岩手&宮城散策ライター

宮城県気仙沼市を中心に地方の景色や飲食店・カフェ、イベントの様子を伝えます。文学を中心…

岩手&宮城散策ライター

宮城県気仙沼市を中心に地方の景色や飲食店・カフェ、イベントの様子を伝えます。文学を中心に読書記録も発信しています。画像置き場:https://www.pinterest.jp/LocalTimesCreator/

記事一覧

ゴールデンウィーク最終日、家族連れで活気づく気仙沼市内をぶらつく|松崎尾崎防災公園、内湾エリア、南町〜八日町|散策記

2024年5月6日、最大10連休となったゴールデンウィークの最終日。何をして過ごそうか考えた結果、特別何を考えることもなくブラブラしようと答えを出し、気仙沼市へと車を走…

悲しみにこんにちはをしないようにフランソワーズ・サガン「悲しみよ こんにちは」を読む|読書記録

『刹那的な快楽の後に幸福はなく、幸福の前に刹那的な快楽はない』フランソワーズ・サガンの「悲しみよ こんにちは」を読んだ感想を一言で表すならばそんな言葉が浮かぶ。 …

みどりの日、Geminiの力を得たGoogleマップを頼りに夏油温泉に行き混浴文化について考えた|元湯夏油・入畑ダム・Cafe03|散策記

Googleマップのナビゲーションに導かれるままに車を走らせた結果、『本当にこんな山道の果てに温泉があるのか』と不安に駆られる羽目に陥ったのは、2023年5月4日のみどりの…

碁石海岸観光まつり・THREE PEAKSポップアップイベントで岩手県大船渡市のゴールデンウィークを嗜む|散策記

五月晴れに彩られた2024年5月3日。目映い陽気の下、THREE PEAKSを訪れた。大船渡市にあるワイナリーである。 THREE PEAKS(スリーピークス)ポップアップイベントでおにぎ…

煙草と歴史と文化が燻る一関市千厩町で途絶えていく記憶史を想う|千厩図書館・千厩酒のくら交流施設・せんまや街角資料館|散策…

ゴールデンウィークの喧噪から逃れるように岩手県一関市千厩町を訪れた。 歴史と文化が燻る一関市千厩町|ゴールデンウィークの喧噪がない世界を歩く最長10連休にもなる今…

「消滅可能性自治体」と「集落のミライズ」を題材に気仙沼市の未来を考える|地域視考

春とも夏とも分からない混沌とした気候に見舞われた4月の日本に、「消滅可能性自治体」の言葉が飛び交ったのは記憶に新しい。2020年から2050年までの30年間において、若年…

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「OTO 気仙沼 English Café」とアンカーコーヒーマザーポート店で心温まる英会話体験をする|イベントレポート

宮城県気仙沼市で、英会話カフェが行われていると知ったのは、4ヶ月前〜5ヶ月前のことである。 岩手県大船渡市内で英語に触れられる喫茶店に出会い、他の地域に似た機会を…

気仙沼市の商店街の一角でSilent stubborn government(SSG)の楽曲が波打つ幻想的な夜を過ごす|イベントレポート

気仙沼市で活動している音楽アーティストのリスニングパーティーが開かれると耳にしたのは、先日のアジアカフェ&nihongo cafe のときだった。 それから10日少し。リスニン…

『出会いがない』を現代にもたらしているものは何か? 川端康成の「伊豆の踊子」から答えを探る|読書場所:花Fe・HATOBA|読書…

ゆっくりと本を読める場所というのは、現代だと中々ないように思われる。もしかすると図書館くらいでなかろうか。もちろん本は何処でだって読める。読もうと思えば場所を選…

宮城県気仙沼市のまるきた商店を舞台に外国人技能実習生たちがナシゴレンの味を競う!|ナシゴレン・コンテスト|イベントレポー…

まるきた商店は、小売と漁業の両方にルーツを持ち、現在は気仙沼市魚市場前にてヤマザキショップの運営を行っている、気仙沼市の歴史ある企業の一社である。 気仙沼市にあ…

「ぬま大学」第10期説明会を通して気仙沼市の新たな一面にふれる|イベントレポート

宮城県気仙沼市では、担い手育成事業として「ぬま大学」の取り組みを行っている。多くの地方においても類似事業は行われているが、少なくない類似事業が持続性に課題を抱え…

