Nozomi

KU Leuven MA Anthropology 2021~/🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿大学→🇯🇵…

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KU Leuven MA Anthropology 2021~/🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿大学→🇯🇵で会社員生活約10年→2021年🇧🇪ベルギー大学院/夫はフランス人🇫🇷/7歳、5歳、3歳の母/🇧🇪ベルギーに住んでます/社会人留学/日常の気づきなど

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  • イギリスの思い出

    高校を卒業後イギリスに渡り暮らした5年間の記録。

  • ベルギー暮らし

    2021年秋に移住したベルギーでの日常。

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改めて自己紹介

1986年生まれ神奈川県出身の37歳。県立高校を卒業後イギリスに渡り5年間過ごす(1年間の語学学校、1年間大学付属のファウンデーションコースをへてウェールズ大学人類学部卒…

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言語と移住と正しい生き方への問い

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ファウンデーションコースで出会ったわたしを支えるもの

イギリス時代の思い出話の続き。時系列にとらわれず思いつくままに書くことにした。楽しかった語学学校を終え夏休みは日本に一時帰国。9月には次なる目的地、大学付属のフ…

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一週間が終わろうとしている。最近平日は金曜の授業以外は予定は入っていない。課題をやろうと思いながらも進まずあわてて金曜の授業の課題だけは仕上げた。今週はなぜか落…

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最近プレッシャーはあっても勉強が手につかないという状況もあり、勇気を出してスタデイーカウンセラーに相談してみた。さすが大きな組織、オンラインで予約でき、勉強方法…

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イースター明け授業 励まし励ませられる言葉

イースター休暇が終わり久しぶりに後期の授業が始まった。もう3回目の受講。既に2回も受けたのに課題提出できなかった自分を恨みながら、重い腰をあげてやってきた。昨晩か…

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あったのは恐れと悔しさ 目を背けていた感情に向き合うコーヒー時間

昨日は久しぶりに大学院の友達とカフェへ。Noirは学生ご用達、朝から混雑しており粋でハンサムなマスターのおじさんが常連と話し混んでいる地元で人気なお店だ。手作りケー…

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結婚も学問も すべてはコミットメント

イギリス学部留学の3年間はLampeterというウェールズのとても小さい町にすんでいた。イギリスで一番小さい大学街だ。現地ではヨーロッパ一小さいと聞いたが真偽は定かでは…

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3週間前
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母親になるとは気が散るということ けれど不幸ではない

今週はイースター休暇の2週目。長男長女はキャンプに行かせている。キャンプとはホリデー期間に行われる日帰り学童保育で、公立の小学校で行われる比較的安価なもの(週35ユ…

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海外に出る理由はグラデーション

「海外移住と留学どちらを先に決めたんですか?」 と何度か聞かれたことがある。すぐに答えは思いつかずやけに冗長な移住前ストーリーを並べて相手を退屈させてしまう。自…

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春のフランスへ 5日間の旅

先週日曜日から木曜日までフランスの夫の実家へ帰省した。気づくと去年の夏以来。ベルギーの隣とはいえ南西部の田舎にある夫の実家へは片道9時間ほどかかる大移動、3人の子…

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何を書くか 学びと自己表現のはざまで

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わたしへの手紙 ことばが紡ぐ自分との旅

日々とめどなく溢れる言葉たちを救いあげるように見失わないように書いていく。noteを書くことはだんだんわたしの一部になりつつある。よく作家や漫画家がインタビューで自…

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エッセイを読みながら それでも世界はなくならない

最近立て続けにエッセイを読んだ。村上春樹と江國香織。幼少期から知っており日本を代表する同時代に生き作品を発表し続けている2人。本が好きな人なら一度は手に取ったこ…

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1か月前
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いつも思うここではないどこかへ

急に日が長くなり朝起きても外が明るい。19時頃まで日が沈まない。油断して薄着で出るとまだまだ肌寒い北風と突然の雨にずぶぬれになるような気候。用事以外は窓が大きい部…

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11年目にして考える国際結婚の悲喜こもごも

アメリカで国際離婚からホームレスになり子どもと会えなくなってしまった日本人女性のyoutubeを見て色々考えた。現在仕事をしていないので、もし同じ状況になったらどうす…

Nozomi
1か月前
70
改めて自己紹介

改めて自己紹介

1986年生まれ神奈川県出身の37歳。県立高校を卒業後イギリスに渡り5年間過ごす(1年間の語学学校、1年間大学付属のファウンデーションコースをへてウェールズ大学人類学部卒業)。日本に帰国し新卒で東京のIT系商社に就職し約10年間勤務。2021年秋に家族でベルギーに移住。

