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経済•市場•貿易•産業•財政•金融•労働

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経済系の記事の一覧表です。
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記事一覧

政府支出で経済は成長できるのか?

政府支出で経済は成長できるのか?

こんにちは。今回は政府支出と経済成長・GDPの関係性についての記事です。
昨今の日本では経済政策について激しい議論が交わされており、その解決策の一つとして、一部の評論家や議員が''政府支出で公共投資や給付金を拡大して経済成長させる''という経済政策が挙げられます。その政府支出と経済成長についての関係や効果について解説します。

財政政策と経済成長GDPの構成

まず最初にGDPの構成についてです。

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日本経済の産業転換−製造業の縮小は避けられない

日本経済の産業転換−製造業の縮小は避けられない

皆さんこんにちは。今回は日本経済の産業転換についての記事です。多くの日本人は日本経済の主要産業は「製造業」だと思い込んでいる人達が多いでしょう。しかし、付加価値や従業員数のデータを見れば、製造業が大きく衰退していることがわかる。高度経済成長期において製造業が大きな役割を果たしたため、日本の主要産業は製造業だと考えられています。たが、現在では非製造業が台頭し、製造業からサービス業へと産業が変わってき

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保護貿易ー貿易規制は正しいのか

保護貿易ー貿易規制は正しいのか

みなさんこんにちは。今回は保護貿易についての記事です。

以前投稿した自由貿易で経済学者の多くは「自由貿易」を支持していると説明しました。しかし、自由貿易は万能ではありません。そのため、世の中では輸入を制限しよと動きがあります。これを“「保護貿易」主義“と言います。これは外国から自国の産業を保護の目的を目指す経済政策です。

保護貿易とは保護貿易とは、政府が自由貿易による弊害を防止し、自国の産業を

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自由貿易—外国からものを買う必要性

自由貿易—外国からものを買う必要性

みなさんこんにちは。今回は自由貿易についての記事です。

多くの経済学者は「自由貿易」を支持しています。ちなみに私も賛成派です。この記事では、自由貿易による利益とコストについて解説していきます。

自由貿易とは関税の引き下げや貿易規制を緩和し、政府の影響力を弱めて、自由に貿易を行うことです。
貿易では、国が互いに財やサービスを売り、両国同士で利益を得ます。貿易は実体的な資源だけではなく、観光業など

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経済学と差別問題—市場で差別は無くせるのか

経済学と差別問題—市場で差別は無くせるのか

皆さんこんにちは。今回は経済学から見た差別問題についての記事です。

差別問題は日本やアメリカを含めて、あらゆる国や地域で差別問題が起きています。そんな差別問題を経済学からの視点で解説していきます。

差別と市場非合理的差別

市場経済では「非合理的差別」と「合理的差別」の2種があります。非合理的差別とは、自分自身の感情を満足させるために、市場経済下で人種を選別し、利益を損なってまでするような差別

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ニューディール政策について

ニューディール政策について

皆さんこんにちは。今回の記事は経済政策の一つである「ニューディール政策」についてです。

ニューディール政策とはニューディール(新規まき直し)政策とは、アメリカ元大統領であるフランクリン•ルーズベルト元大統領が実行した経済政策/景気対策です。1929年に起こった世界恐慌で落ち込んだ、アメリカ経済を立て直すことが目的で実施されました。この政策の理論の基になったのは、イギリスの経済学者であるケインズが

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反富裕層の誤ち

反富裕層の誤ち

みなさんこんにちは。今回は富裕層叩きについて解説していきます。

昨今の日本の政治では「富裕層」や「新自由主義」を叩いている政治家や経済左派がいます。
例えば、「富裕層に累進課税強化しろ!」や「富裕層が貧困者を生んでいる!」などの批判があります。いわゆる、新自由主義やグローバル経済に反対する人達は、貧困層を最優先に考え、累進課税を強化して富裕層に厳しくするなどの思想や政党を支持しています。

富裕

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自然のための観光業

自然のための観光業

みなさんこんにちは。今回の記事は観光業と自然環境について解説していきます。

観光立国の一つ「自然」過去に投稿した「観光産業について」で繰り返し指摘していますが、観光立国を成立させるための一つである「文化、食、自然、気候」が四つの条件です。これらは日本では、多種多様に全て揃っており、観光資源にとても恵まれた国です。その四つの条件の中でも、「自然」は文化や食と同様に多種多様でかなりの強みがあります。

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経済で「史跡」を守る

経済で「史跡」を守る

こんにちは。今回の記事は史跡の保存活用について説明していきます。

日本の史跡史跡とは遺跡、古墳、城跡、寺社、旧宅など、歴史上価値が高いものを指し、日本の歴史や文化を理解し、継承していく上で欠かせない存在です。また、史跡は国や自治体によって指定されています。その史跡や文化財の数は、2021年時点で国が指定されたもので、約20000件あります。加えて、自治体が指定されたものでも数万件あります。

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観光産業について

観光産業について

皆さんこんにちは。今回は観光産業の経済政策について解説していきたいと思います。

観光産業の重要性日本は近年、人口減少(労働者•消費者)が減少しており、労働生産や消費量が上がりづらい経済状況に陥っています。特に地方では、過疎化が進んでおり、地方産業や地方労働者が都市部に集中してしまい、地方経済•地方財政が衰退しています。そこで重要なのは、短期移民(外国人観光客)です。国内または地方の自然、食事、歴

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経済学と転売問題

経済学と転売問題

皆さんこんにちは。今回は経済学から見た転売問題について解説します。一般の方々は資本主義の醜悪みたいなイメージが根強い印象です。しかし、経済学からの観点だと少し違った視点で見られるようになります。

転売問題について
最近、ネットオークションやフリマアプリの普及によって転売についての話題が注文されてきています。例えばチケット、マスク、フィギュア、ゲーム機などが高額転売されたことで有名です。一般認識だ

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経済左派による法人税デマについて

皆さん新年明けましておめでとうございます。令和5年もよろしくお願いします。
さて、今回の記事は法人税ついて解説していきたいと思います。

法人税とは

まず最初に法人税について軽く説明します。法人組織全体を納税義務者とし、その所得を課税とする税金で、広義の所得税の一種であり、納税義務者と担税者が同一であることから直接税に分類されています。

経済左派の主張と間違い

では、本題に入ります。経済左派

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第3回 インフレ•デフレと経済成長の関係性

長年、日本は政治経済界でインフレ•デフレに関する議論をしてきましたが、多くの日本の経済学者や政治家、官僚達は"デフレになったら不況"インフレになったら好況"ていう風に語っています。しかし、それは誤った認識なのです。そんな誤った認識について今回の記事で説明していきます。

デフレとインフレは何なのかまず最初にデフレとインフレの何なのかを説明します。デフレ(デフレーション)とは商品やサービスの物価が全

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第2回 岸田文雄は社会主義者

2021自民党総選挙に出馬していた岸田文雄氏がこのような発言をした。

私はこの発言を聞いた瞬間、岸田文雄氏は共産党か社民党の党員になったのかと思いました。岸田文雄氏を目指す「新しい資本主義」はどう考えても、社会主義を目指そうとしているのではないかと思います。
楽天の会長である三木谷氏がTwitterで新しい資本主義に対する発言をした。「今までの新政権(岸田政権)の発表は、新資本主義ではなく、新社

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