春めく気仙沼・大島で豊かさの感じられる時間を過ごす|ウェルカム・ターミナル、休暇村|散策記

本noteは、およそ3年にわたって気仙沼市を取り上げてきたにもかかわらず、未だに記事として取り上げられていない地域がいくらかある。その一つが大島である。 「気仙沼市…

サメと氷と美しい港町の景色を楽しむ春の散策|海の市、気仙沼シャークミュージアム、内湾エリア|散策記

目に見える形で桜の開花を感じられるようになった2024年4月中旬。 「つながる気仙沼プロジェクト報告展」が開始されたのは、先日伝えた通り。今回は、報告展の展示を見る…

気仙沼市民と外国人技能実習生をつないできた活動を知られる「つながる気仙沼プロジェクト報告展」と「アジアカフェ&nihongo caf…

現在の日本は、海外からやってきた多くの人々によって支えられている。とりわけ少子高齢化が進む地方において、外国人技能実習生と呼ばれる海外からやってきた人々の存在は…

幸せとは何か? メーテルリンク・「青い鳥」が教えてくれる幸福の残酷な現実|読書場所:Hy's Cafe(ハイズカフェ)|読書記録

幸福とは何かを探し続けている。私的な事情から、この十年はとにかく仕事に明け暮れていた。元々ありとあらゆることへの関心が薄かったこともあり、仕事以外への関心をあま…

「オープンデータ超入門」を読んで気仙沼市での使い方を考える|地域視考

「地域視考」としては、更新が半月振りになる。コンスタントに出した方が良いとは思っているが、中々どうして難しく、どうしたものかと頭を悩ませている。 「地域視考」は…

ゴールデンウィーク最終日、家族連れで活気づく気仙沼市内をぶらつく|松崎尾崎防災公園、内湾エリア、南町〜八日町|散策記

ゴールデンウィーク最終日、家族連れで活気づく気仙沼市内をぶらつく|松崎尾崎防災公園、内湾エリア、南町〜八日町|散策記

2024年5月6日、最大10連休となったゴールデンウィークの最終日。何をして過ごそうか考えた結果、特別何を考えることもなくブラブラしようと答えを出し、気仙沼市へと車を走らせた。

さりとて走り出した車をどこかで停めないとならない。ただひたすら走り続けて帰宅するドライブは不可能でないが、そんなストイックなスポーツ染みた時間の過ごし方はしたくない。というわけで、今まで行ったことのなかった松崎尾崎防災公

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悲しみにこんにちはをしないようにフランソワーズ・サガン「悲しみよ こんにちは」を読む|読書記録

悲しみにこんにちはをしないようにフランソワーズ・サガン「悲しみよ こんにちは」を読む|読書記録

『刹那的な快楽の後に幸福はなく、幸福の前に刹那的な快楽はない』フランソワーズ・サガンの「悲しみよ こんにちは」を読んだ感想を一言で表すならばそんな言葉が浮かぶ。

くるくる喫茶うつみ&grandma で「悲しみよ こんにちは」を読む今回の読書記録は、前述の通りフランソワーズ・サガンの「悲しみよ こんにちは」(リンクは広告)である。読んだ経験はなくともタイトルを聞いた経験はある。そんな数ある有名作品

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みどりの日、Geminiの力を得たGoogleマップを頼りに夏油温泉に行き混浴文化について考えた|元湯夏油・入畑ダム・Cafe03|散策記

みどりの日、Geminiの力を得たGoogleマップを頼りに夏油温泉に行き混浴文化について考えた|元湯夏油・入畑ダム・Cafe03|散策記

Googleマップのナビゲーションに導かれるままに車を走らせた結果、『本当にこんな山道の果てに温泉があるのか』と不安に駆られる羽目に陥ったのは、2023年5月4日のみどりの日だった。

あれから1年。みどりの日の恒例行事にするつもりは欠片もないが、せっかくのゴールデンウィークなので一度は遠出しようと思い、懲りずにGoogleマップのナビゲーションに導いてもらいながら、温泉を目指した。

決して整っ

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碁石海岸観光まつり・THREE PEAKSポップアップイベントで岩手県大船渡市のゴールデンウィークを嗜む|散策記