イギリス時代に知り合ったフランス人の夫は私の就職がきっかけで日本へ。約10年間東京で共働き夫婦として生活。日本生まれの7歳長

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言語と移住と正しい生き方への問い

言語と移住と正しい生き方への問い

インテグレーションってよく聞く言葉で外国に住む際にはみな避けては通れない課題だろう。特に文化や言語に違いがあればあるほど、例えば日本とヨーロッパのように隔たりが大きいほどその作業は難しく、現地の人のように生きるのは不可能だということをみなどこかで悟ることになる。そこで出てくる問いは、どこまでインテグレーションするかということだ。

言語を習うというのはインテグレーションを考える上で最も重要なタスク

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ファウンデーションコースで出会ったわたしを支えるもの

ファウンデーションコースで出会ったわたしを支えるもの

イギリス時代の思い出話の続き。時系列にとらわれず思いつくままに書くことにした。楽しかった語学学校を終え夏休みは日本に一時帰国。9月には次なる目的地、大学付属のファウンデーションコースに向かった。ウェールズのAberystwyth(アベリストウィス・ウェールズ語なので舌をかみそうになる)大学にあるファウンデーションコースに入学した。これはイギリスの大学が3年生で基礎課程がないので同等の教育制度でない

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人生は前にしか進まない  

人生は前にしか進まない  

一週間が終わろうとしている。最近平日は金曜の授業以外は予定は入っていない。課題をやろうと思いながらも進まずあわてて金曜の授業の課題だけは仕上げた。今週はなぜか落ち込みぎみで嫌いではないはずの洗濯までも、だらだらと干すまでに時間がかかった。外も暗かったり雨がちらついたりともう着ないと誓ったはずの冬のコートを引っ張り出す。まるでわたしの心のうちを表しているような空模様は週末に向け温かく陽ざしも伸びてい

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スタディーカウンセラーへ 経験よりも共感と想像力

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最近プレッシャーはあっても勉強が手につかないという状況もあり、勇気を出してスタデイーカウンセラーに相談してみた。さすが大きな組織、オンラインで予約でき、勉強方法やプランの立て方、心身の健康状態などを相談できるようだ。若くて素敵なお姉さんが相談にのってくれた。まず自分の状況を話す、3回目なので今回落ちると勉強を続けられなくなる恐れ、なのに集中できない、また子育てとの両立で時間が限られていることを話し

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イースター明け授業 励まし励ませられる言葉

イースター明け授業 励まし励ませられる言葉

イースター休暇が終わり久しぶりに後期の授業が始まった。もう3回目の受講。既に2回も受けたのに課題提出できなかった自分を恨みながら、重い腰をあげてやってきた。昨晩からどうも調子が悪くお腹がいたい。こんなに行きたくない授業は初めてだ。どうやらディスカッションはあるし、うまく話せるかな。1年目、2年目までは頑張って作っていた友達もこのクラスではほとんどいない。

授業は2時間。約30分の講義スタイルの後

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あったのは恐れと悔しさ 目を背けていた感情に向き合うコーヒー時間

あったのは恐れと悔しさ 目を背けていた感情に向き合うコーヒー時間

昨日は久しぶりに大学院の友達とカフェへ。Noirは学生ご用達、朝から混雑しており粋でハンサムなマスターのおじさんが常連と話し混んでいる地元で人気なお店だ。手作りケーキが美味しくてついついオーダーしてしまう。

中国出身の友人は昨年夏、順当に卒業しサーチイヤービザを使いながら仕事を探している。ベルギー人の彼とも順調で一緒に住みながら家族ビザへの切り替えも検討しているが、ベルギー人配偶者ビザはベルギー

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結婚も学問も すべてはコミットメント

結婚も学問も すべてはコミットメント

イギリス学部留学の3年間はLampeterというウェールズのとても小さい町にすんでいた。イギリスで一番小さい大学街だ。現地ではヨーロッパ一小さいと聞いたが真偽は定かではない。1年目は学生寮に入っていた。大学のキャンパス内に流れる小川のそばに立つ小さな家、その名もリバーサイドコテージというマチュアスチューデント用の静かに暮らしたい人向けの寮。年上の学生達との生活はそれなりに楽しかった。2年目からは寮

