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ことばってなんだろう

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私たちのものの見方、感じ方、考え方など、それらの操作方法と人生にもつ意味について。不定期更新の予定。
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#エッセイ

何を感じ取っているか?

「前向き言説」”「前向き言説」に対する気持ち悪さ”とは言うけれど、より具体的に何を何から感じ取っているんだろう?(自問自答)

「前向き言説」が、現代においてパワフルであることは間違いない。

とかいいつつ、そもそも「前向き言説」って何???

”設計がリジッド”で”融通が利かない”、

”盲目的(非常に限られた領域または要素でのみ説明し切ろうとする感じ)”、

時に、”必要以上に「正しさ」を主張

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たとえ話

メッセージ伝えたい時に使うよね。

連想っておもしろいよね。

関連性があるようでないようで。

ハマると伝えたいことがうまく伝わる。

とはいえ、関連性は実はおぼろげなので、間違ってメッセージが伝わることもある(そして紛争なども起こりうる)。

関連性はおぼろげとはいえ、当然、全く何もないわけではない。そもそも、つくしと瞬間接着剤だって関連付けられるってぐらい、

ことばなんてもなぁ基本つながる

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ことだま

興味深い記事だった。

もうすぐ退位される今上天皇。

”寄り添う”が象徴的なことばになっているように、国民の安寧を願ってくださっているイメージが強い昨今。

メディアのクォリティも疑わしいところがないともいえないので、ひょっとするとねつ造されたイメージなだけなのかもしれない。

私は特に皇室フリークでもないので、さほど情報は持っていないんだけれど、その限られた情報から蓄積された記憶では、”寄り添

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「生きさせられている」は受動的か

ふとした疑問。

あんまり「私、生きてます」とか思わない方がいいんじゃないか?と。

自らのやることなすことに責任を全くとらないってこと??とも解釈されうるんだけどさ。

「生きさせていただいている」みたいな謙譲的表現ならまだ受け入れられやすいかな???

なんでこんなことをつらつら考えるのかというと、現代ってエゴが出ずっぱりな印象があるからなんよね。

私の人生、私の好きなように生きる

あまり

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最近あんまり考えてない

んだけど、考えていることは、やっぱり”ことば”について。

妻は息子に数学得意になってもらいたいと、せっせと算数の問題を解かせているけれど、数学って一体どんな学問なんだろう?というのが私にはよく理解できていなくて、よって、それが得意になるという状態がどんな感じなのかもよく分からない。

「既に分かっていることをよく理解する学問」とも聞く。

あとは厳密な論理の積み重ねかなぁ。

論理的思考。

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VS.アルゴリズム

#note をコンスタントに公開していると、何のために書いているのか?誰のために書いているのか?というようなことを自問自答させられる。

それもこれも大して読んでもらえないから。

折角書いたんだ。さざ波ぐらいは起こしたいよね。

ただ、独自のやり方、とかとんでもなくエラソーなことを語っているように、すぐに成果を上げられるとも思っていない。

いや。真面目に。常識の範疇を飛び越え過ぎって思っている

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アクションとしての「考える」

アクションとしての「考える」

「考える」「考える」って一応アクションよね?

本マガジン『動的平衡の社会学』において、だけではないけれども、私は極端にアクション嫌い。というか。。。

みんなして急いで動きまくろうとする風潮に対して「それってどうなの?」と疑問を呈し続けている。

そこへきて、「考える」をアクションだなんて言っても、苦しい屁理屈やアクションに対する皮肉にしか聞こえないかもしれない。

実は結構真面目。

「考える

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The White Tiger

The White Tiger

By Aravind Adiga

近所の行きつけの図書館の「要らない本の箱」で見つけた本。

ぱっと見、めちゃキレイだったので、全く面白くなくて読まれなかったか?面白過ぎてあっという間に読まれちゃったか?どっちかな???と思っていたのですが。

当たりでした♪

フィクションの勉強のために最近買った本そっちのけで読んでしまいました。

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舞台はインド。

ちょっと『罪と

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Open-endedは分かりやすい

Open-endedは分かりやすい

~「伝えるための技法」シリーズ(?)~以前のノート→https://note.mu/hamaokahlisboa/n/n347ebd91be3f

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Open-endedが分かりやすいか?というと実はそうでもないんだけど、「始まりが決まってない」との比較ではまあイメージできなくもない。

何事にも始まりと終わりはある。通常ね。

宇宙を例にとると、

始まりはビッグバンと

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科学の見方

科学の見方

味方?

最近科学って信用落ちてきてるんですってね。

正確には「科学者」っていう、実在するけど誰それってのはぼやかした感じの”擬人”に対する信用なのだけど。。。

つまり、科学が今も残し続けている知識自体に信用を失わせるような問題があるわけではない。

と、素人の一人である私はポジティヴでいようと努めている。

科学であれ何であれ、興味が知識自体に向いている場合、それは何か知りたいことがあるわけ

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Operating System (OS)

Operating System (OS)

基本設計図?ジーン(遺伝子)?ミーム?

日夜ベーシックインカムの実現可能性について思い悩んでいます。思い悩んでないでさっさと行動を起こせ!という声も聴きつつ。。。

ベーシックインカムについては今年早々フィンランドで実験が開始されたということで、日本でもニュースになっていると思います。

私のいるポルトガルには、有志によって組織されたネットワークがあり、日々議論を重ねているようです。また、発足当

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アートをジャンル間の関係で語ると

本質を見落としてしまう気がする。

『Japan: A Re-interpretation』 by Patrick Smith

例えば、文学を語り、その影響がどのように建築に反映されている/いないか?とか。

著者の主眼は日本人が自分自身を見つめることができるかどうか?にある。アートに限らず、政治や労働(雇用環境や勤労に向かう態度・慣行など)についても分析されている。

アートを持ち出した(9章

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言葉の成り立ち

詩や音楽が起源では?とも言われるけど、イマイチイメージできない。

いや。正確には”できないでいた”。かな?

ボルヘス(Jorge Luis Borges、1899-1986)のフィクションを初めて読んでいる。噂には聞いていたけど、まだ読んだことがなかったのだ。

ちょっとヒントを得たような気にはなった。

世の中には名詞ありきではなくて、述語を重ねていく言語ってあるんですね。

キレイ、青白い

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道具はある。問題はどう使うか?

お金システムに乗っかりまくっておいて、「そのうち代替システムを実現します」とか「お金のこと知るためにもとりあえず使ってみてます」とかいう人々の言うことは信じない方が身のためだ。

自分が一から作り出したわけでもないシステムに乗っかってうまいこといっているのって要するにラッキーなだけなので。

ラッキー自慢ってヘン。

でもあたかも自分たちは創意工夫でもってチャンスを活かしたと思い込んでいる。

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