知られざるエピソードなんて ちっとも知りたくないのに 当事者だけのものだから たとえ知ったところで 唯の情報に過ぎない 知られざるエピソードとか言って ひと度でも公…
"先ず光があった" うろ覚えだけど確か その様に書いてあった 有色人種の最高峰といえば 言わずもがなニグロなのです ニグロに生まれなかったことに 劣等感をを持っている…
閉じ込めたのよ、座敷牢にさ あの子を自由にするとね とっても危険なのよ こんなに生傷が絶えないとさ そうするしかないのよね とっても悲しいけど 水さえあげなったのよ…
この雨は長くは続かない 傘がないからといって 雨宿りするよりも 濡れて歩こう 相当な深手を負ったけれど 命まで失った訳じゃない 決して消えない傷痕を 人生の伴侶としよ…
自由の喜びを味わう為の いちばん重要な条件は 不自由を知ること 相手の痛みを理解する為に いちばん必要な経験は 己が血を流すこと 欲しいものを与えられてばかり 諍い…
許したからといって 許された者の罪や責任が 消えて無くなるわけではない 許せないのは 許さなかった間の 自分自身が愛おしくて 他にどうしようもないから 償う意思があ…
また逢うなんて絶対にない 確信を持って言い放った 仮に根拠を挙げるなら まだ別れてないから 終電が過ぎなきゃ始発は来ない 雨は止まなきゃまた降らない 夜が過ぎなきゃ…
筋力や瞬発力が 自分自身の質量に 耐えられなくなった 減量したらしたで また別の弊害が出る アレとかコレとか云々 精神や自意識が 自分自身の人生を 疎ましく感じ始めた…
一昨日また来て あなたに逢いたい 満たされていたから 昨日もまた逢いに来て 今朝は何してる? 私に逢いたい? それともまだ 夢の中かも 一昨日は多分 あなたに逢えない …
歌で稼いでるんでしょ? 私生活は関係ないでしょ? あんたの歌が好きだったのに まるで忘年会の二軒目みたいな カラオケスナックと同じなのよね ジャンキーなバンド連中を…
悪夢の理由は知ってる 追手が属する組織も 逃げ道への接続も 全て把握してる ただ一つ悩みの種といえば 同じ夢には戻れないこと 覚めるまでの時間を もう少し稼げれば 救…
左前の花柄シャツ 紫のシースルードレス 赤いベロアのワンピース ステージに上がる時はよく そんな類のものを身に纏った 若気けた奴と呼ばれることに ある種の恍惚を覚え…
思っていても 口にしてはいけない 本当になるから 言ってしまったことは 取り返しがつかない 諦める他ない どう思われてるか 気に病んでも仕方ない 相手にしてみれば小さ…
あなたは風 姿形は常に不安定 何処からともなく現れ 嵐のように荒れ狂ったり 凪のような優しさを見せたり やがて何処へともなく去って往く
家族のことをしようか 気を遣ったり遣われたり 世話を焼いたり焼かれたり 金の無心や身元引受け人までも 血縁であるというこの定めからは 幾ら足掻いたところで逃れられな…
捨てられてたから拾って来たのだった 吹きさらしの河川敷では辛かろうと 哀れに思ったのが事の発端だった 真桑瓜ほどの重さしかなかったけど 前歯が上下二本ずつ生えてた…
高橋ゆい
2024年5月2日 06:24
知られざるエピソードなんてちっとも知りたくないのに当事者だけのものだからたとえ知ったところで唯の情報に過ぎない知られざるエピソードとか言ってひと度でも公にしてしまったら当事者の心情とか誇りとかはあっという間に市場に流れ値踏みされしまうのが常お願いだから教えないで欲しい空想や妄想の渦中にいる方が幸せを満喫できるのだから偽らざる姿とは言えひと度知ってしまうと信者の夢
2024年4月15日 09:59
"先ず光があった"うろ覚えだけど確かその様に書いてあった有色人種の最高峰といえば言わずもがなニグロなのですニグロに生まれなかったことに劣等感をを持っている者の表現が所謂"アート"と呼ばれているのです昔はワスプに憧れたりしたけれど若気の至りということでしょう今ははっきりと答えられます"ジェネシス"にたち帰れとそして"先ず光があった"という表現に対して疑問を抱くことが
2024年3月24日 16:23
閉じ込めたのよ、座敷牢にさあの子を自由にするとねとっても危険なのよこんなに生傷が絶えないとさそうするしかないのよねとっても悲しいけど水さえあげなったのよ、座敷牢はね近付くだけで足が竦むくからさ可哀想だけど仕方ないのよこんなに整備されたのに何処にも見当たらないのよねあの子が自由に遊び回れる場所は見失ったのよ、護る対象が何なのかそもそも何かを護りたかったのかそれすら
2024年3月17日 22:42
この雨は長くは続かない傘がないからといって雨宿りするよりも濡れて歩こう相当な深手を負ったけれど命まで失った訳じゃない決して消えない傷痕を人生の伴侶としよう逆境でも不運でもないかといって運命というのもなんとなくしっくりこないからとりあえず邂逅とでもしておこうかその病は直に諦めて去って行くあなたが頑なに守り続けてる生への執着に気付かない程愚か者ではないのだから運
2024年2月27日 21:51
