西岡泉
おもに詩を書いています。あとはプータローしています。
記事一覧
善助漂流記(その4)
(あらすじ)紀州は周参見生まれの若き船頭善助の物語。ラ・パスの浜辺で保護者コマンダンテと涙の別れをした5か月後、善助は初太郎と共にマサトランの港からアメリカ船で出航し、マカオを経由して、ついに長崎に着いたのだった。時は1844年1月(天保14年12月)。
( 物語 その4)
善助は長崎に1年以上留め置かれた。奉行所でいろいろ取り調べられたうえ、踏み絵もさせられたという。鎖国という国法を破った犯