碁石海岸観光まつり・THREE PEAKSポップアップイベントで岩手県大船渡市のゴールデンウィークを嗜む|散策記

五月晴れに彩られた2024年5月3日。目映い陽気の下、THREE PEAKSを訪れた。大船渡市にあるワイナリーである。

THREE PEAKS(スリーピークス)ポップアップイベントでおにぎりとビーガンスイーツを堪能するポップアップイベントとして、おにぎり・ヴィーガンスイーツ・コーヒーの販売が行われていると聞き、立ち寄った。おにぎりは、以前紹介したgrandmaのおにぎりである。

ゴールデンウィ

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「消滅可能性自治体」と「集落のミライズ」を題材に気仙沼市の未来を考える|地域視考

「消滅可能性自治体」と「集落のミライズ」を題材に気仙沼市の未来を考える|地域視考

春とも夏とも分からない混沌とした気候に見舞われた4月の日本に、「消滅可能性自治体」の言葉が飛び交ったのは記憶に新しい。2020年から2050年までの30年間において、若年女性人口が50%以上減少すると見られる自治体を指して、人口戦略会議(議長:三村明夫日本商工会議所名誉会頭、副議長:増田寛也日本郵政株式会社社長)が「消滅可能性自治体」と謳ったためである。

常日頃より妙ちきりんな提言を行い、その仕

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「OTO 気仙沼 English Café」とアンカーコーヒーマザーポート店で心温まる英会話体験をする|イベントレポート

「OTO 気仙沼 English Café」とアンカーコーヒーマザーポート店で心温まる英会話体験をする|イベントレポート

宮城県気仙沼市で、英会話カフェが行われていると知ったのは、4ヶ月前〜5ヶ月前のことである。

岩手県大船渡市内で英語に触れられる喫茶店に出会い、他の地域に似た機会を得られる場所がないか探したことに端を発している。調べていく内に、気仙沼市で英会話カフェという形で活動が行われていると知った。

以降、開催日を目で追っていたが、中々都合が合わず参加できずにいたところ、4月27日にようやく都合がつき、念願

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気仙沼市の商店街の一角でSilent stubborn government(SSG)の楽曲が波打つ幻想的な夜を過ごす|イベントレポート

気仙沼市の商店街の一角でSilent stubborn government(SSG)の楽曲が波打つ幻想的な夜を過ごす|イベントレポート

気仙沼市で活動している音楽アーティストのリスニングパーティーが開かれると耳にしたのは、先日のアジアカフェ&nihongo cafe のときだった。

それから10日少し。リスニングパーティーに参加すべく、黄昏時の気仙沼市を訪れた。

Silent stubborn government(SSG)の音楽とトークを満喫する! くるくる喫茶うつみでのリスニングイベントリスニングパーティーに関する情報は、

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『出会いがない』を現代にもたらしているものは何か? 川端康成の「伊豆の踊子」から答えを探る|読書場所:花Fe・HATOBA|読書記録

『出会いがない』を現代にもたらしているものは何か? 川端康成の「伊豆の踊子」から答えを探る|読書場所:花Fe・HATOBA|読書記録

ゆっくりと本を読める場所というのは、現代だと中々ないように思われる。もしかすると図書館くらいでなかろうか。もちろん本は何処でだって読める。読もうと思えば場所を選ばずにゆっくりと読めるだろう。

だが、たとえば喫茶店(カフェ)などの飲食店で、食べ物や飲み物とともに本を楽しみたいとなると、中々難しい印象を受ける。何せ飲食店の多くは、回転率が何より重要な業態で、一人の人間に何時間も居座られると困るためだ

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宮城県気仙沼市のまるきた商店を舞台に外国人技能実習生たちがナシゴレンの味を競う!|ナシゴレン・コンテスト|イベントレポート

宮城県気仙沼市のまるきた商店を舞台に外国人技能実習生たちがナシゴレンの味を競う!|ナシゴレン・コンテスト|イベントレポート

まるきた商店は、小売と漁業の両方にルーツを持ち、現在は気仙沼市魚市場前にてヤマザキショップの運営を行っている、気仙沼市の歴史ある企業の一社である。

気仙沼市にあるインドネシア食材店としても知られており、インドネシア食材を数多く扱っている。地方の歴史ある商店というと地場産品を多く扱っているイメージを持つ人は多いかもしれない。

もちろん地場産品も扱っているが、海外の食材を扱っている点にユニークさが

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「ぬま大学」第10期説明会を通して気仙沼市の新たな一面にふれる|イベントレポート

