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学びたい教育実践コレクション

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記事一覧

思考力は教室の外でも育つ

思考力は教室の外でも育つ

前に、「思考力を高めるには読書がいい。」という内容の記事を書きました。↓

確かに、読書は思考力を高めるのに有効です。
でも、「読書以外でも色んなことで思考力を高めることはできるな。」と思ったので、今回はそのことについて書いてみます!

好きこそ物の上手なれ

私は、「どんな力を伸ばすにしても、好きなことを通して伸ばすのが一番効果的だ」と思っています。
好きなことであれば自然に興味もわくし、「知り

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遊びの中で思考力を育む

遊びの中で思考力を育む

前回の記事で、思考力は遊んだり好きなことをしたりしている時によく育つということを書きました。↓

今回は、そのことについてもう少し詳しく書いてみます。
我が家の5歳の息子と過ごす中で、「思考力使ってるわ〜。」と思う場面があったので、そのエピソードとともに。

キノコ探しを理科の授業風に

息子は今、キノコにハマっています。
晴れた休みの日には山へ行ってキノコ観察をするというのが、今の楽しみです。

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学力の数値化は人を幸せにしない②

学力の数値化は人を幸せにしない②

前回の記事はこちら↓
前回に続いて、学力の数値化が人を幸せにするのかについて書きたいと思います。

数値化できない力は軽視される

前回の記事でPISAについて書きました。実はPISAへの批判は、当初からあったようです。

それは、「PISAが子供の能力のごく一部分しか測れていないにもかかわらず、国際的には大きな影響力を持ってしまっている」という批判です。

実際日本でも、PISAでの国際的な順位

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国語のセンスを信じている

国語のセンスを信じている

「面白い」は楽しい、滑稽だという意味でよく使われるが、興味深い、好ましい、一風変わっている、風流だという意味もある。興味をそそられるという意味の「あの人面白いよね」もあれば、変わった人というニュアンスを含んだ「あの人面白いよね」もある。好ましいという意味を打ち消して「面白くない結果」とも使う。言葉は様々な顔を持っているのだと国語教師のM先生は教えてくれた。黒板に書かれた「面白い」に突然、奥行きが現

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【体育授業の微細技術】跳び箱運動の基礎感覚づくり

【体育授業の微細技術】跳び箱運動の基礎感覚づくり

こんにちは。
今回は「跳び箱運動」における基礎感覚づくりの運動についてお話していきます。
跳び箱運動で広げていきたい感覚と、そのための運動について、少しでもお読みのみなさんのお役に立てられたらとまとめました。使えそうなものはぜひどんどん使ってください。

1.跳び箱運動で育てたい感覚マット運動で育てたい感覚については、以下の記事にまとめました。

跳び箱運動も基本的には同じです。そこに加えて、「フ

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授業でどう教えるかは手段だから、目的である子どもの成長を忘れないようにしたい

授業でどう教えるかは手段だから、目的である子どもの成長を忘れないようにしたい

1293記事目

こんにちは、旅人先生Xです。

今日は「教える手段と子どもの成長という目的」について書いていきたいと思います。

良かったらぜひ、目を通していってみていただければ幸いです!

目次は、以下の通りです。

子どもの成長が学校の授業の目的だと思う

学校では、国語や算数といった様々な教科の授業があります。

子どもの頃から当たり前のように教科の授業を受けてきたし、教員になってからも当

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私の理想の校内研究 #138

私の理想の校内研究 #138

私の理想の校内研究。

 それは「それぞれの先生がテーマを設定して、実践をしていく」というものです。
 もちろん大きなテーマは、学校教育目標のもと、そろえておいた方がいいと思いますが、そこに迫っていく方法は、自分自身で考えるというものです。教師は、それぞれに得意分野や興味が違い、大事にしていることも違う。教育の専門家であるはずなので、それぞれに当たり前にテーマをもっているべきであると思います。
 

