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なぜ今 【アート思考】 なのか?
今日はアートセラピーとも関連の深い、【アート思考】についてのお話をしたいと思います。 突然ですがみなさま、近年日本において【アート思考】に関する書籍が爆発的に出版されているのをご存知でしょうか?
(私が最近読んだだけでもこれだけありました↓)
帯にはこんなキャッチコピーが並びます。
「時代はMBA(経営学修士)からMFA(美術学修士)へ」
「論理的思考・MBAでは戦えない “直感”と“感性”
「はい」と「いいえ」のあいだに
工藤直子さんの「双子の心」という詩の一部です。
大好きな詩です。
詩人というのはすごいですね。
私が何日かかっても説明出来なさそうなことを、こんなにやさしい言葉で表現してしまう。
私はまさに日々「こころ」を扱う仕事をさせていただいているわけですが、
病院というのは、なかなか「100万の虹色の答え」を受け入れ難い場所だなと感じています。
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たとえば、私たち心理職よくぶつかる壁のひとつに「診
アメリカの心理士さんに聞いた、日本との違い
すごくすごく幸運なことだと思うのですが、今、私の職場のデスクの隣には、サンフランシスコから来た心理士さんが座っています。
サイコロジストなので“心理学者さん“と呼ぶべきなのかもしれませんが。
彼女は米国でも名高いUCSF Healthで働くサイコロジストなのですが、私の職場の上司さん(精神科医の先生)と共同研究をするために日本にやってきたのです。
私は同じ心理士で、かつイギリスにいたんだから英
2023年の芸術療法学会と芸術療法セミナーを振り返って
こんにちは。もうすっかり涼しくなりましたね。
去年の秋にこんな記事を書いたのですが、
それから約一年。今年9月の芸術療法学会にはシンポジストとして、
10月の芸術療法セミナー2023には講師としてご招待いただきました。
そんなわけで今秋は(もちろん同時に常勤の病院での仕事もあり)目が回るほど忙しかったのですが、自分にとってこれ以上ないくらい、学び、言語化し、経験させていただいた季節だったよう
"アートセラピスト"になるには?
yumitを立ち上げて、アートセラピストという肩書きで活動を始めてから、何度もいただいてきたご質問です。
実は、yumitへのお問合せは、クライエントさまだけでなく、アートセラピーそのものに興味のあるかた、実際にアートセラピーを行っているかたからのものも結構多いのです。特に「イギリスでのアートセラピーについて知りたい」というご要望が多いように感じます。
そのような目的でのオンラインセッション、
2022芸術療法学会で発表してきました
みなさま、こんにちは。
先日(2022/11/6)開催された第53回日本芸術療法学会にて、演題発表をして参りました。
芸術療法学会は年に一度開催されているのですが、今回の開催地は東京・八王子。
会場は八王子ホテルニューグランドという古めかしい(?)ホテルでした。
先生方の講義も他の方々の発表も聞きたくて、八王子に泊まってガッツリ2日間参加してきたのですが、本でしか知らなかったような著名な先生
師匠に会って聞いた、イギリス・アートセラピーの今
今年の長期休暇はいろいろなご縁が重なって、ロンドンを訪れることができました。
ただ、今回のロンドン滞在はたった3日間。
しかもちょうど皆バケーションに出てしまう時期だったので、すれ違いで会えない人もたくさんいました。
でも、私がいちばん会いたかった先生とは、奇跡的にお会いすることができました。
彼女の名前はMia。NHSの精神科病院に勤務するベテランのアートセラピストであり、ロンドン大学のア
「つらい」という感情から、目を背けなくていい
みなさま、お久しぶりです。yumitです。
今回はアートセラピーとは少し離れたお話になりますが、
先日(といってももう半年以上前…)、雑誌に記事を寄稿させていただきました。
YORi -SOUがんナーシング という、がん看護領域の専門雑誌です。
メディカ出版という出版社さまから出ています。
かなり専門度の高い領域なのですが、とても読みやすく、臨床の現場に立つ人にとって役に立つ雑誌だと思いま
ひとの輪のなかで、アートセラピーが「ゆるす」もの
みなさま、こんにちは。
早いもので、イギリスの大学院でアートセラピーを学び、再び日本で「臨床心理士」として働き始めて5年目を迎えようとしています。帰国してから「公認心理師」という国家資格ができたのでそっちもついでに取得し、大学病院の精神科での仕事にもやっと(遅い)慣れてきたのかなと感じています。それでもまだまだ日々学ぶことに追われていますが…
幸いなことに日本の病院でもアートセラピーの機会をい
これからのビジネスに、アート思考はどう生きるのか 【アート思考 Vol.3】
めまぐるしく変化するこれからの世界で、私たちの課題を解決するヒントとして注目を集めている【アート思考】。
前々回のnoteでは、【アート思考】とは何か?なぜ今注目を集めているのか?ということについて、そして前回のnoteでは、【アート思考】の始点となる「アーティストのものの見方」について、お話ししました。
今回は、ある一冊の本をご紹介しながら、「これからのビジネスに、(実際に)アート思考はどう
アーティストは物をどう“みる”か? 【アート思考 Vol.2】
いま、ビジネス・教育など、ジャンルの垣根を超えて世界的に注目を集めている【アート思考】。
前回の記事で、【アート思考】とは、「アーティストの思考を取り入れること」、
「アーティストが作品を生み出す時の思考や創作のプロセス」を取り入れることだというお話をしました。
このVUCAの世界を切り開いていくスキルとして、特にビジネス分野でその必要性が叫ばれている【アート思考】。
でも、よくよく見てみる
早稲田での講義【ケースを通して知るアートセラピー】について
こんにちは。
アートセラピーオフィスyumit です。
今回のnoteでは、yumit HPでもお知らせしていた私の早稲田大学でのアートセラピーの講義についてご紹介したいと思います。
講義のタイトルは
【ケースを通して知るアートセラピー】。
2018年に早稲田の所沢キャンパスにて、ゲスト講師として約90分の講義を行ったのですが、翌2019年には早稲田のスタジオで収録を行い、オンラインのコ
「健康」とは何か?について考えてみる
こんにちは。
アートセラピーオフィスyumit です。
最近読んでいた本に、「健康」とは何か? という問いがありました。
稲葉俊朗さんという医師の先生が書かれた本です。(とても読みやすい良書なのでオススメです)
大切な問いなので、是非ここでも考えてみたいなと思ったのです。
「健康」とは、「病気ではない」こと?
「病」をなくせば、「健康」なの?
稲葉さんはこの本の冒頭で、以下のように仰っ
日本発の優れたアートセラピー 「臨床美術」
こんにちは。
アートセラピーオフィスyumit です。
今回のnoteでは、私が日本で出会ったアートセラピー、「臨床美術」についてご紹介したいと思います。
臨床美術公式HP
http://www.zoukei.co.jp
「臨床美術」とは、創作活動を通じて脳の働きを活性化させることを目的としたアートプログラム。
つくること、描くことを楽しみながら、認知機能の向上、ストレスケア、意欲の向