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いいか…慈悲を土足で踏むなよな?
4月が早駆けて、ぼんやりしていたら5月の背中がもう目の前に。半端な雨が増えてきて、それに伴って気持ちも若干落ち込んでくる。書き終わる頃にはもうとっくに5月かもしれない。これまで半年ほど続けられていたnoteの更新は、良いか悪いかは別として心の波が大きくあるが故に書けていたというか、書かされていた?に近い感覚だった。頭の中がごちゃごちゃと騒ついて、「お願いだから静かにしてくれ〜><」という半ば諦めの
もっとみる大人から教わるお手本は美しく
朝雨の薄寒い電車の陰鬱さたるや、何にも代え難い苦痛がある。水溜まりを踏んだ靴に自分を重ねて、いっそ脱ぎ捨ててしまいたいと稚拙な感情に支配されそうになるが「流石にそれは…」と大人の理性が嗜める。他人に対するコンプレックスは年々増大していくばかりで、時より湧き出すポジティブな感情はあまりに持続力がなく、所詮は足を一歩前へ進めるだけに止める。だがここ最近、20年来の忌々しい精神病の一つを僕は打ち払うこと
もっとみるこの胸にないはずのノスタルジア
2004年製のテレビデオを中古で買ってから1年経った。オレの愛する※juvenileはいまだに美しい映像を表現してくれている。アニメのビデオテープもかなりの数集まってきて、ずっとオレが手に入れたかった楽園はゆっくりじっくりと拡がりを見せながらも、その純度を増して行く。80'sや90'sの様々なアニメ達が確実にオレの血となり身体をかけ巡って心臓を動かす。その心臓がまたポンプとなり血液を加速させる。そ
もっとみるしからば誰が猫の首に鈴を付けに行くか
2月も過ぎて行きもう半分を超えた今頃書くべきか迷ったが、私は“今年の抱負”を毎年やんわり決めていて、今年もやんわり決めた。それまではたいてい“やりたいこと”で考えてきた。前年に出来なかったことや、それまで挑戦してこなかったことや、逃げてきたことへ目を向け、漠然とした“やりたいこと”でなんとか一年をやり過ごしてきた。
私はもうそれすら“やめよう”と思った。諦めではなく、逃走ではなく、とにかく“やめた
最後から二番目の歌で席を立つ
この夜明けの刹那に
あの日の嫌な思い出や記憶は、血液に溶けて、駆け巡って、真夜中に蘇っては時間と健康と睡眠を喰い散らかしてゆく。それでも一筋の柔らかい月明かりだけは、夕暮れすらおっかなびっくり歩く僕の様な人間を啓蒙し、救いある方向へと導いてくれる。
ある一線を越えればヤーナムは夜明けへと変わる。ただその一線がどこかは誰にもわからない。その一瞬の“狭間”をもしも感じ取れたなら、それは幸か不幸か人の
『ぼくのすきなひと』を買った。
僕は東京に一人で暮らしています。この窮屈で陽当たりも悪い“いきぐるしい”ワンルーム(ロフト付き)の中に僕の生活、ひいては人生の全てが映る。
嘆いても夜。右手に朝。
観測するまで世界に存在しない
先日初めてキャンバスに描かれた作品を買いました。Yuccoさんの『ぼくのすきなひと』という作品で、グループ展「いろとよく」で展示されていた作品だそうです。それまで僕は好きな作家さん達の展示に足繁く通い、