自由の喜びを味わう為のいちばん重要な条件は不自由を知ること相手の痛みを理解する為にいちばん必要な経験は己が血を流すこと欲しいものを与えられてばかり諍いを避けてばかりいると比べるものも何もない社会性と個人性の本質を学ぶ為のいちばん手っ取り早い材料は欲望や諍いの中にあるとこれほどまで明確に示してあるのに先人の叡智がこれほどまでに散りばめられてるのに尚比べるものを
2024年2月11日 17:47
許したからといって許された者の罪や責任が消えて無くなるわけではない許せないのは許さなかった間の自分自身が愛おしくて他にどうしようもないから償う意思があるのなら受けるのに吝かでは無い許すことは決めたのだから後は然るべき者に委ねるだけ許さなかった間の私が誰かの目に触れることはもう恒久的にないのだろう何よりも大切な宝物だったけれど然るべき者の管理下に置かれて私の手
2024年1月17日 22:50
また逢うなんて絶対にない確信を持って言い放った仮に根拠を挙げるならまだ別れてないから終電が過ぎなきゃ始発は来ない雨は止まなきゃまた降らない夜が過ぎなきゃ朝は来ない別れなきゃまた逢えない幾ら嫌いになったところでその科白を吐いた途端に自らに呪縛をかけたといずれ知るでしょうちょっと冷静になってみて単純な話だと思わない?解らないはずがないわアタマいいんだから眠りに落
2024年1月13日 00:17
筋力や瞬発力が自分自身の質量に耐えられなくなった減量したらしたでまた別の弊害が出るアレとかコレとか云々精神や自意識が自分自身の人生を疎ましく感じ始めた乖離の存在を認めるしかない心とか躯とか云々引力や重力に抗うのはあまり合理的ではないと思ってるくせについ無理してしまう乖離したらしたでどちらに属するかはゆっくり考えればいい誰も気付くことはないし乖離が
2024年1月2日 00:55
一昨日また来てあなたに逢いたい満たされていたから昨日もまた逢いに来て今朝は何してる?私に逢いたい?それともまだ夢の中かも一昨日は多分あなたに逢えない満たされていたから昨日もまた逢いに来ない明日は何してた?私を棄てたかった?それとも明後日にみる夢の準備をしてたのかもさっきまた来て今が存在しないと満たされはしないと告げる為にさっき来てあなたは多分来る
2023年12月26日 01:28
歌で稼いでるんでしょ?私生活は関係ないでしょ?あんたの歌が好きだったのにまるで忘年会の二軒目みたいなカラオケスナックと同じなのよねジャンキーなバンド連中を従えてさ宵越しの銭は持たねぇとか言って刹那を生きてるアンタのことを感じたくて男を振ってまでここに来たっていうのに何なよこの無様な姿は自分で自分を蔑んでまで大衆に迎合することがそんなに大事なの?今より貧乏でもさ歌
2023年12月23日 23:43
悪夢の理由は知ってる追手が属する組織も逃げ道への接続も全て把握してるただ一つ悩みの種といえば同じ夢には戻れないこと覚めるまでの時間をもう少し稼げれば救いもあるけど悲観することはない悪夢が少し足りないだけそろそろ慣れてくるだろうこれだけ魘されてきたのだから足りないのなら補えばいい悪夢の理由は潤沢にある悲観する暇があるなら見つけて補えばいい食事と同じように
2023年12月12日 01:04
左前の花柄シャツ紫のシースルードレス赤いベロアのワンピースステージに上がる時はよくそんな類のものを身に纏った若気けた奴と呼ばれることにある種の恍惚を覚えてしまうともう自分では抗いようがなかったどんな心境で溺れたのかどんな経緯を経て来たのか欲望に流された半生について束の間の仲間たちと車座になって月曜日になると決まって語り合った若気の至りと言えばそれまでだがそんな簡単
2023年12月9日 06:16
思っていても口にしてはいけない本当になるから言ってしまったことは取り返しがつかない諦める他ないどう思われてるか気に病んでも仕方ない相手にしてみれば小さなこと小さなことを続けると相手の心に響く小さなことがいちばん強い力を秘めている小さなことばを選ぶと相手の行いが変わる小さなことばほど伝わるものはない毒があるから口にしてはいけない教わってるはず言って
2023年11月19日 16:38
あなたは風姿形は常に不安定何処からともなく現れ嵐のように荒れ狂ったり凪のような優しさを見せたりやがて何処へともなく去って往く
2023年10月30日 16:44
家族のことをしようか気を遣ったり遣われたり世話を焼いたり焼かれたり金の無心や身元引受け人までも血縁であるというこの定めからは幾ら足掻いたところで逃れられない人間同士のことをしようか他者の支配に悦びを覚えたり略奪と殺戮の歴史を繰返したり社会の形成や個人への帰属までも哲学に誘われてしまうこの性からは幾ら現実に塗れていても逃れられないならばもう止そうか将来に希望を抱いたり
2023年10月16日 09:03
捨てられてたから拾って来たのだった吹きさらしの河川敷では辛かろうと哀れに思ったのが事の発端だった真桑瓜ほどの重さしかなかったけど前歯が上下二本ずつ生えてたから鬼子だろうと察しがついた刹那既に情が移っていたのだった揺すり集り盗みと極道の限りを尽くし出奔したのは十年が過ぎた頃だったもう手に負えぬと出刃を取り出しお前を殺して私も死ぬと言った翌朝には消えていたのだった土間に出