を聞かせてくれ

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馬鹿の名前

馬鹿の名前

引っ越しハイかもしれない。
つい先日まで「引っ越しうつだ」と寝こんでいたのが嘘のように朝から晩まで片づけをしている。
この極端な性格、どうにかならないものだろうか。
しかも先週はかなりの時間を睡眠にも費やせていたのに、今はやや不眠気味である。
おかげで部屋もだいぶ片づいてきたし、外界とも接触をとって今ある問題の解決にも向かえているのだけれど、これが一段落したらまた糸が切れそうで怖い。

なにごとも

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いるものの色は

いるものの色は

先月。築八十年の家を出る直前のこと。

「この箱の中、必要なものありますか」

引っ越しを手伝ってくれている何でも屋さんが、古い段ボール箱の口を広げつつ差し出してきた。
私は一瞥してから、押し入れの下にあったものですよね、そう聞き返すと、女性業者さんが首を縦に振った。

「じゃあ、ぜんぶ捨ててください」

業者さんはもう一度だけうなずいて、いったん箱を畳に置いた。
長年、タンスに隠れていた場所と比

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ゼロとイチのこれから

ゼロとイチのこれから

移動は人を成長させる。
真剣に武器を操り敵を打ち倒していくうちにふと気づいた。
タイミングをはかり、距離をとり、冷静に適切なボタンを渾身の力をこめて、押す。

「ちょっと何で!?」
「押した!押したよ!ちゃんと〇ボタン押したのにあーもう!」

残酷にもゲームオーバーを告げる画面に向かって叫ぶこともある。一昨年だったか、一度だけあまりにもできないものだからコントローラーを投げたことさえあったものだ。

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先生の人差し指とキーボード

先生の人差し指とキーボード

からし色のマフラーが冬のくもり空の下ではぐれ者のように浮いていた。
ちょっとだけ毛玉ができている。一月はじめのころだと新しいものを身につけている人が多い。クリスマスプレゼントであったり、初売りの戦利品だったりするのだろう。
先生のそのマフラーはどちらでもないようだ。身体にすっかりなじんでいるようにも、見えたから。

私は奥さんがいないと何にもできないんだよ。

いつだか、そんなことをはにかみつつ言

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万能な天気なんてない。

万能な天気なんてない。

雨の日だったことを、よくおぼえている。
九月のあたま。雨のおかげで暑くはなかったけれど蒸していた。

たった一日でいろんなことが積み重なっていた。それを何とかやりすごし、なるべく良いほうに解釈しなければと自分に言い聞かせながら、傘を片手にエレベーターのボタンを押した。

残っている訓練生は私だけだった。
障害者就労移行支援所(以下、支援所)はビルの七階にあった。あいにくエレベーターは一階から上がっ

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