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花束の代わりにフランスパンを贈ろう
フランスパンをかじりながら街中を闊歩したい
それが私の昔からの夢だ
誰にもわかってはもらえないけど
凄くかっこいいしかわいいと思うんだ
例えば原宿の竹下通りで
渋谷のスクランブル交差点で
クレープやタピオカなんかじゃなくて
一本の長くて太いフランスパンをかじる
それがブームになって、誰もかれも
道行く人が皆フランスパンを抱えている
鞄からはみ出している人もいたりで
それもまたお洒落でトレンド
カフェレストラン・ミステリー
いつもと違う道を選んで帰っていると
今まで気がづかなかった細い路地を見つけた
その奥にあるレンガ調の外観の店が目に入る
チカチカと点滅する看板には
カタカナで「ミステリー」の文字
どうやらカフェレストランのようだ
時代が止まったようなそのお店
多少入りずらいが興味をそそられ重い扉を開けると
湿ったベルの音がカランと鳴った
店内は薄暗く他に客はいない
なんとなく、その名の通りミステリーの匂いが