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輝く文章

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noteの中で書いた文章はこちらにまとめました。
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やっぱり苦手なこと

やっぱり苦手なこと

いきなりだが、わたしは電話取材をする仕事が苦手である。

現在わたしの仕事の多くを占めているのは、資料と簡単な電話打ち合わせを経て原稿を制作する案件だ。最初はこの電話打ち合わせに苦労していたが、この案件を受け続けてもう3~4年も経つので、今ではだいぶスムーズにやり取りができるようになった。電話内容が取材ではなく、対等な立ち場で行なう”打ち合わせ”であることも、わたしの苦手意識を薄らがせた。

しか

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近況の話

近況の話

今回はエッセイというより近況まとめ、みたいな形。

8月に入り、少しずつ仕事が入ってくるようになった。一時期、派遣スタッフとして出稼ぎに行こうとしてたけど、派遣先が全然決まらなかったので、発注再開はありがたい限り。
発注ペースやギャラは以前と同じ、というわけではないけれど、再びライター業務を続けられるのは嬉しい。1件ずつ頑張っていく。

そういえば8月に入った途端、今までの雨が嘘だったように気持ち

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2020年5月23日時点の自分

2020年5月23日時点の自分

あっという間に、5月も下旬に差し掛かっている。蒸し暑い日が続いたかと思えば、冷たい雨が降り続く凍えるような天気も続き、押し入れにしまわないでいた毛布にくるまり眠る日もあった。

コロナウイルスの影響で、バンド活動ができなくなってからもう2ヶ月。仕事が入らなくなって、1ヶ月近く。少し前に1件だけ仕事が入ったものの、原稿の素材となる追加資料をなかなかもらえない状態なので、このままだと原稿を納品できない

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忘れていた「ロアルド・ダール」の世界

忘れていた「ロアルド・ダール」の世界

久しぶりにロアルド・ダールの本を読んだ。彼が手がける作品の多くは児童書だが、大人が読んでも充分楽しめるものばかりだ。

ダールの作品といえば、映画化もされた『チョコレート工場の秘密』や『おばけ桃の冒険』『マチルダは小さな大天才』などが有名かもしれない。もちろん、このほかにもユーモラスで魅力的な作品があふれるほどある。

※出典:紀伊國屋書店

今回わたしが読んだのは『ぼくのつくった魔法のくすり』だ

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2週間日記

2週間日記

本日のエッセイは、ここ2週間の出来事を日記形式でアップすることにします。

3月7日(土)
翌日が誕生日なので、それらに関するエッセイを書く。

3月8日(日)
誕生日を迎えた。ドラえもんの映画を観る予定だったけれど、上映延期になったため、代わりにアリ・アスター監督の『ミッドサマー』を観ることにする。衝撃を受けるシーンもあったが、周りの評判ほど心に傷を負うことなく観終えた。どちらかというと、冒頭の

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ヒガシノメーコ爆誕前夜

ヒガシノメーコ爆誕前夜

明日、3月8日はわたしの誕生日。(YATTTA!)
その前日である今日が隔週土曜のエッセイ更新日になったため、本日は自分自身をしっかりと振り返っていきたい。

そんなことは言っても、今は正直、誕生日ワーイなどと言える状況ではない気がする。新型ウイルスの蔓延、マスク不足、教育機関の一斉休校等、前向きでないニュースばかりが溢れている。さらにライブハウスからウイルス感染者が出たことから、ライブハウスやバ

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変わる、変わらない

変わる、変わらない

時期に応じて、いろんな仕事をもらっているのだけど、現在は、いろんな街に行って対象の物件や街並みを撮影し、それらの魅力を伝える原稿を書いている。知らない街に行けば楽しいし、知っている街に行けば、また別の魅力を発見する。そしてついこの間は、”知っている街”――自分の通っていた大学のある街に行ってきた。

今から9年前に、わたしはとある短大を卒業した。栄養や調理などについて学んでいたのだが、結局その道に

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2019年:「生きている感」のある年でした

2019年:「生きている感」のある年でした

年内最後のnoteが今年もやってきた。毎年この時期は、去年最後に書いた記事を見返すのだけど、2018年ラストは占い師からの”逃げは良くない”という言葉に違和感を覚えながら、派遣仕事とかけ持ちをする半分フリーランスから「完全フリーランス」になることについて、期待と不安がない交ぜになった気持ちを語っていた。
▼2018年12月29日/逃げて良し

そう。2019年は、”フリーライター1本で生きてい

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ゼツ メツ キグ シュ

ゼツ メツ キグ シュ

わたしは自分にあっていると思って、事務職からライターになった。たまたまこだわりを持てるのが「文章」だったからだ。文章によって人の印象は左右される(と思っている)。だから、なるべく言いたいことを文章で説明できる人間になりたいと思い、昔から少しずつ文章をしたためていた。

いま、仕事にたくさん取り組んでいる。年に数回の繁忙期だ。毎日いろんな原稿を書いても、お給料はこれっぽっち…と、悲しくなるときもある

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食らいついていこう

食らいついていこう

年明けに、完全フリーライターになってからあっという間に1ヶ月が過ぎた。年末に仕事を辞めてからの状況の変化は著しい…。今は嬉しいことに”仕事が忙しい”と言える状況で、そしてこの状況にとても感謝している。

去年の12月20日に退職をしてからは心が不安定だった。水や電気をたくさん使っちゃいけない、食費も抑えなきゃいけない、漠然とした「何かを我慢しなきゃこの先やっていけない」という不安で押しつぶされそう

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バカ娘元気に生きる

バカ娘元気に生きる

今日は父の命日。彼が亡くなって、5回目の年だ。もともと、父の話を書きたくてnoteを始めたのだが、それ以降も毎年違う視点でこの日について考えをしたためている。

■命日 2年の記事…「おっさんの妖精が本当になった日。」
■命日 3年の記事…「妖精の命日。(おっさんへ)」
■命日 4年の記事…「――――という、はなし。」

あれから5年もの月日が流れると、わたしの状況も一段と変わり、バンドのCDが

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逃げて良し

逃げて良し

ちょうど2週間前、ふと思い立って友人と占いに行った。占いの結果に気分や行動を左右されることはないのだけど、エンタメとしての占いは好きだったし、なんとなく背中を押してほしい気分だったからだ。

わたし「来年フリーランスになろうかと思って」

そう告げたわたしの手相や四柱推命を見る占い師。結果は、イケイケGOGOだ。でもなんだか腑に落ちない。”成功”が手相に表れてるって言われてもな~。本当に「仕事メッ

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たられば話にならないハナシ

たられば話にならないハナシ

秋になると、友人と美大の学祭に行く。毎年大学の行き先を変えており、今回は二度目の訪問となる武蔵野美術大学に行ってきた。

大学内には学生が作ったさまざまな作品が展示してある。そして、作品の近くには、「よければ感想をください!」とメモ帳や紙が置いてあることが多い。たまにそれらを覗くと、一般のお客さんからの感想もあれば、”●●学科2年 ○田○子”というように、同大学の学生さんの名前が書かれた感想もある

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他人の精神安定剤になりがち。

他人の精神安定剤になりがち。

今週の木曜日、久しぶりに頭に血がのぼり、そして落ち込んだ出来事があった。週3日だけ働く職場での出来事なのだが、2ヶ月ほど前に今の部署に異動して以来、ずっと仕事がやりづらいなあと思っている相手がいる。その人はわたしより5つ上の男性で、わたしと同じくコピーライターとしてキャリアを積んできた人だった。

わたしの職場を簡単に説明すると、横文字大好き意識高い系ベンチャー。わたし自身の性格にまったく合ってい

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