「ぬま大学」第10期説明会を通して気仙沼市の新たな一面にふれる|イベントレポート

宮城県気仙沼市では、担い手育成事業として「ぬま大学」の取り組みを行っている。多くの地方においても類似事業は行われているが、少なくない類似事業が持続性に課題を抱えているのが実情である。

持続できていたとしても、毎回同じ顔触れが集まり、本来の目的を達成できずにいるケースも少なくないとみられる。一方で気仙沼市はどうだろうか。驚くことに、気仙沼市の担い手育成事業は今回で10年目を迎える。

「ぬま大学」

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春めく気仙沼・大島で豊かさの感じられる時間を過ごす|ウェルカム・ターミナル、休暇村|散策記

春めく気仙沼・大島で豊かさの感じられる時間を過ごす|ウェルカム・ターミナル、休暇村|散策記

本noteは、およそ3年にわたって気仙沼市を取り上げてきたにもかかわらず、未だに記事として取り上げられていない地域がいくらかある。その一つが大島である。

「気仙沼市の大島といったら、気仙沼市を代表する地域の一つでないか」と思われた読者がいるかもしれない。もっともである。反論のしようがない。なぜ記事にしていなかったかというと、実のところ特に理由はない。

たまたまである。そもそもこの3年間、大島に

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サメと氷と美しい港町の景色を楽しむ春の散策|海の市、気仙沼シャークミュージアム、内湾エリア|散策記

サメと氷と美しい港町の景色を楽しむ春の散策|海の市、気仙沼シャークミュージアム、内湾エリア|散策記

目に見える形で桜の開花を感じられるようになった2024年4月中旬。

「つながる気仙沼プロジェクト報告展」が開始されたのは、先日伝えた通り。今回は、報告展の展示を見るにあたって散策した際の話を書きたいと思う。報告展の展示が行われていた気仙沼市の「海の市」では、施設内のシャークミュージアムをリニューアルしている。その様子についても伝える。

くるくる喫茶うつみから南町、そして海の市(気仙沼シャークミ

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気仙沼市民と外国人技能実習生をつないできた活動を知られる「つながる気仙沼プロジェクト報告展」と「アジアカフェ&nihongo cafe」体験記|イベントレポート

気仙沼市民と外国人技能実習生をつないできた活動を知られる「つながる気仙沼プロジェクト報告展」と「アジアカフェ&nihongo cafe」体験記|イベントレポート

現在の日本は、海外からやってきた多くの人々によって支えられている。とりわけ少子高齢化が進む地方において、外国人技能実習生と呼ばれる海外からやってきた人々の存在は、なくてはならないかけがえのない存在となっている。

一方で、母国を離れて日本で生活する彼ら彼女らにとって、地方はお世辞にも住みやすい環境になっていない。とくに言語の壁、見ず知らずのコミュニティで生活を営む壁は大きい。

新型コロナウイルス

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幸せとは何か? メーテルリンク・「青い鳥」が教えてくれる幸福の残酷な現実|読書場所:Hy's Cafe(ハイズカフェ)|読書記録

幸せとは何か? メーテルリンク・「青い鳥」が教えてくれる幸福の残酷な現実|読書場所:Hy's Cafe(ハイズカフェ)|読書記録

幸福とは何かを探し続けている。私的な事情から、この十年はとにかく仕事に明け暮れていた。元々ありとあらゆることへの関心が薄かったこともあり、仕事以外への関心をあまり持たないまま生活のすべてを仕事に投入するのは難しくなかった。

その一方で、年を重ねる度に自身の生き方に疑問を持つようになった。とりわけ昨今は、仕事に結びつけないとありとあらゆる行動を起こせなくなっている現状を自覚し、生き方への疑問を深め

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「オープンデータ超入門」を読んで気仙沼市での使い方を考える|地域視考

「オープンデータ超入門」を読んで気仙沼市での使い方を考える|地域視考

「地域視考」としては、更新が半月振りになる。コンスタントに出した方が良いとは思っているが、中々どうして難しく、どうしたものかと頭を悩ませている。

「地域視考」は、散策記とインプットを掛け合わせた記事にしている。結果的に、他の記事よりも制作に時間を要するため、多忙な日々を送る身との相性が良くない。元々、本noteの更新をより円滑にすべく考案した企画であるが、どうにも本末転倒の様相を呈している。

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