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教師の力量をはかる公式

教師の力量をはかる公式

教師の力量を、この記事では、生徒への対応力と定義する。生徒を正しい成長へと導くことができる力を指す。

以下の公式が成り立つ

■手札の多さ 手札とは、生徒にどのようなフレーズを使って言葉がけをするか、どのように根回しをするか、どのようなタイミングや場所で指導にあたるかの指導のバリエーションの数のことである。

トライ&エラーで成功体験と失敗体験を積み、血肉となるような経験から得た手札は後の教員人

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教室内で、どこをどの順番で見ていくかのマニュアル

教室内で、どこをどの順番で見ていくかのマニュアル

 発達相談を受けたときに、子どもの発達の状態を見る方法は、2つあります。発達検査と子どもの観察です。本来、正確を期すならば、両方を行って判断するのが普通です。
 しかし、教育現場では、保護者の考え方や先生のポリシー、保護者を介さない相談等があって、検査ができない場合が往々にしてあります。そんなときは、発達相談員は観察だけで発達のおよその状態をアセスメントして相談にのり、支援の具体的方法を考えます。

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2⃣.国語の授業で観察すること その3

2⃣.国語の授業で観察すること その3

2⃣.国語の授業で観察すること(続き)

③板書を写す場面で
※教室の前の隅に立って、子どもたちの顔が見えるようにする。
※その後、視線や注意集中が気になった子どものノートを見に行く。
※算数でも、なにか板書を写す場面があれば、この項目を利用する。

 ▢ 頻繁に黒板を見ている 一文字一文字見て書いているときもある。
    ➪見て覚えるのが苦手 
    ➪小さな声で黒板を読みながた写しているの

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2⃣.国語の授業で観察すること その2

2⃣.国語の授業で観察すること その2

2⃣.国語の授業で観察すること(続き)

②机間巡視しながら、書字を観察する
※ノートを覗くときは、一応「見てもいいですか?」と許可を取る。
   ➪このときのコミュニケーションで、自分言葉を見つける
※1年生のひらがなのワークブックを見るたときは、自由に書いた字ではな
 いことを考慮しながら観察する。
※自由に書いた文字は、作文や観察文などを見る。何も用意されていない
 ときは、子どもに頼んで連

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2⃣.国語の授業で観察すること その1

2⃣.国語の授業で観察すること その1

 今回は、国語の授業の観察の方法書きます。もっと細かく見ているのですが、文字にすると、これくらいが限界でしょうか。

2⃣.国語の授業で観察すること

①音読場面で
 ※音読のときは子どもの口が見えるように、教室の前の方の隅に立つ。   
 ※声を出していないように見えたら、近づいて声が出ているか聞く。

 ▢ 文字を目で追わないで、覚えて読んでいる。
    ➪見るのが苦手 補うために覚えている

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初めて自分の力で人生を拓けた入学試験

初めて自分の力で人生を拓けた入学試験

 高校卒業後は偏差値の高い大学に入るしか人に認められる手段がないと思っていました。
 でも、全然成績が足りていなくてどうしようかと思っていた時」高校の3年生の時にNPO法人でエチオピアに植林に行っている方の講演を聞き、「自分に関係がない第3者の為に力を注げるのって凄いなー」と心から感心し、お昼も食べずに熱心に話を聞きました。

14カ国語から地域言語を学習出来、留学制度が充実しており、国際協力分野

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教師は名プロデューサーに憧れる

教師は名プロデューサーに憧れる

子どもは、どうなったら自分が幸せなのか、わかっていないことが多いと感じています

例えば、先日、こんなことがありました
クラスには会社とよぶ係活動があります
自分たちでやりたいことを、自由にやることができます
例えば、「占い会社」があります
週に一度の占いを発表する方も聞く方も楽しみにしていて、みんな笑顔です
「ゲーム会社」は、3つもあります
おそらく、初めての体験だったので、なんとなく好きなゲー

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