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母親になるとは気が散るということ けれど不幸ではない

母親になるとは気が散るということ けれど不幸ではない

今週はイースター休暇の2週目。長男長女はキャンプに行かせている。キャンプとはホリデー期間に行われる日帰り学童保育で、公立の小学校で行われる比較的安価なもの(週35ユーロte程度)のものからスポーツ施設がやっている水泳やお料理教室(週100ユーロ)まで様々ある。公立は収入が少ない家庭はサポートがありかなり安く通える。うちは基本公立、どうしてもというときはスポーツ施設が行っているものに入れている。オム

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海外に出る理由はグラデーション

海外に出る理由はグラデーション

「海外移住と留学どちらを先に決めたんですか?」
と何度か聞かれたことがある。すぐに答えは思いつかずやけに冗長な移住前ストーリーを並べて相手を退屈させてしまう。自分でもどちらかはいまいちわからない。留学はなんなら20代の始めから考えていたが、家族で移住すると決めなければ実現しなくてもいいくらいの夢だった。海外移住も夫が日本に来てからいつかは帰るものと考えていたし、子どもが生まれてからその気持ちはさら

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春のフランスへ 5日間の旅

春のフランスへ 5日間の旅

先週日曜日から木曜日までフランスの夫の実家へ帰省した。気づくと去年の夏以来。ベルギーの隣とはいえ南西部の田舎にある夫の実家へは片道9時間ほどかかる大移動、3人の子連れ、交通費を考えるとおちおちと帰れない。今回は行きはパリ経由で。パリ北駅の人の多さにびっくり。東京を思い出す。バス停の近くにアフリカ系の男性が倒れており、周りに荷物が散らばっていたのに誰も何もせず通り過ぎていた。あんなにたくさんいた警官

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何を書くか 学びと自己表現のはざまで

何を書くか 学びと自己表現のはざまで

noteをはじめてもうひとつ良かったこと。それは大学院の学習において自分の書きたいものを書こうとする行為をやめられたことだ。もうすぐ退学になるかもというところで、やっと大学院に行きたかった理由を因数分解してみた(尊敬してる尾石晴さん流に)。そこにあったのはシンプルに書きたいという感情。でも何を書きたいかも書けるかもわからない。創作の才能はさっぱりないと決めつけていたので文学を書く勇気はなかった。そ

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わたしへの手紙 ことばが紡ぐ自分との旅

わたしへの手紙 ことばが紡ぐ自分との旅

日々とめどなく溢れる言葉たちを救いあげるように見失わないように書いていく。noteを書くことはだんだんわたしの一部になりつつある。よく作家や漫画家がインタビューで自分が面白いと思うものを書くと語っているが、その感覚がずっとわからなかった。彼らは天才だから自分まで楽しませることができるんだ、とずっと思ってた。

しかしnoteを書き続けていると、実はわたし自身が一番救われていることに気づく。面白いと

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エッセイを読みながら それでも世界はなくならない

エッセイを読みながら それでも世界はなくならない

最近立て続けにエッセイを読んだ。村上春樹と江國香織。幼少期から知っており日本を代表する同時代に生き作品を発表し続けている2人。本が好きな人なら一度は手に取ったことがあるのではないだろうか。例にもれず私も2人の作品を10代から読んできた。大ファンというわけではない。それでもノルウェイの森やねじまき鳥のクロニクルには夢中になったし、すいかの匂いやその他の短編はふと時間がある時に読むにはぴったりだった。

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いつも思うここではないどこかへ

いつも思うここではないどこかへ

急に日が長くなり朝起きても外が明るい。19時頃まで日が沈まない。油断して薄着で出るとまだまだ肌寒い北風と突然の雨にずぶぬれになるような気候。用事以外は窓が大きい部屋の中で、太陽の光を浴びながら過ごすのが気持ちの良い季節。最近は少しお菓子作りなんかもしてみたり。

こう日が伸びてくると、暗く寒く家に籠りがちだった冬が恋しくなるから不思議た。温かい飲み物を飲みながら永遠に本を読んでいられる、それが許さ

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11年目にして考える国際結婚の悲喜こもごも

11年目にして考える国際結婚の悲喜こもごも

アメリカで国際離婚からホームレスになり子どもと会えなくなってしまった日本人女性のyoutubeを見て色々考えた。現在仕事をしていないので、もし同じ状況になったらどうするだろうと考え答えの出ない問に思わず夜更かし。。早く寝るのが本当にハードル高い夜型人間なのだ。

20歳で付き合い26歳で結婚、現在37歳なので結婚歴は11年、付き合った期間を入れると17年。人生の半分近くをともに過ごし、付き合った当

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